認識災害特性を持つSCP-4414は、いくつかの反ミームフィルターによって除去されました最小限に抑えられています。テキストは削除できませんでした。
アイテム番号: SCP-4414
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル: 財団ウェブクローラーGAONOXIE.exeは、すべての画像ホスティングWebサイトを監視し、すべてのSCP-4414実例をダミー画像“fingerfun.png”に置き換えます。SCP-4414-Aを実行している人物は直ちに捕獲され、クラスB記憶処理が施されます。
財団ウェブクローラーVALIHA.exeは、画像や動画をホストすることのできるすべてのWebサイトを監視しています。あらゆる媒体におけるSCP-4414の実例および写真または動画内におけるSCP-4414-A実例は直ちに削除されます。これらのメディア媒体の中でSCP-4414-Aを実行しているところを目撃した人物は、直ちに位置が特定され、機動部隊オミクロン-14 ("あいつらはできる")を介して収容されます。SCP-4414-A実例を目撃したすべての人物は、標準的人型収容チャンバー内に最低30日間収容され、症状がないか監視されます。これらの個人が収容されている間は、例え睡眠中であっても、常に次のような姿勢が保たれるべきです。
- 腕を体から90度の角度で伸ばした状態(T字)にさせます。この姿勢は、体幹ギプスまたは標準財団開発T字拘束具を介して補強する必要があります。
- 指は中節骨の間にアクリル製の支持体によって互いに離された状態にします。
この文書の最新版の時点で、インターネット上には既知のSCP-4414の事例は無く、SCP-4414-Aに従事している個人の主張もありません。VALIHA.exeはSCP-4414への暴露を最小限に抑えるために無期限に実行されます。
説明: SCP-4414は2018年6月5日4:50UTCにて4Chanの/b/掲示板に投稿されたPNG画像であり、他の人気のある画像共有サイトを通じて素早く広められました。財団の現在進行中の努力にもかかわらず、この画像の作者は現在のところ不明ですが、北米に居住していると考えられています。個人がSCP-4414またはオブジェクトを直接参照してテキストを見た場合、80%の確率で彼らはSCP-4414-A (SCP-4414に描かれている行為)を実行しようとします。この確率は、1回目の曝露で少なくとも10秒間見続けた限り反復曝露によって増加します。その結果、SCP-4414および類似の画像に関する記述はすべて財団のデータベースから削除されました。
SCP-4414-Aは、自身の指を使ってスキンタッグを摘んで剥がす行為です。SCP-4414-Aのほとんどの症例は指に表面的な損傷を生じさせるのみですが、SCP-4414誘発症例の25%では、かなりの数の基底皮膚細胞が除去され、制御不能な失血によって自己終了するまで、曝露者は皮膚を剥離する結果となります。SCP-4414-A誘発症例では、その発生率は曝露者の95%にまで増加します。より明確に言えば、SCP-4414-Aを実行している個人を見ている人物は、95%の確率で自分の手によってそれを行います。個人が曝露した時点でスキンタッグを持っていない場合は、指先を噛む、引っ掻く、切ったりすることでスキンタッグを作ろうとします。この過程で、その個人は剥ぎ取った皮膚を糸状にし、無傷に保つために細心の注意を払います。皮膚はSCP-4414-A全体を通じて通常の速度で成長および再生し続けます。その結果、曝露した個人が自己終了するのに数週間かかる場合があります。
SCP-4414-Aを介して誘発された外傷であるにもかかわらず、曝露者はしばしばその行為を"官能的だ"、"興奮する"または"妙に満足感がある"'と表現しています。SCP-4414-Aの実行中に呻き声、笑い声を上げることで、近くにいる人の注意を引きつけます。曝露している間、個人はある程度の人格を保ちますが、SCP-4414-Aを実行したいという彼らの衝動はそれを"上書き"するようです(補遺4414.1を参照)。もし曝露した個人が彼らの知識に基づいてSCP-4414-Aを実行することを防げば、その個人はますます情緒不安定になり、苦痛の焦点は症例間によって大きく異なります。彼らはしばしば自己終了を試みることがあれば、自然にもっともらしい手段で異常な手段によって終了しようと試みることもあります。(補遺4414.1、インタビュー2参照)。
