SCP-4267
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SCP-4267の内部を塒にしているエントツアマツバメ(Chaetura pelagica)の群れ。

注記: 1995/12/2を以て、以下の文書はアーカイブ目的のみの掲載となりました。

特別収容プロトコル: SCP-4267が設置された家屋は現在財団の所有資産であり、数名の研究職員が居住しています。火災被害を防止するため、SCP-4267の内部に堆積したクレオソートの残りを除去する備品が提供されます。不正アクセスを防止するため、SCP-4267には安全カバーが取り付けられています。

説明: SCP-4267はイギリス、ノース・ヨークシャーの████にある二階建て家屋の煙突です。SCP-4267が公式に記録されたのは1875年であり、それまでの数十年間には、平均より事故死率が高いという非公式な“悪評”だけが過去の居住者や地元の煙突掃除人の間に流れていました。

SCP-4267は煙道に空間異常を内包しており、煙突の内部は現時点で未知の長さまで延伸されているようです。内部空間には外装の構築に用いられたのと同じタイプのレンガが並んでいます。この異常空間にはどちら側の開口部からもアクセス可能です。しかしながら、上方から落下した物体は下方に到達しないため、双方の開口部が接続されているかは不明確です。

ロボット機器を用いた初期探査で、SCP-4267内部に他の異常性は観察されませんでした。クレオソートは煙道から1200m上方まで形成されています。

補遺: 事案4267-A

1995/12/2、大量の木製玩具がSCP-4267に接続された暖炉から唐突に排出されました。この直後、顔面に過剰な量の体毛を有する衰弱したヒト型実体が、煤に厚く覆われた状態で煙突から落下しました。当該実体は現実操作能力を発揮し始めると共に、財団職員に対する攻撃的な反応を示し、うち2名に第2度熱傷を負わせました。実体はその後、正面玄関を通って近隣の住宅へと逃走し、同時にSCP-4267は未知の力によって内向きに崩落しました。逃走先の住宅の所有者は後ほど、実体は指を鳴らしてから家の暖炉に入り込んで消失したと主張しました。

SCP-4276の残骸の内部からは、更なる非異常物品と少量の石炭1が入った革製の背負い袋が発見されました。その後の検査でSCP-4267は既に異常性を発現していないと判明し、Neutralizedに再分類されました。目撃者には記憶処理が施され、煙突火災のカバーストーリーが流布されました。修復工事の後、家屋は他者へと売却されました。

実体は依然として発見/特定されておらず、SCP-4267と関連しているか否かは不明瞭です。

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