SCP-4242
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SCP-4242

アイテム番号: SCP-4242

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-4242のサイトの一般公開は制限されないままでなければなりません。下層迷宮チャンバーのみ財団職員によって制限がかけられます。副次的な迷宮はSCP-4242敷地内の異なる場所で一般に利用可能な状態にすることが可能です。

SCP-4242事例の公共性のため、市民の警戒やパラドックスの発生を防ぐため、研究チームはサイトへの出入りやサイトへ、もしくはサイトから装備及び武器の輸送をする際は注意する必要があります。

新たに発見されたSCP-4242事例はSCP-4242所在及探査拡張記録に記録されます。

新たに外部サイトからSCP-4242に到着する職員は、当人が下層迷宮チャンバーに向かうことを望まない限り従事することはありません。その場合、質疑応答のため留置されなけばなりませんが、敵対的であると見なされることはありません。

更新2018/07/07: 未来の地点にアクセスするために、SCP-4242の機能を変更する方法があるかどうかを確認することが優先事項であると考えられています。現在までに発見された未来の地点は0箇所です。

説明: SCP-4242は宗教施設の下層に迷宮チャンバーが形成される現象です。個々のチャンバーは最大25個の迷宮を有し、それは歩行可能な床迷宮や壁掛け型の指迷宮です。

その地点が破壊されると、SCP-4242は世界の任意の地点に存在する別の公共の宗教施設の下に再出現します。SCP-4242の現在の所在地はアイスランド、レイキャビクのハットルグリムスであるため、その地点への交通量を最小限に抑える一方で、公共性が保たれている場所としての必要性を維持しながら存在しています。

被験者が経路を歩いたり辿ったりすることで迷宮を解くと、被験者は迷宮の一群に似たものを含み、公共の宗教施設の下層に位置する類似チャンバーに直ちに転送されます。そのような場所は全て時間的に過去に位置し、チャンバーを出ると被験者は地球上のある場所の歴史的期間に繋がります。

記録された全ての事例において、チャンバーは公衆の正常性の保全及び/もしくは異常現象の収容に専念する組織によって入念に監視されていました。これらの歴史的組織はSCP財団の同時代のメンバーか、財団が存在しなかった時期及び場所で作られた同様の組織です。

これらの他組織はSCP財団の使命について知らされており、協力的です。歴史的組織への探査及び外交任務は収容に関する現在の課題への明察をもたらし、財団の専門知識と技術は歴史的組織にとって有用であることが証明されています。財団は歴史を通じて財団の目標を維持するため、歴史的組織へのアクセスを活用し続けることを目指しています。

より早期の時間への渡航は一連の下層迷宮部屋を越えることで達成できます。各チャンバーは迷宮経由で15~25のチャンバーとのみ接続していますが、それぞれのチャンバーから更なる場所や歴史的期間に到達することができます。

以下は到達し、財団の外交任務が成立した地点のリストの一部です。追加の発見及び接続した地点についてはSCP-4242所在及探査拡張記録を参照してください。

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SCP-4242-Romaへ繋がる迷宮


SCP-4242チャンバーコード: SCP-4242-Roma

場所: 共和政ローマ、ティブル、ウェスタ神殿

年代: 紀元前44年

探査外交記録: ユリウス・カエサルの暗殺及び元老院派閥とマルクス・アントニウス、キケロ、カエサル・オクタウィアヌス間の内戦の発生によりローマ地点にアクセスする際には注意が必要である。研究者にはその地域一帯の軍隊の動きについて現地の人々に聞き込み、車道全体に注意を払うように勧められる。

組織記録: SCP-4242-Romaは昏睡状態になると予言を伝える若い女性である、ティブルのシビュラ(Tiburtine Sibyl)とその従者に監視されている。これらの予言はその正確さから高く評価されているが、その伝達の神秘性は誤解を招く可能性がある。シビュラの従者の取り組みにより3つのXKクラスシナリオの防止に繋がったが、常に彼らの行動の不確実性の水準が上昇した。

更新2014/04/04: ティブルのシビュラが以下の予言を述べたことが観察された。

世紀が実を結び、300度目の子供たちの子供たちは平和をもたらすことを望むだろう。彼らの忠告を恐れよ、彼らはその舌が破壊をもたらすことを知らないのだから。
3重の亀を見つけ、その中心から守れ。保護の頂きがそこにある。それを越えると、そこには何もない。

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SCP-4242-Iga入り口。3人の伊賀流の構成員によって守られている。


SCP-4242チャンバーコード: SCP-4242-Iga

場所: 日本、春日大社

年代: 1534年

探査外交記録: この事例では日本は戦国時代であり、不安定な時代である。しかし神道の神社には敬意が表されており、聖域に留まるべきである。

組織記録: この地点は忍者の一族として知られる伊賀流によって監視されており、日本における異常性を持つ脅威を見つけ、無力化するために天皇と密接に協力している。春日大社は16ある幣帛を奉献する場所のうちの1つであり、神言を受け取ったり、異常物品の保管が行われている。伊賀流は隠密任務のために財団へ忍者を派遣し、財団は記憶処理剤の援助によって伊賀流への支援をしている。

注目すべきは、伊賀流の構成員が未来へ向かい、彼らが発見したものを記録するためにこの場所を定期的に利用していることである。以下の物品は財団が初めてコンタクトを取ったときに発見された。

  • ズールー族の槍と盾のセット。およそ19世紀のものである。
  • 5.25インチフロッピーディスク4枚。およそ1985年のものであり、内部にはインフォコム社のテキストアドベンチャーのコレクションが収録されている。
  • 1977年製シュウィン社の自転車。
  • 縁が鋭くなっているAOL社製のCD200枚。
  • M1885レミントン・リー・ボルトアクションライフル1丁と弾薬20発。およそ1880年のもの。
  • アップル社製のiPhone6(電源は点かない)。

伊賀流は財団の現在の時代よりも更に未来へ渡航したことはないと報告している。

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