SCP-4414-Aを実際に目の前で、または写真/ビデオを介して見ると、個人はその認識災害効果に曝露します。制御不能な連鎖反応の可能性を考慮して、機動部隊オミクロン-14は、周知の実例の捜索および収容を最優先事項であると見なしています。
SCP-4414またはSCP-4414-Aの認識災害効果に対して免疫があるのは、曝露時には生物学的な手を喪失していた個人のみです。その結果として、機動部隊オミクロン-14は、曝露した個人のみを逮捕し、終了することが許可されています。
補遺 4414.1: インタビューログ: 2018年8月5日、機動部隊オミクロン-14のエージェントは、ロサンゼルスのダンスクラブで曝露した30人の民間人を逮捕、拘束することに成功しました。そのうち25人は、現在の拘束技術が成功裏に実施される前に自己終了しました。残りは、後日サイト-59でSCP-4414主任研究員アダム・ヘクトによるインタビューを受けました。ヘクトはサイト-94での収容違反が発生した際に両腕を失いましたが、両腕は最新の義肢に交換され、サイト-59での財団の職務を続けられるようになりました。
前書き: 被験者4414_02はティモシーという24歳の男性であり、逮捕の際、彼は49cmの皮膚を剥ぎ取っており、剥ぎ取られた皮膚の糸は、彼の左腕に巻きつき、肘の先まで達していた。
<ログ開始、2018年8月14日18:01>
ヘクト: こんにちは、ティモシーさん。あなたのことを"ティモシー"と呼んでもいいですか?
4414_02: [困惑]ああ。番号で呼ばれるよりはマシだ。
ヘクト: 素晴らしい。あなたは何故ここにいるか知っていますか?
4414_02: [ため息]まあ、こいつはクソッタレな法律行為じゃねえことぐれえは知ってる。俺は権利を主張したのに、それすら聞かなかったんだぞ?
ヘクト: [メモを書き留める]他の質問をさせてください。何故あなたは左腕にそんなことをしたのですか?
4414_02: [右手が痙攣し始める]あー…分からねえ。ケリーがやってるのを見て思ったんだよ。 — えーっと — "何で俺もやってないんだ?"ってさ…なあ、あー…ケリーは今ここにいるのか?
ヘクト: 申し訳ありませんが、それは言えません。
4414_02: 当たり前のことか。
ヘクト: なぜ左腕にそんなことをしたのか詳しく説明していただけますか?
4414-02: まあ、その…よく分からねえんだけどよ、やりたかったんだけなんだよ。まるで…何ていうか…セックスみたいにさ。[頭を落として震える]俺は別に好きな訳じゃねえけどさ — それは性的なこととか何かじゃなかった。ただやりたいと思っていただけなんだ。感じたんだ…[ため息]クソ、それには何か意味があると思ったんだよ、分かったか?
ヘクト: [目に見えて不快感を表す]分かっていますよ、ティモシーさん。ところで —
4414_02: いつここから出してくれるんだ?
ヘクト: 残念ですが、ティモシーさん、それはできません。以前のようにあなたが自滅的な行動に陥らせないようにする方法が無いので。
4414_02: 考えてもみろよ、俺はいつまでもこのままじゃあいられないんだぞ?俺は… [声が次第に小さくなる]
ヘクト: ティモシーさん?
[4414_02の顎が唇と頬の内側で激しく開閉し始める。4414_02は自分の口を噛み続け、傷口から血が滴り落ちる。機動部隊シグマ-11のエージェントらが入り、4414_02を拘束しようとしている間にヘクトが部屋を出る。]
<ログ終了、2018年8月14日18:05>
後書き: 4414_02 インタビュー終了2分後に失血で死亡した。ヘクトは今後のインタビューのために鎮静剤を部屋に用意しておくよう要求した。要求は2018年8月15日に却下されたが、機動部隊警備員は、インタビュー室の外にいる間、鎮静剤を携帯することが認められている。
前書き: 被験者4414_04は、イザベラという22歳の女性だった。逮捕時、彼女は152cmの皮膚を剥ぎ取っており、剥ぎ取られた皮膚の糸は、彼女の左腕と胴体を包み、へその下にまで達していた。
<ログ開始、2018年8月19日18:03>
ヘクト: 皮膚を剥がすと痛みはありますか?
