SCP-4518

アイテム番号: SCP-4518

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-4518への入場を防ぐための柵が設置されています。SCP-4518に入場しようとする民間人は拘留され、記憶処理後に解放されます。

説明: SCP-4518はカリフォルニア州サンフランシスコ、オールド・ハロウェイ遊歩道の終端に位置する異常な構造です。

SCP-4518は、1975年1月1日から1999年12月31日までに失踪した児童 — 主に6~12歳 — の捜索ポスター207枚が貼られた狭いトンネル通路からなっています。SCP-4518を通り抜ける人物は不可解な恐怖心、陰鬱な気分、または“世界の果てから落ちていくような”感覚を報告します。

SCP-4518-1は、SCP-4518の終端に居住しているクラス-I 霊的実体1であり、年齢・性別・民族性不詳の幼い児童に似ています。SCP-4518は進行した離人症の症状を示し、しばしばインタビューの試みに対して曖昧な、奇妙な、または謎めいた返答をします。それ以外の点でSCP-4518-1に特筆すべき点はありません。

補遺: インタビューの試み

本文書の補足資料を無関係な研究プロジェクトの最中に閲覧したエリザベス・エスピノザ博士 — 当時の霊的業務部門 副管理官 — は、SCP-4518-1との対話を要請しました。霊的業務部門におけるエスピノザ博士の地位に鑑みて、この要請は承認されました。以下のインタビューはその後間もなく記録されたものであり、逐語的に書き起こされています。

[記録開始]

エスピノザ博士: こんにちは。

SCP-4518-1がエスピノザ博士に向き直る。

SCP-4518-1: 君は…

エスピノザ博士: (笑い) おや、早かったですね。

SCP-4518-1: どういうことなの。

エスピノザ博士: あの子の顔がポスターに掲載されているのを見たんですよ。ファイルを読んだ時 — いえ、ファイルなんて言ってもあなたには分からないでしょう。ともかく、あれこれ考量して結論を導くまでそう長くはかかりませんでした。 (合間) 彼は… まだそこに?

SCP-4518-1: うん。今ははっきり見える。

沈黙。

SCP-4518-1: 君たちはゲームをしてた。彼は森に逃げ込んだ。君は一晩中彼を探した。何が起こったかをお母さんに話すと、バッジ付きの青い制服を着た男の人たちが来た。君はその人たちに… ううん、そうじゃない。

沈黙。

SCP-4518-1: 彼は逃げたりしなかったんでしょ?

エスピノザ博士: えっ?

SCP-4518-1: 君だったんだ。

SCP-4518-1がエスピノザ博士に接近する。

SCP-4518-1: 最初から君の仕業だった。

エスピノザ博士: あ… それは — その、どうやら… どうやら切り出し方がまずかったようです。私は決して — いや、つまり… 私はただ…

SCP-4518-1: 嘘つき。

エスピノザ博士がいなくなる。

[記録終了]

ファイル更新: 2022/4/24現在、SCP-4518に存在する失踪者ポスターは206枚のみです。“エリザベス・エスピノザ博士”という名前の人物がかつて財団に雇用されたことはありません。更なる調査が進行中です。

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