SCP-4469
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SCP-4469

アイテム番号: SCP-4469

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-4469は現在、サイト-19の標準的な異常物品ロッカーに保管されています。盗難防止のため、このロッカーは5桁のパスコード入力ロックで施錠されます。ジェファーソン博士が、SCP-4469の保護とパスコードを個人的に管理する役割に選ばれています。

SCP-4469-Aは、標準的な人間用の文化的設備と必需品を備えた、低レベルSafeクラスヒト型実体収容室に留置されています。

SCP-4469の異常性質の実験は中止されており、現在も検討中です。

説明: SCP-4469は様々な手書きの署名や人物名で覆われたシャベルです。刃部分の書き込みを除けば、SCP-4469は新品同様の状態です。また、SCP-4469を破損することは不可能であり、硬くざらついた表面に叩き付けても凹みなどの物理的変形を示しません。

SCP-4469の刃の表面には、合計12名分の名前が書き込まれています。新しい名前が刃に書き加えられると、次に視認された時点で、SCP-4469に記された最も古い署名は消失します。

署名に対応する人物が使用する時、SCP-4469はその人物が紛失または忘却1していた物品を掘り出します。これらの物品にはしばしば、対象者との強い感情的・個人的な結び付きがあります。

補遺4469.1: 実験ログ

使用者 回収されたアイテム 失われていた期間
スマイス博士 小さな真鍮の懐中時計。スマイス博士は、アイテムは元々曾祖母の所持品であり、数年前のガレージセールで意図せず売却してしまったと主張している。 6年
ジェラルド博士 ジェラルド博士の身元と旧住所が明記されている、失効したフロリダ州の運転免許証。ジェラルド博士は、フロリダ州で運転免許証を取得したことはないと主張している。 不明確
コリンズ博士 赤、緑、青のクレヨンで描かれた、少女が野原に立っている風景と思しき粗雑な絵。コリンズ博士は、アイテムは住宅火災で焼失したものであり、描かれている少女は火災で死亡した娘だと述べた。 6年
エージェント カズマレク 婚約指輪。指輪は白く、ラディアントカット・ダイヤモンドがバンドに嵌め込まれている。エージェント カズマレクは、アイテムに関して身に覚えが無いと主張している。アイテムはエージェント カズマレクによって私的に処分された。 不明確
コリンズ博士 青い花柄の筆箱。様々なペン、鉛筆、消しゴム、クレヨンが入っており、程度の差はあれ劣化や使用の形跡が見られる。コリンズ博士は、アイテムは死去した娘の所持品だったと主張している。コリンズ博士は後ほど、SCP-4469の積極的な使用について警告を受け、承認が下りるまで研究スタッフによるSCP-4469の異常性試験への参加を禁止された。 11年
エージェント ダーシー 片面に大きな引っ掻き傷がついた1ドル銀貨。エージェント ダーシーは当初このアイテムの重要性を思い出せなかったが、しばらく熟考した後、自身の“幸運のお守り”だった可能性があると結論付けた。 4年
エージェント バクスター DCコミックスのスーパーヒーロー“グリーン・ランタン”のアクションフィギュア。エージェント バクスターはアイテムを紛失した経緯を思い出せなかったが、子供時代にこのアイテムで遊んでいたと主張した。 17年
マクウォーレン博士 失効したアメリカン・エキスプレス社のクレジットカード。アイテムは既に限度額まで使用されていた。 3年
コルマク博士 スーツ姿のコルマク博士と、ウェディングドレス姿の女性が、教会の祭壇の前に立っている様子を写した額入りの写真。コルマク博士は、この女性を最初の妻だと述べ、写真はある揉め事によって彼女のアパートを追い出された際に紛失したと主張している。 5年
エージェント テラー ハイネケン・ラガービールの空き瓶。エージェント テラーは、全てのハイネケン製品を強く毛嫌いしているが、知人のパーティーで初めて飲んだビールがハイネケンだったのを思い出したと主張している。エージェント テラーは、当時は他の銘柄を好んでいたにも拘らず、初めて飲んだアルコール飲料がハイネケンだった理由を記憶していない。 17年
コリンズ博士 胸に赤い糸で“サラ”という名前が粗雑に刺繍されたピンク色のテディベア。コリンズ博士は職業倫理に反する行いと、SCP-4469の特性に対する病的執着のために叱責された。今後スタッフの承認・許可を得ずにSCP-4469の使用を試みた場合、懲戒処分が下される予定。 13年

補遺4469.2: 事案

2033年2月24日、承認されていない実験によって、SCP-4469収容ロッカーの警報が作動しました。現地職員は、コリンズ博士が自らのIDカードで収容ロッカーのロックを解除し、ドアを施錠したと報告しました。突入チームが試験室のドアを強制開放するために派遣されました。

コリンズ博士は試験場の地面でSCP-4469を使用した後、一瞬動きを止め、素手で穴を掘り進めました。コリンズ博士はその後、地面から人間の手らしきものを引き出し、最終的に全裸の人間女性1名を掘り出しました。突入チームはドアをこじ開け、コリンズ博士と女性型実体(SCP-4469-Aと指定)をその場で拘束しました。

尋問の結果、SCP-4469-Aはコリンズ博士の娘であるサラ・コリンズと同一の経歴を有し、外見上はより高齢にも拘らず14歳と主張していることが明らかになりました2。SCP-4469-Aの精神状態は思春期の人間のそれと一致します。また、SCP-4469-Aの遺伝子解析では、サラ・コリンズの遺伝子と密接に似通っている可能性が高いと示されています。

映像記録書き起こし

日付: 2033/02/24

対象: SCP-4469-A

質問者: ジェファーソン博士


[記録開始]

ジェファーソン博士: こんにちは。調子はどうだい?