4414_04: まあ、そうね…しちゃいけないの?
ヘクト: いいえ、気になっただけです。[メモを書き留める]痛みがあるのにもかかわらず続けたのは何故ですか?
4414_04: それだけの価値があるように思えたのよ。まるで…何というかそれは言葉では言い表せないわ。[ヘクトの腕を調べながら眉をひそめる]残念だけど、あなたはそれを感じられないのよ。
ヘクト: ああ…気にしないでください。私はあまり気にしていないので。
4414_04: それがどんなものなのか想像もつかないわ。神様、私はただ… [声が途切れる]ごめんなさい。
ヘクト: 話題を変えましょう、イザベラさん。なぜこんなことをしたいと思ったのか、具体的に教えてもらえませんか?
4414_04: [涙ながらに]ファック…本当にごめんなさい。 友達のジェニーがやり始めて…それをやり始めたから見てみたかっただけなのに…
[4414-04は自身のへそを見て、動かし始める。 急に彼女の体は硬直し、動きが激しくなっていく。]
ヘクト: [大声で]助けてください!
[機動部隊シグマ-11-9とシグマ-11-4は、4414_04を拘束具から外す。4414_04は激しく震え続け、意識を失いながらも病棟に運ばれた。]
<ログ終了、2018年8月19日18:07>
後書き: 医療スタッフは4414_04がインタビュー中に大規模な発作を起こしたと判断している。その後5日間意識不明の状態が続き、4414_04は終了された。
前書き: 被験者4414_21はケイトリンという名の21歳の女性だった。逮捕時、彼女は2cmの皮膚を剥ぎ取っており、剥ぎ取られた皮膚の糸は、彼女の左薬指の中間指節骨で終わっていた。
<ログ開始、2018年8月21日18:02>
ヘクト: 何がきっかけで皮膚を剥くようになったのですか?
4414_21: きっかけは友人のジェニーからだと思います。私たちがバーに着いて — それで、えーっと、少し飲み始めた時に — ジェニーは袖をまくり上げて、彼女が取ったこの大きなスキンタッグを見せてくれたんです。
ヘクト: 皆さんの反応はどうでしたか?
4414_21: 私は言うまでもなくうんざりしていましたが、他の皆はただただ魅了されているように見えました。ジェンは私たちにどれだけ気持ちよかったか話し続けました。私たちもやってみるべきだとも言っていました。彼女はしつこく"今までで最高の気分だよ"なんて言い始めました。
ヘクト: あなたは試したのですか?
4414_21: [左手を見る]まあ、一瞬だけですが。そして、それがどれだけ馬鹿なことかに気がついたんです。ありがたいことに、だいぶ治ってきました。
ヘクト: [メモを書き留める]それで、それを続けたいという気持ちはありますか?
4414_21: いいえ。絶対に嫌です。
ヘクト: 先ほどの質問に戻りますが、そもそもなぜ皮を剥き始めたのですか?
4414_21: [くすくす笑い]分かりませんよ。もしかしたら気になっていたのかもしれませんね。
ヘクト: それではケイトリンさん、時間を割いてくれてありがとうございました。これで終わりにしましょう。
<ログ終了、2018年8月21日18:08>
後書き: 4414_21は30日後に収容室から出ても安全であると判断され、その後すぐに解放された。彼女と彼女の家族にはクラスB記憶処理が施され、一時的な遠隔監視下に置かれている。
前書き: 被験者4414_17はクラークという名の21歳の男性だった。逮捕時、皮膚は329cm剥ぎ取られており、剥ぎ取られた皮膚の糸は、左腕、胴体、および左脚に巻きついており、大腿下部に達しっていた。
<ログ開始、2018年8月26日18:00>
ヘクト: [メモを見る]クラークさんは、ここのスタッフに何度も、皮膚が十分に剥がれていないと言っていますね。
4414_17: 今までやってきたことが、何となく…物足りない気がするんだ。
ヘクト: [メモを書き留める]もう少し掘り下げてもらっていいですか?
