SCP-433
評価: +6+x

アイテム番号: SCP-433

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-433実行手順のコピーは常に1枚のみ保存されます。封じ込め違反のリスクを抑えるため、完全な実行手順をコンピュータ上に文書として保存することは禁止されます。シビア博士と███博士がそれぞれ文書SCP-433-001の半分ずつを読んでいます。彼らが記載されている内容を転記もしくは他人と共有することは、O5の承認がない限りは2人相互にであっても禁止されています。

SCP-433実行に直結する手順の情報が漏洩した場合、偽情報の流布がすぐさま行われます。またプルトニウム238を生産しうるすべての施設は、盗難または増産を防ぐため入念に監視されます。

すべてのテストは密閉室内で行い、儀式の中心から13m以上離れた場所に鉄またはコンクリート製の壁を設置します。儀式終了の時点で実験室内にいた職員は、実験終了から2週間隔離されます。転送された物質はすべて隔離の上で分析に回されます。

補遺433-001を参照してください。

説明: SCP-433は文書SCP-433-001に記載されている儀式です。実行されると、儀式の中心から半径11mの範囲に存在するすべての物質に大規模な置換が発生します。あらゆる人間、物体、地面、気体までもが失われ、起源不明の物質に置き換えられます。置換される物質の詳細については実験記録433-031を参照してください。

文書SCP-433-001はロシアの[編集済]で発見された大型の書籍に含まれていました。この書籍は儀式について記した魔導書であるように見え、ラテン語で書かれています。魔導書は半径22mの円形クレーターのそばに、文書SCP-433-001を開いた状態で発見されました。発見当時の奇異な環境のため、魔導書は財団に押収されクレーターは埋め立てられました。

魔導書に記載されているすべての儀式は実験済みですが、結果をもたらしたのはSCP-433のみでした。魔導書に記載されている儀式のほとんどは翻訳不能な記号を1つ以上含んでおり、それら儀式の実行は何の結果ももたらしませんでした。SCP-433はそのような記号が含まれていない3つの儀式のうちの1つです。魔導書自体は一般的な紙に印刷されて革で装丁されており、異常な性質を示しません。

SCP-433に必要な材料には以下が含まれます:

  • ヒトの頭蓋骨3つ
  • 硝酸カリウム1
  • 銅線のコイル
  • プルトニウム2382

下記はSCP-433について描写した、文書SCP-433-001中の前書きの翻訳です。

貴方が逃げねばならず、だというのに[未知の記号]に囚われているとしても、絶望することはありません。[未知の記号]の舞いは貴方を安全な場所へと導くことでしょう。しかしご注意を。[未知の記号]にも[未知の記号]の舞いを踊ることはできるのです。彼のものを誘い込まぬように。

補遺433-001: 実験433-008の結果を受け、O5-█、O5-██、██████博士の合意の下SCP-433の実験は無期限に延期されることとなりました。

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