SCP-4494
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SCP-4494



以下のファイルはAクラス情報災害の影響を受けています

この文書の通常表示は異常な手段によって改変されています。これは正常な状態と見做されており、警告要因とはなりません。

4494

アイテム番号: SCP-4494

アノマリークラス: Archon1

特別収容プロトコル: SCP-4494関連活動の直接的な目撃者には必要に応じて記憶処理を施します。

現時点では、SCP-4494に対して財団職員が行動を起こす予定はありません。

説明: SCP-4494は犯罪との闘いという概念の物理的具現体です。SCP-4494は通常、夜間に法執行活動が行われており、関係する犯罪者が有利な立場にある状況において、援助を提供するために出現します。SCP-4494はつばの広い帽子と丈長のコートを着用した年齢不明確な男性ヒト型生物のような姿であり、The Specterという名を自称します。関係当事者への援助が成功するとSCP-4494は消失しますが、その前に現場にいる人々と簡潔な会話を交わすことが判明しています2

SCP-4494は複数の軽微な物理的異常性を持ちます。SCP-4494は相当な範囲の可視スペクトルを吸収するためにほぼ全身が黒色に見え、また着用しているマントの長さを自在に変化させることが可能です — この能力は一見したところ、劇的な演出のためにのみ用いられています。加えて、SCP-4494は軽微な情報災害性質を帯びています。文書形式で言及されている時、その言及は常に様式的かつ劇的なフォントのように視認され、口頭でSCP-4494に言及する人物は例外なく芝居がかった囁き声を使用します。

SCP-4494がその出現を引き起こした団体への援助を妨害された場合、違法な活動を防ぐための試みという全体的な概念が崩壊し始めます。この現象はSCP-4494を中心に時速100kmで面積を拡大し続ける領域内で発生します。この領域内にいる人物は、犯罪は阻止すべきものであるという信念を概念化できなくなり、影響者による民間/地方/政府の法執行活動が即座に停止するという結果を招きます。

現在までのところ、この影響を逆転させる唯一の手段は、SCP-4494が法執行活動を支援して進行中の犯罪を阻止するのを看過することです。そのため、SCP-4494を妨害した影響が世界的に拡大した場合、その効果は不可逆的になると考えられます。留意すべき点として、SCP-4494は財団を法執行組織と見做していますが、法執行は財団の義務ではないため、フィールド任務に就く財団職員がこの効果から重大な影響を受けることは滅多にありません。

SCP-4494失敗タイムライン
以下の表は、ある一都市でのSCP-4494の失敗の観測結果をまとめたものです。

失敗からの時間 (時:分) 結果
00:02 法執行活動が停止する。
00:05 現地の警察部隊は自分たちの職務の性質を理解できなくなり、全て事実上解散する。
00:10 地元住民がもはや違法行為の結果という概念を持たなくなり、暴力事件と交通事故が爆発的に増加する。
00:30 犯罪者が急激に活発化する。街の住民は誰一人として犯罪者を止めるべきだという考えを想起できない。
01:20 本格的な略奪が始まる。
02:00 地元メディアが事件の報道を開始するが、現在の状況に至るまでの変化を概念化できない。

現在、この時点を超えてSCP-4494を妨害し続けることは認められていません。

補遺: 以下は財団職員による典型的なSCP-4494遭遇事例の転写です。現在までに、初期収容試行を除いて7回の遭遇が発生しています。

イベント転写
注記: 機動部隊シグマ-12(“メリーさんの羊”)は、“ワープ”の名称で知られる異常麻薬を製造・流布していると思われる施設への襲撃を行っていた。施設の占拠者たちが思いがけず異常な兵器を使用し始めた時点で、機動部隊シグマ-12は身動きが取れない状況に追い込まれた。部隊は隊員5名編成だった。

[転写開始]

ホルツ: クソッ! ヴァレズがやられた! 避難しろ!

白色のエネルギー光線が、ホルツが裏に隠れている木箱の一部を静かに消失させる。

サンパー: 奴らいったい何処であんな物を手に入れた? 私たちが相手するのは低レベルのヤクの売人という話だったよな!

