
SCP-4243-BLUE実体、後ろにはSCP-4243-RED実体が見える。
アイテム番号: SCP-4243
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-4243の外周には100mの障壁が建設されています。SCP-4243はその壁に穴がないか常に監視されいなければなりません。標準的虚報、航空機の転送、衛星画像医用プロトコルが適用されます。SCP-4243探査中、主任研究員の指示がない限り、いかなる職員も家屋の地下室に入ることはできません。SCP-4243-A実体は研究のためサイト-234のBSL-3準拠の標準人型収容房に収容されます。
説明: SCP-4243はアメリカ合衆国ネバダ州北部のゴーストタウン、フロッグ・テールです。
SCP-4243は約350戸の家屋、約200台の車、約20の店舗で構成されています。SCP-4243内の家屋はSCP-4243全体で、巨大なダンプに存在する木材、鋼材、石材の山から自律的に建設されています。これらの家屋はそのタイプに応じて追加の異常性を所持しています。店舗は全く異常性がありません。
- SCP-4243-BLUEは下部にある数十枚の緩んだ厚板で走ることで道路に沿って自由に動くことができます。形成から平均して2年後、SCP-4243-BLUE実体は小さな公園へ移動して瓦礫に分解され、その後近隣のジャクソンダンプに移動して新たな家屋を形成します。
- SCP-4243-REDは平均して、家屋の中で最も大きいグループです。SCP-4243-RED実体は1850年代から1950年代にかけての典型的なアメリカの住宅建築に合った様々な形や形式を取り入れています。SCP-4243-RED実体はその殆どが6つの特定の駐車場に残りますが、そのうちのいくつかは通りに沿ってゆっくり移動します。車両が街に乗り込まれたり、街の中に新しい建築物が建てられたりした場合、SCP-4243-RED実体は移動して侵入者を破壊しようとします(探査記録4243-01を参照)。
- SCP-4243-BROWN実体は茶色の家屋であり、その端を溶かし繋げることで3軒ほどの厚さで街近郊に荒い壁を形成し、個別には動きません。最も外側の列のSCP-4243-BROWN実体は約1ヶ月後に崩壊して吹き飛ばされ、新たな家屋が最も内側の列の更に内側に形成されます。
完全な状態の街の壁に穴ができると、いくつかのSCP-4243-RED及びSCP-4243-BLUE実体が速やかに穴の方へ移動します。SCP-4243-RED実体はその原因の破壊を試みますが、SCP-4243-BLUE実体は穴に近隣の車が自発的に移動し、裂け目が封じられるまで街の外へ逃走します。
SCP-4243の記録では1871年に"ユリシーズ・M・ウォールオーバー"という人物によって設立され、1952年に破棄されたとされていますが、街及びウォールオーバー氏の存在の歴史的記録はありません。SCP-4243内の証拠によると1500人以上の人口があったとされていますが、人間の遺体は発見されていません。
探査記録4243-01: 2012/02/31、SCP-4243を調査するために機動部隊Mu-101("家を狩るものたち")が導入されました。
記録要約:
1000: 機動部隊Mu-101がSCP-4243-BROWN実体の正面玄関を通って侵入する。
1010: 内部に面したドアがないことを確認すると、機動部隊の隊員は爆破薬を使用して壁に穴を開ける。
1011: 家屋が崩壊する。機動部隊の隊員は穴から脱出しようとする4軒のSCP-4243-BLUE実体を避ける。外部のバックアップ部隊がこれらの家屋は20分以内に非アクティブになると報告する。
1012: 20台の様々な自動車が自発的に穴へ移動して積み上げられ、穴を封じるために壁に溶け込んでいる。エージェント・カンパーナは2台の車に挟まれたが安全に開放された。
1016: SCP-4243-RED実体が到着する。大型実体がガレージのドアを開け、部隊を飲み込もうとする一方で、小型実体が数十個の家具を放出するために窓とドアを開ける。
1028: 部隊はSCP-4243-REDを避けるために部分に分かれる。3人のエージェント(テニソン、タカラ、パラシオ)は穴から約0.5km離れたSCP-4243-BLUEに侵入する。家屋内部の家具はいくつかの大きな山を組成している。電気配線は壁には配置されず、代わりに手当たり次第に線が張られている。
1030: エージェント・パラシオが地下室に侵入する。地下室はコンクリート製の小さな部屋であり、床には数百枚の設計図が置かれ、1個の電球が点灯している。
1031: エージェント・パラシオは調査のために1枚のページを持ち上げ、紙の束に引きずり込まれる。家屋が動き、振動し始める。
1034: エージェント・テニソンとタカラは場所を変化したり、新しい家具を明示するいくつかの内壁を観察する。家屋に新たに4つのドアが現れ、エージェント・パラシオの複製が数十体ドアから出現し、他の家に走り去る。
1037: 崩壊によりエージェント・テニソンとタカラが家屋から脱出する。約400ものエージェント・パラシオ実体が家屋によって生産されている。
1046: エージェント・テニソンとタカラが残りのエージェントがいる部隊に合流する。SCP-4243-RED実体が何百もの同一の木製デスクを放出し、それらはSCP-4243-RED実体が飲み込み消費するまで遭遇したエージェント・パラシオの複製を捕獲して動けなくしている。16件のSCP-4243-BLUE実体が複製によって破壊されている。
1048: 残りのエージェントはSCP-4243-REDが占有している間に後退することを決定する。
1109: エージェントはもう一度上手く壁を破壊し脱出する。
1136: 最後のエージェント・パラシオの複製がSCP-4243によって破壊された。
[記録終了]
この後、ネバダ州ヘンダーソンのグリーンスパン中学校の生徒2名、キャシーとオースティン・ウォールオーバーが当初重度のウィルス感染症によって入院しました。患者たちは24時間以内に体組織を徐々に乾式壁、木材、石材、鋼材に変換し始めました。この感染性因子はエージェント・パラシオと一致する遺伝物質を有する微視的な人型ウイルスであることが判明しました。財団のエージェントは速やかに隠蔽方法を制定し、子どもたちはSCP-4243-Aとして財団の管理下に置かれました。