
SCP-4546-1
アイテム番号: SCP-4546
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-4546実例は標準的なSafeクラスロッカーに収容されます。暫定エリア-4546がSCP-4546-1の周囲に建造されています。花火製造工場であるという偽装の下、民間人によるアクセスは拒否されます。
SCP-4546の更なる打ち上げ実験は無期限に中止されます。カルデナス研究員を例外とする全ての職員は、SCP-4546-1の200m以内で当該異常存在について発言することが認められません。
説明: SCP-4546は単発式の打ち上げ花火玉が入った箱の総称です。SCP-4546実例は静かに弾けるような音を絶えず発していますが、そこに識別可能なパターンは存在しません。これらの音を聞き取れる範囲内の人物の約67%は、音の中に微かな笑い声(“子供のような”と表現される)が聞こえると報告します。SCP-4546実例はまた、3.5m以内に人間が接近すると虹色に輝きます。
SCP-4546実例はそれぞれ長さ0.8mで、赤・白・青でアメリカ国旗のパターンに装飾されており、“Forever Free”と記されたラベルが付随しています。SCP-4546は全体が商用花火に典型的な非異常性の化学物質で構成されています。
補遺4546-01: 1966/02/01、遠隔地でのSCP-4546の打ち上げ実験が承認されました。SCP-4546-1と指定される無作為に選ばれた実例1個が迫撃砲に装填され、発射されました。打ち上げられる前、選択された実例は以前よりも大きく弾ける音を立て、より鮮やかな虹色に光りました。
SCP-4546-1は高度119mまで上昇し、起爆して赤・白・青の火花を大量に生成しましたが、煙は非異常な花火よりも目立って少量でした。SCP-4546-1はその最高到達高度で不動の状態を保ちました。火花が完全に薄れた後、SCP-4546-1は連続的に起爆し始め、様々な色の火花を使って形状やパターンを変化させながら形成しました。本稿執筆現在、SCP-4546-1は停止していません。
SCP-4546-1の爆発と色に見られる一貫したパターンはごく僅かです。SCP-4546-1は特定の祝祭日により大規模かつ色鮮やかに起爆します — 具体的には7月4日、戦没将兵追悼記念日、復員軍人の日です。1976/07/04(アメリカ合衆国建国200年記念日)、SCP-4546-1は通常のほぼ5倍の規模の爆発を起こし、笑顔に酷似した形状を形作りました。
補遺4546-02: 2017/01/22、カルデナス研究員はSCP-4546-1の直接的な分光分析データの定期収集に割り当てられました。この作業中、カルデナス研究員が景観の美しさについて肯定的に発言したところ、SCP-4546の爆発は赤色に変化し、通常のリング状や球状に加えてハートの形状を示しました。この改変された起爆形状は、カルデナス研究員がSCP-4546-1の近傍にいる時のみ再発生します。