アイテム番号: SCP-4402
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 全てのSCP-4402実例はサイト-92の大型標準収容チャンバーに収容されます。小さな実例は個別の金庫に保管します。SCP-4402に配属された全ての警備員は24時間ごとに100gのクラスH(前向性)記憶処理薬を摂取します。SCP-4402の影響を受けた人物は、影響された脳組織が外科的に除去・収容されるまで麻酔をかけた状態に保ちます。
下記の説明と一部ないし完全に一致する文書が発見された場合、即座に報告しなければいけません。SCP-4402の内容を拡散する、推測する、またはその他の手段でアクセシビリティを増大させる試みは厳しい懲戒処分の対象となります。SCP-4402収容チャンバーへの入室を希望する全ての職員は、O5評議会の承認を受け、入室前にクラスH記憶処理薬を摂取する必要があります。
説明: SCP-4402は未知の人物によって、恐らく1996年から2005年の間に執筆された買い物リストの文章です。このリストは一般的なHB規格の鉛筆で記されていますが、文章を消す/追加する試みは成功していません。文章の内容は以下の通りです(新たなSCP-4402実例が制作される可能性を最小限に抑えるために編集済)。
今回こそ覚えていてね、ダニエル。
- タマゴ 2ダース
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P.S. 冷凍庫からトリ肉を出しておいて
-ママより
上記の文章が完全に記述される、タイプされる、その他の手段で保存されると、その保存媒体は編集不可能になり、あらゆる損傷を受け付けなくなります。物理媒体の場合、消しゴムや類似の器具は如何なる影響も及ぼさず、黒鉛やインクは付着しません。この影響は人間の脳にも影響を及ぼします — SCP-4402の全文に曝された人物は、曝露からどれほど時間が経過したかに依らず、一読しただけでも必要に応じてその内容を完全に思い出すことができます。
SCP-4402の記憶を含有する脳組織は記憶処理薬や物理外傷の影響を受けず、対象者の死後長期間が経過しても腐敗しません。しかしながら、対象者が新しい記憶を形成できない(例: 短期記憶喪失に陥っている、クラスH記憶処理薬の影響下にある)、もしくは文章を知覚できない場合、これらの効果は発生しません。
既存のSCP-4402実例は編集不可能ですが、新しい実例を作成する時には若干の余裕があります。即ち“冷凍庫からトリ肉を出しておいて”という文言を、長さやその他の可変要素に関係なく任意の文章と置き換えることができます。この新しい文章はオリジナルのリストと共に記憶されます。
最近になって、SCP-4402は十分な保存領域が無い時に他の情報を上書きすることが判明したため、SCP-4402を記憶補強手段として利用する提言は全て却下されます。
補遺4402-A:
事案4402-27
日付: 20██/██/██
事案報告書: あるSCP-4402実例が誤ってサイト-58のEメールサーバーに転送され、サーバーの内容全体が実例の一部として付加された。167名の財団従業員が影響を受けたことが確認された。██名が様々な規模の記憶喪失を起こし、██名が部分麻痺を経験し、██名が幻触を報告し、█名の人格が極端に変化し、██名がてんかん発作と診断され、██名が植物状態となり、█名が死亡した。サイト-58はその後間もなく封鎖された。サーバーは収容ユニット4402に移送され、交換用サーバーが設置された。広範な障碍者支援設備がサイト-58に設置された。事案後、██名の職員は当時の担当プロジェクトを完了できなくなったため、他のプロジェクトへと異動になった。