クレジット
タイトル: SCP-4420 - ジャガイモはこうなりたかった
訳者: ©︎SOYSOY_Kusagawa
原題: SCP-4420 - A Potato Thirst
著者: ©︎FloppyPhoenix does not match any existing user name
作成年(原語版): 2018
アイテム番号: SCP-4420 | レベル2/4420 |
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized | 機密指定 |
画像差し止め中 |
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現在のSCP-4420。安全距離(50m)より撮影。 |
特別収容プロトコル: SCP-4420はサイト-82から150m離れた仮収容モジュール#819内の、局所的人工ポケット次元に収容されています。研究員はモジュール内の次元の安定性を維持するため、スクラントン-マーロウ位相数学安定器(SMTS)1を設置しなければなりません。
説明: SCP-4420は現在質量400,000,000kg、外形上の寸法は150m×65m×55mの赤いアイダホ州産のジャガイモです。SCP-4420は、以下の異常性を示します:
1. SCP-4420は、ランダムな量の固体のジャガイモを生成することにより、水分量の減少(1週間で最大5%)を回復します。このイベントの際、アイダホ州のランダムな飲料水が、デンプンが豊富なジャガイモ風味の水に変化します。この液体の消費から3〜10時間後、ジャガイモとのコミュニケーションが可能になります。
2. SCP-4420は放射光に曝露すると、ランダムな形状のジャガイモ型物質を生成します。生成される物質は様々な概念レベルでジャガイモと一致しており、関連性は直近のものであったり、曖昧なものであったりします。物質はSCP-4420とともに成長し、現在の農業の理解を超える不明な手段で、オブジェクトと接続します。物質の形態としては、以下が確認されています。
- 世界中で栽培されている、5,000種のジャガイモの品種のバリエーション2。
- マッシュポテト、フライドポテト、ポテトチップス、ハッシュブラウンズ3などの調理済みジャガイモ。
- 1996年、アイダホ州で実施された「少年ジャガイモ袋競走大会(Junior League Potato Sack Race)」の勝者、ミシェル・ブラウン(6)。
- サツマイモで構成されたエルサレムコオロギ(口語ではジャガイモムシとも呼ばれる)型実体。実体は現在までに、SCP-4420の約8%をコロニーにしている。
- 半径5km以内に存在する人間の25%に倦怠感を与えるミーム。
3. SCP-4420は腐食に対しての自然的な免疫を有しています。SCP-4420は患部に健康なジャガイモを生成・生育し、その後異常な有機組織は即時に消費されます。
4. SCP-4420は、20m内の食品や有機廃棄物を消費します。この範囲内の有機物は等量のジャガイモの塊茎に変換され、SCP-4420へテレポートされます。有機物には、10kg未満の小動物も含まれます。
報告書の文書化時点で、SCP-4420は約22年間成長しています。
更新: 2019年5月10日、フィールド研究員らは現地の地下水に、微量の奇蹟論汚染を伴った外的流入があることを発見しました。サイト-82の司令事務局は執行令3731-Ov91を発し、早急な封鎖と外的異物の破壊が命じられました。地域全域の封鎖は成功しました — しかし収容場所の都合上SCP-4420が対象に含まれていませんでした。
中部夏時間421:51、SCP-4420は奇蹟論的放射を吸収し、32時間にわたり知性を発達させました。この時、SCP-4420は情報構造を操作する能力を発現しました。これにより、現場の研究員らに対し362通の別々のSMSメッセージが送信されました。一連の受信メッセージは以下の通りです。
わたしがみえる?
わたしをみて
わたしはおおきい
わたしをみてよ
わたしはかわいいとおもう?
ほんとうにそうみえる?
そんなわけ
わたしをどうみてるの ☹️
そんなふうにみえるわけない
わたしはふづりあいだ
あなたにはあわない
どうすればいいの
もうほっといて
わたしはかいぶつなんだ
こんなみためでごめんなさい
更新: 2019/05/12、中部夏時間05:51、SCP-4420は異常な成長を全て停止し、腐食が加速する兆候が確認されました。SCP-4420は現在Neutralizedに分類されています。