インタビュー対象: SCP-4585
インタビュアー: ジョンソン次席研究員
前書: このインタビューはSCP-4585の起源についてさらに質問することを目的としていた。このインタビューを実施するまで、SCP-4585-1実例は発見されていなかった。インタビューは日本語に翻訳されている。
<ログ開始>
[ジョンソン次席研究員がSCP-4585の収容セルに入室する様子が見られる。]
ジョンソン次席研究員: こんにちは、SC — 誰だお前?
[ジョンソン次席研究員が室内のSCP-4585-1実例に気付く。]
SCP-4585: この者はオーリック。我が近衛兵の一員である。挨拶せよ、オーリック。
SCP-4585-1実例: どうも。
SCP-4585: この者は貴公のような敵から我輩を守るために来たのだ。
ジョンソン次席研究員: ああ、他にも (間) いたのですね、貴方と同じようなのが。
SCP-4585: 我輩のような民が大勢いると前に明言したはずだが、真剣に聞いてはいなかったのだな。
ジョンソン次席研究員: あー、まあ、何となく分かりました。上司と相談しなければ。
[ジョンソン次席研究員が退室する。4分16秒後、ジョンソンが再入室する。]
ジョンソン次席研究員: よし。では、前回貴方が言及されたハンブルクについて、もう少し詳しくお話しいただいても?
SCP-4585: 前に会った際に、貴公が知る必要のあることは全て話したであろう。
ジョンソン次席研究員: それはそうですが、都市の全体的なレイアウトを教えていただけないでしょうか? 我々は同じ名前の都市を知って —
SCP-4585: なぜ説明せねばならんのだ?
ジョンソン次席研究員: ううむ、では我々と交渉するというのはどうでしょう。我々の組織は多くの物事を利用でき —
SCP-4585: 我々2つの国家間で取引を望むと?
ジョンソン次席研究員: ええ、まあ、そういう見方もできますね。
SCP-4585: 前の会談のことをすっかり忘れているのではあるまいな? なぜ貴公を信用せねばならんのだ。
ジョンソン次席研究員: では、何か望みはありますか? 貴方の信頼を取り戻すためにはどうすればよいのでしょうか?
SCP-4585: ふむ……
[2秒前後の沈黙。]
SCP-4585: 最低でも、サイト-50全体をハンブルク公爵領に譲渡してもらおう。言うまでもないが、我輩にだ。
ジョンソン次席研究員: ハ! いえ、あの、待ってください、どうやってサイトの番号を知ったのです?
SCP-4585: 偵察だ。とにかく、サイト-50を引き渡さぬのならば、この取引はハンブルクの民にとって失敗であったと見なそう。
ジョンソン次席研究員: えっと、今おっしゃられた偵察について詳しく教えていただいても?
SCP-4585: 断る。我々は取引について話しているのではないのか?
ジョンソン次席研究員: 質問ですが、貴方は —
SCP-4585: ふむ、会談というよりインタビューをしている気がしてきたな。オーリック、この者を部屋からつまみ出してくれ。
SCP-4585-1実例: イエッサー!
ジョンソン次席研究員: つまみ出すってどうやって —
[SCP-4585-1がフライドポテトを生成し、ジョンソン次席研究員に向けて投擲する。フライドポテトが彼の鼻の少し上に命中する。]
ジョンソン次席研究員: えっと、今のはフライドポテトか?
SCP-4585: オーリック、砲撃を続けよ!
[SCP-4585-1がフライドポテトを生成してジョンソンに投げ続ける。]
ジョンソン次席研究員: OK、ならこいつを持ち出すとしよう。
[ジョンソンがSCP-4585-1実例を掴み、部屋の外に持ち出す。]
SCP-4585: おい! し — 心配するな、オーリック! この者どもから必ずお前を救い出してやるぞ! 今に迎えに行く!
[ジョンソンがSCP-4585-1実例とともに退室する。]
SCP-4585: 戻ってこい! 貴様を成敗してくれる! 貴様は腰抜けであるのか?
[3秒前後経過。]
SCP-4585: [解釈不能]
<ログ終了>
後書: SCP-4585は以降のインタビューに非協力的であった。SCP-4585-1実例に対する実験が承認された。実験の詳細については文書4585-T1を参照。ジョンソン次席研究員はプロ意識が欠如しており、SCP-4585を刺激する傾向にあるため、叱責を受けた上で別のプロジェクトに異動となった。