アラード: 知った事か、さっさと片付ける!

アラードは身を隠すために使っていた車両から身を乗り出し、数回発砲する。音声レコーダーに苦痛の叫びが検出され、弾丸が命中したことを示唆する。2発の白色エネルギー光線が問題のエリアに命中し、アラードと車両を消失させる。

クランストン: アラードがやられたわ、早く—

白色エネルギー光線がクランストンに命中し、消失させる。濃い霧が地面に立ち込め始め、急速に施設内に充満する。

ホルツ: ヤバい、ヤバいぞ! サンパー、退却だ。こっちは3人やられたうえに、奴らは何かのガス兵器を展開して—

SCP-4494: 犯罪者どもよ! 邪悪の手先よ!

サンパーのヘルメットカメラが一瞬の動きを捉える。何かが天井の梁から地面にドスンと音を立てて落下したように思われる。

SCP-4494: 夜の住人よ! 今こそ清算の時が来た。我こそは—

遠くから何かのぶつかる音、続けてくぐもった苦痛の叫びが聞こえる。

SCP-4494: THE SPECTER!

不明な声: 何だこの野郎! 離せ! 離して—

喘ぐような叫び声が聞こえる。

ホルツ: 今度は一体何だ? あのSpecterとかいう — いや待て何だこれ。クソが、現場に別口のアノマリーが飛び込んできやがった!

サンパー: いや、確かこいつの説明は受けたことがある、あれは—

SCP-4494: 恐れるな、正義のエージェントたち! 援助は間近に控えているぞ!

霧が急速に消散する。1体の黒いシルエットが3人の敵対者との徒手格闘に従事している様子が遠くに見える。

ホルツ: 何だか知らんが、どうも奴は俺たちの味方らしい。カタを付けるとしよう!

短時間の銃撃戦が発生。機動部隊シグマ-12の生き残った隊員たちは、SCP-4494が引き起こした注意散漫を利用し、敵対者との交戦を再開することができた。SCP-4494がいる方向からは、繰り返し何かがぶつかる音とそれに続く苦痛の叫び、並びに一般的な銃器の発砲音が多数聞こえる。約40秒後、全ての敵対者が無力化される。

SCP-4494: 正義は為された。街はこれ以上この悪魔どもと、その穢れた毒に蝕まれることは無いだろう。

ホルツ: おい、ちょっとこっちに—

サンパーはホルツの腕を掴み、素っ気なく首を振る。

サンパー: ありがとう。あー、君がいなければこの件は解決できなかっただろう…

SCP-4494: ん? あぁ、いやいや気にすんなって。とにかく誰かがこいつらとの戦いを助けなきゃいけなかったしな、だろ?

ホルツ: えー、うん。

短い沈黙。

サンパー: それでだ、君はこういう、その、君の仕事をしていない時… 何をやっているんだ?

SCP-4494: まぁ、それアレだよ。テレビ見たりとかネットサーフィンとか。たまにビデオゲームもしてる。

サンパー: ビデオゲーム? 君は正義が具現化した存在だったんじゃないのか?

SCP-4494: そうだよ、正義の具現体として敢えて言わせてもらうけどな、例のスパイダーマンの新作ゲーム? マジでイカすよなアレ! もうプレイした?

サンパー: いや、我々はあまりビデオゲームはやらないんだ。

SCP-4494: そりゃ残念。正義はビデオゲームが大好きなんだぜ?

サンパー: 成程。ともかく、君の助力に感謝するよ。

SCP-4494は咳払いする。

SCP-4494: 案ずる事は無い! 何処であろうとも暗闇が這い寄り、不正が蔓延る時、善を為す者の下には常に味方が駆け付ける。その名も… THE SPECTER!

SCP-4494は回転し、コートが劇的に翻ってホルツとサンパーのカメラを覆い隠す。視界が復旧すると、SCP-4494は消えている。

[転写終了]

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