SCP-427
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アイテム番号: SCP-427

オブジェクトクラス: Safe* (収容プロトコルを確認すること)

特別収容プロトコル: SCP-427は現在のところ自立移動を行う手段や悪意を示していないため、最小限の拘束のみ必要となります。SCP-427には副作用があるため、クラス3以上の医療スタッフのみが、それを利用することができます。

SCP-427を使用するすべての職員は、望まれない肉体変異を避けるために使用した合計時間を記録しなければなりません。

*SCP-427によって作り出されるSCP-427-1(“肉獣”と口語的には呼ばれています)は、意思疎通を行ったり安全に実験を行ったりすることが不可能であるため、即座に殺害しなければいけません。この理由からSCP-427-1はKeterレベルに分類されています。

説明: SCP-427は光沢のある銀色の素材で作られた、小さな球状の、凝った彫刻が施されたロケットです。きらびやかな彫刻はどうやら何かしらの機能を持っているわけではないようです(外側の覆いが意識して作られたか、そうでないかは不明です)。その最も大きな部分の直径は3cmです。

SCP-427はSCP-500の一錠を、SCP-914にFine設定で入力した結果生成されました。覆いを閉じていると、SCP-427は不活性で、異常な点は見受けられません。開くと、小さな光球が中央に表示されます。光球は可視光の範囲以外の放射線やエネルギーを発してはいません。

SCP-427が開かれ体組織に曝されると、速やかに細胞の損傷を再生させ体に入り込んでいる化合物や病原菌を何らかの方法で消し去る事ができます。基準として、一般的な風邪は人の免疫システムによって完治するまでには3-10日間を要します。開かれたSCP-427の存在下では、治るまでの時間は2-4分間へと短縮されます。回復能力は指向性で、中央の光球が見える範囲以内でないと効果がありません。

しかし、長時間の被曝は重篤な健康被害をもたらします。ロケットは傷を癒やすと同時に、体組織を最適化します。病気や毒物に対する耐性は、半数致死量と致死率の値で比較して10分間の被曝後には500%に増加し、15分後には1000%まで増加します。15分間の被曝以降には、筋組織が最適化を始め、筋力と耐痛限界が200-300%増加します。他の全ての器官も最適化をし続けます。過去にクラスD職員が合計1時間以上に渡って被曝した際には、ぐずぐずに形が崩れた巨大な塊へと変異を始めました。変貌に要する時間はSCP-427の被曝を続けることで短縮されます。

SCP-427によって生み出された “肉獣”(そのように彼らの見た目から名付けられました)は、非常に攻撃的で、視界に捉えたあらゆる職員へ致死的な攻撃を行います。彼らは一般的な兵器に高い抵抗性を持ちますが、十分な衝撃や負傷や1000℃(2000K)を超える熱によって無力化することができます。知能を正確に測定することはできませんが、他のシステムが最適化されることに直接関連して脳の生物学的機能が強化されており、完全に変身したとき知性がヒトの測定レベルを超える可能性を示唆しています。

SCP-427は現在のところSCP-500で可能な治療と同等の治療が可能であるため、SCP-500の部分的な代替品として使われています。SCP-427による「最適化」は累積します。監督者は副作用が「許容できるリスク」だと考えましたが、充分な変異は殺処理の理由となるため使用者自身が被曝時間の合計を記録しなければなりません。

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