サイト-81██フロアガイド
(保安施設ファイル: サイト-81██より抜粋)
アイテム番号: SCP-4499-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: サイト-81██の地下4階への電力供給は遮断されました。当該設備が担っていた処理は、地上階および地下3階に追加・臨時配備された設備によって代替されます。
SCP-4499-JP-Aへの進入の試みは無期限に停止されています。施設内の階段には地下3階と地下5階を直接往来できるように迂回路が増設され、エレベーターは地下4階に停止しないように改造されました。
説明: SCP-4499-JP-Aはサイト-81██の地下3階と地下5階の中間に存在する空間です。SCP-4499-JP-Aは本来の地下4階と空間的に重複して存在していると考えられています。SCP-4499-JP-Aの内装は本来の地下4階(機械室)ではなく、地下5階以下(収容区画)と類似しているように観察されます。以下に示される手段によってSCP-4499-JP-Aを部分的に観察することが可能ですが、後述の異常性のためその全容はほとんど理解されていません。
- 地下3階から階段を通じて階下へ移動する
- 地下5階から階段を通じて階上へ移動する
- 保守用エレベーターで地下4階へ移動する
- 地下3階の床を破壊する
- 地下5階の天井を破壊する
超音波を用いた非破壊的検査により依然として本来の地下4階が存在していることは確証されているものの、当該エリアへのアクセス手段は発見されていません。
サイト内にSCP-4499-JP-Aへ立ち入ろうとする人物がいる場合、SCP-4499-JP-Bに指定される人型実体が出現し、問題の人物に接触します。SCP-4499-JP-Bの容姿にはある程度の一貫性があり、その容貌は常に同一の人物のように見えます1。一方で被服は進入者の職種や状況によって変化し、標準的な財団職員の服装から逸脱しない範囲で研究衣や機動部隊装備など様々に、その場でもっともありふれた格好で出現するようです。
SCP-4499-JP-Bの接触を受けた進入者は、いかなる手段を以てしてもこの実体が正規の財団職員ではないことを看破することができなくなります。またSCP-4499-JP-Bは、進入者に代わって自身が業務を請け負うことを提案し、進入者に承諾させます。この結果、進入者はSCP-4499-JP-Aへの進入に必ず失敗します。
発見: サイト-81██は20██/██/██に発生した収容違反インシデントによって一時的に封鎖されました。安全確認および事後調査のために派遣された調査部隊によりSCP-4499-JP-AおよびSCP-4499-JP-Bが発見されました。調査部隊はSCP-4499-JP-Bの異常性のためSCP-4499-JP-A内部を探査せずに調査を終了しました。
初期調査ログ
対象: サイト-81██
探索部隊: 臨時調査部隊A-24
部隊長: A24-Cap
部隊員: A24-1 / A24-2 / A24-3
<記録開始>
00:00:00 部隊が正面エントランスからサイト-81██に進入する。事前の計画に従い、A24-Capの指示で一行は2人ずつ二手に分かれ、それぞれ地上部分1階・2階の調査を開始する。
00:24:39 双方が調査を終えて1階で合流し、地下部分へ立ち入る。サイトの省電力稼働のためエレベーターが使用不可であることが事前に通知されていたことから、一行は階段で階下へと移動する。一行は再び2人ずつ二手に分かれ、それぞれB1階・B2階の調査を開始する。
00:42:12 A24-2、A24-3がB1階を調査している間、居室の1つから同様の装備を着用したSCP-4499-JP-Bが出現する。部隊一行はこのことに特段注目せず、調査を続行した。
00:45:40 双方が調査を終えてB2階で合流する。B2階を調査していたA24-Cap、A24-1はSCP-4499-JP-Bの出現に特段注目せず、一行は階段で階下へと移動しB3階・B4階の調査を開始しようとする。
A24-Cap: ではこれよりB3・B4階の調査に移る。班分けはここまでと同じで。俺とワンがB3、ツーの班はB4を。フォー2はツーの班に加わってくれ。
SCP-4499-JP-B: (小さく挙手して)すみません、キャプテン。差し出がましいようですが、地下4階は私に任せていただけないでしょうか。機械室の構造はほかと比べて簡素ですので、1人で十分かと。
A24-Cap: む。それもそうか、ではB4はフォーに任せよう。ほかの皆はこの階にあたってくれ。
一同: 了解。
[部隊一行がB3階の調査に取り掛かる。一行のボディカメラ映像の端にSCP-4499-JP-BがB4階への階段を下っていく様子が映る。]
00:54:01 一行が調査を終えてB4階へ移動しようとすると、階下からSCP-4499-JP-Bが現れる。
SCP-4499-JP-B: エレベーターを使えるようにしておきました。地下5階へは、エレベーターを使ってお向かいください。
A24-Cap: 助かるよ、気が利くな。
[SCP-4499-JP-Bは部隊に同行せず、一行はSCP-4499-JP-Bに見送られてエレベーターでB5階へ移動する。事前の計画に従い、以降は全員で行動し調査を続行する。
02:19:02 サイト-81██の残りの階層を調査し終え、一行が地上部分へ帰還する。一行はB5階からB3階への移動にエレベーターを使用した。
<記録終了>
後文: 後の検査でエレベーターは動力源を欠いていたことが再確認された。このことを含むSCP-4499-JP-Bに関する一連の異常な影響について、部隊の各人員は明確に説明することができなかった。
補遺: 当該異常の調査のために複数回の探査が実行されましたが、第一次・二次・三次調査では、SCP-4499-JP-Bのふるまいに特筆すべき変化は見られず、異常性を回避する手段は発見されませんでした。第四次調査では、非現実部門の提案により0人編成での探査が実施されました3。
第四次調査ログ
対象: サイト-81██
探索部隊: N/A
部隊長: N/A
部隊員: N/A
<記録開始>
<記録終了>
この手順の最中、サイト-81██のB3・B4階間の踊り場に設置された監視カメラには以下の映像が記録されました。
[映像の範囲外から白い服4を着用したSCP-4499-JP-Bが現れる。SCP-4499-JP-Bは折り返した階段越しに上階へ目を向け、次のように発言する。]
SCP-4499-JP-B: これでは知る気があるのかないのか、私には知れないね。
[数秒のあいだ上階を見つめ続け、SCP-4499-JP-Bが画角外に向かって歩き去る。映像の範囲から出る前に、その姿は靄のように不鮮明になって消える。]