4414_17: [怪我の様子を見る]不安なのかもしれない。僕にはもっと何かできたような気がするだけ、なのかな?それは僕を…
ヘクト: 後悔しているのですか?
4414_17: [小休止]いや、そうでもないかな。それはもっと…危うく"怖い"って言いそうになるんだ。もし全部取れなかったら?あなたたちが切ったのは知っている…ほとんどのタッグをね。だけど、まだ無くなっていないんだよ!これはそれらのいつものやり方なんだ。どんなに近くで切ってもうまくいかない…必ずその切れ端があるせいで、残ってしまうんだ。そして、それはあなたの服に引っかかる — またはタオルやバッグなんかにね — そして、それは戻ってくるんだ!ただ成長して成長をするだけで[目に見えて動揺する]決して終わりなんて来ないのさ。
<ログ終了、2018年8月26日18:02>
後書き: 4414_17の最後の発言をした直後に、4414_17は制御不能な痙攣を起こし始め、ヘクトはすぐにインタビューを終了させ、警備員に4414_17を鎮静させるよう命じた。これ以上のインタビューは予定されていない。
前書き: 被験者4414_09はジョシュアという23歳の男性だった。逮捕時、彼は2,490cmの皮膚を剥ぎ取っており、剥ぎ取られた皮膚の糸は、彼の全身を二度巻きつけ、彼の胸骨まで達していた。
<ログ開始、2018年9月2日18:03>
ヘクト: 皮膚を剥くことで何を成し遂げようとしていたのですか?
[4414_09は応答しない]
ヘクト: ジョシュアさん?お願いです — 私たちに協力してください。
4414_09: 私はもう二度とここから離れられない…それくらいはもう分かっています。私がここにいる限り、私はやりべきことを終わらせることができないことも。[胸を見る]なぜ私と話したいのですか?
ヘクト: こう考えてみてください: 私の質問にあなたが答えてくれるほど、わずかな人々は自分自身を見つけるでしょう…ここで。[ペンをクリックする]さて、先程の質問に答え —
4414_09: [話に割って入る]あなたは写真を見たことがありませんよね?ジェニー以外は誰も知りませんし、私はクラブで見ましたが、あなたたちについてはよく分かりませんでした。
ヘクト: いえ、見たことはあります — 実は、ここにいる唯一の人間の一人なのです。[袖を捲る]
4414_09: あなたが腕を持っていないのは分かっています。当てずっぽうで言わせてもらいますが、あなたはそんなふうに生まれてこなかったんですよね。
ヘクト: その通りです。
4414_09: 子供の頃、スキンタッグを持っていましたか?彼らがどれだけイライラしていたのか覚えてますか?
ヘクト: もちろんです — 私は誰でもそうでは無かったとは思っていません。
[4414_09は沈黙する。]
4414_09: ほら、ここにありますよ: 1つだけ本間違いなく…間違いなくスキンタッグを消せる方法があるんです。私は今まで知りませんでしたが。[認識災害につき除去]が写真の中に — 私は本当にしました。華麗でしたよ。 彼が完璧な肌を持っていたからではなく、彼には決断力があって[認識災害につき除去]。想像してみてください、永遠にない[認識災害につき除去]をまたして…
ヘクト: [目に見えて苦しむ]必要なのはそれだけですよ、ジョシュアさん。お忙しい中、ありがとうございました。
4414_09: それで、私は今、世界中で最も最悪な時間を過ごしていたと思うんですが?
<ログ終了、2018年9月2日18:10>
後書き: インタビュー後まもなく、ヘクトは財団倫理コード4.A.098に基づいて4414_09の終了を要求した。2018年9月9日に要求は却下された。