SCP-4352
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誤伝達部門より通達

以下のファイルには生命維持に関わる反情報災害が含まれます。記憶処理治療の対象となったレベル4以上の全職員は、職務に復帰する前にこの文書の全文を読む必要があります。

— エリ・フォークレイ、誤伝達部門主任






アイテム番号: 4352
レベル1
収容クラス:
keter
副次クラス:
{$secondary-class}
撹乱クラス:
NULL
リスククラス:
warning

特別収容プロトコル: 当ファイルは標準財団雇用パックに盛り込まれ、全ての新入職員はファイルに含まれる情報を把握する必要があります。SCP-4352を描写する暗号化された物語は、映画、テレビ番組、文学作品など全ての利用可能な媒体を通して広められます。SCP-4352攻撃の発生率を可能な限り減少させるために、これらの物語を著しい孤立環境下の共同体に対しても確実に伝達する努力が為されるべきです。

当初FP-194が開発し、現在財団が流布している収容用物語には以下のストーリー要素が含まれます。

  • ターゲット文化における純真さと関連付けられた主人公。望ましくは子供、または擬人化された動物。
  • SCP-4352の物理的描写。
  • SCP-4352が用いることが判明している攻撃方法のうち、最低1種類への言及。
  • SCP-4352に対応するキャラクターが主人公を欺く、または何らかの形式で誤解させようとする。SCP-4352の虚偽性を描写するための要素。

既存の収容用物語を根本的に改変し、異常な共同体や文化に合わせて調整する必要が生じた場合、隠密機動部隊ベータ-11(“吟遊詩人”)に、収容用物語の目的を達成させ続けるために必要な任意の変更を加える権限が付与されます。

説明: SCP-4352は敵意を有する形而上学的実体です。通常はヒトの集合心理空間に生息していますが、下記の必要条件が満たされると、出現してターゲットを物理的に攻撃することが可能になります。

  • ターゲットはSCP-4352の存在を認識していない。
  • ターゲットはSCP-4352の能力を把握していない。
  • ターゲットは自らが属する文化の社会規範に違反している。

一度ターゲットを選択したSCP-4352は数多くの手段で攻撃を行うことができます。これらの手段は重大な混乱や破壊を引き起こし得るにも拘らず、この間に有効ターゲット以外の人物が負傷した、または何らかの影響が及んだ事例は記録されていません。記録された攻撃手段には歯や爪を用いた物理攻撃、局地的な天候操作、限定的な身体鉱物操作が含まれています。

特定したターゲットを即座に襲撃しない場合、SCP-4352は自らに可変式の概念迷彩を施すことが知られています。この状態のSCP-4352を観察する人物は、SCP-4352の肉体的外見が実際には変化していないにも拘らず、観察者にとって馴染みのある特定の人間として知覚します。この迷彩は破壊できませんが、SCP-4352の非ヒト的肉体構成を具体的かつ集中的に観察すると、迷彩を通して実際の姿を見ることが可能になります。

SCP-4352は10世紀初頭からヨーロッパ人の心理空間に存在し、主に農業共同体を狙った狩りを行っていたと考えられています。SCP-4352の攻撃は、実体に関する民間伝承が広まるにつれて徐々に減少し、FP-194の努力によって19世紀初頭にはほぼ完全に根絶されました。

補遺-01:

Dクラス職員をSCP-4352に曝露させる実験が実施されました。頻繁な不服従と反社会的傾向を鑑みて選択されたD-2223は、SCP-4352の知識を記憶処理で消去された後、通常Dクラス職員には許可されない食品を大量に保管した部屋に配置され、それらを消費しないよう命じられました。予測通り、レステイ博士が退室すると、D-2223は提供された食品の大半を消費し始めました。

記録はこの直後に始まりました。

<記録開始>

D-2223: おう。俺がただそこに座ったまま指咥えて見てるとでも思ったかよ? 底無しのアホだな。

レステイ博士: ああ、いやいや、勿論だとも。君は実によくやってくれたよ!

D-2223: 薄気味悪ぃな。

(D-2223は提供された椅子に座る。)

D-2223: これから何か起きることになってんのか?

レステイ博士: それはね、待たなければいけないと思うよ。私も座っていいかな? この小さな椅子に?

D-2223: アンタの椅子だろうが。好きにしろ。

レステイ博士: そうそう、そうだった。

(レステイ博士は椅子に座り、肉球のある足を机に乗せる。)

レステイ博士: ふう、ようやく寛げる。

D-2223: 下品な野郎だな、おい。 (身振りでレステイ博士の鉤爪を指す) 爪ぐらい切れよ。見苦しいぜ。

レステイ博士: (鼻で匂いを嗅ぐ仕草) ああ、これは失礼。近頃はあまり暇な時間が無くてね。ちょっと私のネクタイを整えてくれないか?

(沈黙。)

D-2223: アンタ本気で言ってんのか?

レステイ博士: そうとも! 君は私に雇われている身分じゃないのか?

(沈黙。D-2223は溜息を吐いて立ち上がり、レステイ博士のネクタイを整えようとする。彼はネクタイを見つけるのに手間取っている。)

D-2223: なかなか見つからねぇ。アンタ、何だ、とんでもなく毛深いんだな、おい。剃る必要がある。

レステイ博士: そうなんだよ!

D-2223: それに…

(沈黙。)

D-2223: それに臭ぇ

レステイ博士: (歯を剥いて笑う) そうなんだよ。

<記録終了>

結: 実験が終了し、SCP-4352が人間心理空間に退却したと確認された後、保安職員がインタビュー室に入ってD-2223の死体を回収した。被験者は鋭利な鉤爪で腹部を垂直に切開されており、体内の空洞部分には大量の石、羊毛、ヤギの胚が堆積していた。

補遺-02:

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