SCP-4539
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SCPDECIMALINDA.jpeg

回収直後のSCP-DECI

オブジェクトクラス: Pending

特別収容プロトコル: SCP-DECIに関する数値指定や寸法は全て、比喩や隠喩を介して伝えなければなりません。

SCP-DECIはサイト-Manboの標準ロッカーに保管します。このロッカーの扉は明るいピンク色で着色しなければなりません。前述したピンク色の塗料で、SCP-DECIのロッカーから休憩室デルタを通って、サイト-Manboの出入口までの経路を引きます。SCP-DECIに携わる職員はこの経路を正確に辿るものとし、数字に基づく指示を出そうと試みてはなりません。サイト-Manboでは、ピンク色の物体は他に許容されません。

SCP-DECIを扱う職員は、文書SCP-DECI-REFを閲覧し、付与された番号をそこに書かれた文章から連想できるまで熟読しなければなりません。先週までにSCP-DECIに曝露した職員は、初等数学技能評価を受ける必要があります。評価試験は各シフトの開始時と終了時に職員が受けます。

SCP-DECIの職員に用意される試験資料は、SCP-DECIの効果を知らない職員が作成と採点をしなければなりません。

説明: SCP-DECIはカシオ社の電卓ですが、正確なモデルは不明です。SCP-DECIの発見時には "Malinda" という名前が書かれた着脱式のカバーが付いていました。カバー、電卓ともに汚れや水による損傷の形跡が見られますが、機能に支障はないようです。個人がSCP-DECIに関連する数字を書き込もうとする、もしくは伝達しようとすると、意図したものとは異なる数字が提示されます。加えて、SCP-DECIを中心とする狭い領域内では、誰も数字を正確に伝達できません。正確に伝達しようとすると、不正確な数字が伝達される結果となります。SCP-DECIは、これまでに自身との関わりがない書式で表現された数値結果を改変できません。他方で、数回の設問を経るとSCP-DECIは誤答させようと試みますが、書式によっては説得力のある誤答を提示させるのに苦戦する場合もあります。

これまでのところ、SCP-DECIは以下の数値表現に干渉しています。

  • 十進法
  • 二進法
  • ローマ数字 (収容中に "学習" した。詳細は試験SCP-DECI-DELTAを参照)
  • 英語表記の数字
  • フランス語表記の数字
  • 口語英語
  • 口語フランス語
  • 十六進数 (ただし、本稿執筆現在では尤もらしい誤答を生成できていない)

初期段階では、この効果は伝達時にのみ及びます。フォートナイト以内にSCP-DECIに曝露した被影響者のうち 全員 ほぼ全員が、自分の伝達した数字が不正確であり、意図して書いたものではないと気付きます。

しかしながら、曝露期間が長期化するとその効果は被影響者の精神により深く根付きます。この状態の被影響者は、いかなる状況下でも正確に数字を計算・カウント・記述・読解する能力を失い、自身の間違えた数字が正しいと理屈を超えて信じるようになります。被影響者が曝露期間中の記憶を消去するほどの記録処理を受けた場合、もしくは曝露期間とほぼ同等の時間SCP-DECIから距離を置いた場合、この効果は消失します。

回収経緯: SCP-DECIはオーストラリア、ニューサウスウェールズ州の█████高校が地元のニュースで報道されたことをきっかけに、同校の敷地内の池から回収されました。学期末試験を受けたある学年の生徒全員が、数学の試験で全く正答を出せませんでした。試験を受けた同校の生徒であるマリンダ・███████は、試験直前にSCP-DECI を購入したと主張しました。

補遺:
デイビッド・パテル博士のメモ:

様々な実験や、インシデントSCP-DECI-Betaに至るまでの出来事、そしてインシデントそのものを経て、私はSCP-DECIが自我を有しているかもしれないと考えている。アンドリューズ博士はSCP-DECIに配属されてから日を跨いでいないのに、SCP-DECIに長期間曝露した人々と同等の症状を示していた。

これがSCP-DECIによるものだとしたら、その効果範囲と発症までの期間は、我々が当初考えていたよりも高いレベルに達している可能性がある。真の限界を見極めるまで、SCP-DECIに携わる人物には数学技能試験を毎日実施しなければならない。

添付記録:

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