SCP-4469-A: 元気よ、ありがとう。

ジェファーソン博士: それは良かった… お名前は?

SCP-4469-A: サ- サラ。

ジェファーソン博士: オーケイ、サラ、お母さんの名前は分かるかな?

SCP-4469-A: ベ- ベラ。

ジェファーソン博士: お父さんは?

SCP-4469-A: マイケル。

ジェファーソン博士: じゃあ、君は幾つだい、サラ?

SCP-4469-A: ええと- じゅう- (対象は困惑した様子で自らの身体を見下ろす。) 14歳。あの- そんな風に見えないのは分かってるけど、でも-

ジェファーソン博士: いや、構わないよ。君の答えが聞きたいだけでね。 (ジェファーソン博士はメモに目を通す。) それで… 今何処にいるかは分かるかな?

SCP-4469-A: わ- 分からない。取調室?

ジェファーソン博士: うーん、これは取調べというよりもインタビューに近いね。どういう成り行きで此処に来たか覚えているかい?

SCP-4469-A: その… 分からない。何が- どう- 全然- ねぇ、どうして思い出せないの? 私は- 違う、待って、覚えてる- 私は地面から這い出してきた。誰かが- 私の手を掴んで- 引っ張り出した? 私- どうしてあんな風に泥だらけだったのか分からない。生き埋めにされたの?

ジェファーソン博士: その質問は少々… 複雑すぎて答えられないね。どうだろう、えー… それより昔の事は覚えているかな? 子供時代の思い出とか?

SCP-4469-A: 思い出- ねぇ待って、どういう思い出?

ジェファーソン博士: 何でもいいんだよ。思い出せる限り好きに選んでくれ。あまり具体的じゃなくても構わない。

SCP-4469-A: 分かった。ええと… 2階建てのお家に住んでたのを覚えてる。優しいお隣さんがいて… 私の部屋には玩具が転がってた。私は- 私は動物のぬいぐるみを沢山持ってた。それで- そのうちの1つに- 私の名前が書いてあったと思う。

ジェファーソン博士: それは… このぬいぐるみかな? (ジェファーソン博士は“サラ”の名前が刺繍されたクマのぬいぐるみを取り出し、対象に手渡す。)

SCP-4469-A: そう! これ- このぬいぐるみ。何処で手に入れたの?

ジェファーソン博士: 君の家から持ってきた。これがある方が君も落ち着くと思ってね。

SCP-4469-A: その… ありがとう。私… 他に何て言えばいいか分からない。

ジェファーソン博士: それじゃあ、もう1つだけ質問に答えてもらえないかな。

SCP-4469-A: 何?

ジェファーソン博士: 地中に閉じ込められていた時の事を思い出せるかい?

(SCP-4469-Aは質問に反応しない。)

ジェファーソン博士: オーケイ… 今の状態で答えるには少し複雑すぎたかもしれない… エヘン… 地中から這い出した時、どう感じたかを覚えているかな?

SCP-4469-A: ええと… まるで肌が燃えてるみたいだった。何だか- 痛いというより、とっても過敏になってる感じ。いろんな感覚を素肌でいっぺんに感じてるみたいだった。30分ぐらい正座すると何も感じなくなるのは分かる? その後で足を元に戻すと、血の流れがそこに戻って、一気に- こう、その、くすぐったくなるでしょ? そういう感じだったけど、くすぐったさじゃなくて、痛みだったの。でも耐えられる痛みだった。すごく細い針が刺さるみたいな… それが一気に肌をくすぐるような感じ。

ジェファーソン博士: 成程ね。非常に興味深い。

SCP-4469-A: うん、だけど、こんな- 大人の身体に入れられるのとは比べ物にならない。

ジェファーソン博士: あぁ… 我々も何故、どのようにこうなったかはよく分からないんだ。まだ訊きたい事は色々とあるだろうが、今回はここまでにしておこう。まずは何回か実験に参加してもらうよ。

SCP-4469-A: 分かった… あの… 先生?

ジェファーソン博士: 何だい?

SCP-4469-A: ママとパパは何処?

(ジェファーソン博士は一瞬沈黙する。)

ジェファーソン博士: 2人は- えー… 君の状況を知ってはいる。しかし… 残念だが今の段階では面会を許可できない。その- まず許可を出す前に実験を行う必要がある。

SCP-4469-A: わ- 分かったわ。ありがとう、先生。

ジェファーソン博士: どういたしまして、サラ。

[記録終了]


SCP-4469-Aは後ほど、両親の心身の状態に関する懸念の増大を防ぐため、両親の記憶を対象とする記憶処理治療を受けた。留意点として、コリンズ博士は住宅火災で娘のサラが死亡した後、当時の妻であったベラ・グリマンド(故人)と離婚している。

更新: SCP-4469-Aの思考力と知性は向上し始めています。SCP-4469-Aの精神年齢は2033年9月下旬までに肉体年齢相応に達すると仮定されます。

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