SCP-448
評価: -4+x

アイテム番号: SCP-448

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-448は、カラフルな壁紙、暖かな照明、いくつかの散らかった小さな子供のおもちゃで装飾された3m×3m×3mの部屋に保管される必要があります。監視下に置かれていない場合、それは常に台座の上に置かれていなくてはなりません。部屋は清潔で良好な状態を保たれる必要があります。何らかの理由で部屋に入るすべての職員(クリアランスレベル2以上、一度に1人のみ)は、SCP-448の前では微笑んで陽気な気分を保つことに注意してください。

説明: SCP-448は子供のびっくり箱のように見えます。箱は一辺が13cmのブリキ製で、底面と回転するクランクが付いた右面を除いた面にカラフルなデカールで笑うピエロの絵が描かれています。クランクを回した場合、普通のびっくり箱と同じようにSCP-448は『いたちがぴょんとはねて出る!(Pop Goes the Weasel)』を演奏し、最後の5つの音の前に"Jack"(訳注:びっくり箱の中身の人形)が上に飛び出します。

しかしこの"Jack"は、SCP-448から3m以内にいる人間の感情を反映した姿に変身します。感情の強度はその姿に影響し、その姿は特有のものです。手回しクランクが機能している間、SCP-448は自身をランダムに作動させているように見えます。一度箱の外に出ると、"Jack"はふたが閉じられるか影響した人間が部屋を離れるまで箱の外にとどまります。

2人以上の人間が近づいた場合、箱は閉じたままで激しく振動し、影響下から人がいなくなるまでの間SCP-448はどんどん凶暴になります。この状態ではSCP-448は開いたり作動したりすることはなく、この状態を保つことは危険です。本当は落ち込んでいるのに笑っているなどの偽りの感情を試みた場合、装置の作動が遅くなりますが、完全にだますことはできません。X線は箱の表面を通過することができませんでした。

以下の感情が観測されています。

楽しい: 笑うピエロ。ピエロの顔や服装、色はいつも異なりますが、雰囲気は一貫しています。
この状態で祝日や誕生日など特別な出来事がある場合、SCP-448は影響を与えた人物にふさわしい歌を歌います。 "Happy Birthday"、 "We Wish You a Merry Christmas", "Here Comes the Bride"、"Take Me Out to the Ball Game"、 "American Pie" がこれまでに録音されています。SCP-448の声は甲高くいらいらさせると表現されています。

悲しい: 顔をしかめたピエロ。しばしばピエロの目から涙が観測されています。化学的分析により、人間の涙と同じ成分であることが明らかになっています。
自殺企図を持つ人物が近づいた場合、SCP-448は[データ削除済]

怒り: [データ削除済]

恐怖: 不明。この状態では蓋はわずかに開いたのちすぐ閉まります。鳴き声や叫び声が中から聞こえてきます。

犬/動物: 擬人化した犬の格好をしたピエロ。人以外の動物が近づいた場合、その動物を擬人化したような格好で出てきます。

無感情: 無表情の白い服の人形。この状態は、[データ削除済]のように感情を感じられない存在が近づいたときに起こります。

SCP-448の周囲の環境がその姿に影響を与えるかは不明です。さらなる試験が行われない限り、SCP-448の封じ込め手順は変更されません。

補遺: 物理的またはその他の方法でSCP-448を破壊する試みは失敗しました。これはSCP-448が破壊不能なのではなく、取り壊す意図をもって近づくとSCP-448は(クランクの回転や音楽なしに)開き、金属製のばねの先に赤いボクシンググローブを付けた姿で現れて近づいた人物に容赦なく攻撃を仕掛けてきます。このグローブのスピードは時速235kmに達することが記録されています。SCP-448の影響範囲外から長射程の武器でダメージを与えようとする試みは[データ削除済]

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