SCP-463
評価: +4+x

アイテム番号: SCP-463

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-463はサイト-██収容房内の、小型のガラス製陳列ケース内に収容されます。移動しなければならない場合は、陳列ケースごと、または他の容器内に入れて輸送してください。財団のいかなる研究者も、SCP-463と直接接触すべきではありません。█/██/██の事例を受けて、職員はいかなる食物もSCP-463の収容房に持ち込まないことを強く推奨します。

説明: SCP-463は小さい銀製のスプーンで、長さ約17.5 cm、重さ約153 gです。SCP-463は人がその手に持った際に異常性を発揮します。中性子イメージング、MRI、[編集済]イメージング装置ではその内部構造の詳細は明らかになりませんでした。結果的に、SCP-463に対するあらゆる分析は効果の直接観察に基づくものに限られています。

SCP-463を手に保持したあらゆる個人は、その第6胸椎の直下で脊椎を後方に90°屈曲させられます。下半身の全麻痺のみで生存した被験者もいますが、この屈曲は多くの場合致命的な結果となります。この効果は、手に手袋、ミトンなどの保護具を装着しているか否かに影響されません。SCP-463の唯一の明らかな起動要件は、被験者が対象をしっかりと掴んでいるか否かです。SCP-463を非常に弱く (例えば指の端でつまむなど) 保持しただけの被験者は影響を受けません。

実験では、SCP-463と自動ロボット、遠隔操作ロボット、動物、死体との接触では特に異常な影響は発生しないことが示されました。

補遺: ████博士は、SCP-463は実際には被験者を屈曲させているのではなく、それに備わる何らかの精神的な引き金によって被験者の背筋を激しく収縮させているのではないかという仮説を立てました。この仮説はヒト以外でSCP-463の作用が発動しないことを説明することができます。

メモ: 実験記録SCP-463-█、██、██を参照。

-████博士


実験記録SCP-463-█:

3:01:25 被験者D-4221は解錠されたSCP-463の容器の側に置かれる。被験者D-4221の背筋は脊柱管狭窄症の治療時に除去されている。
3:01:53 被験者D-4221はSCP-463を持ち上げるよう指示される。
3:01:58 被験者の脊椎上部が屈曲する。
3:02:06 被験者は神経性ショックを起こす。
3:02:48 被験者の死亡が宣言される。死体は実験室から運び出される。


実験記録SCP-463-██:

4:15:39 被験者D-4279の車椅子は解錠されたSCP-463の容器の側に置かれる。被験者D-4279は既に第5頚椎を完全に骨折しており、首から下の筋肉を動かすことができない。
4:15:51 研究者はトングを用いてSCP-463をD-4279の手に配置する。
4:15:53 被験者の脊椎上部が屈曲するが、致命的な結果とはならない。被験者は車椅子から落ち、軽傷を負う。
4:15:58 被験者は実験室から運び出される。


実験記録SCP-463-██:

4:45:43 被験者D-5119は解錠されたSCP-463の容器の側に置かれる。被験者D-5119は、以前のSCP-463との接触によって下半身不随の状態にある。
4:45:48 被験者は非常に動揺し、実験室からの脱出を試みる。
4:45:59 D-5119の遵守の確保のため、実験室に武装警備員が呼ばれる。.
4:46:39 被験者D-5119はSCP-463を持ち上げるよう指示される。被験者は応じない。
4:46:45 被験者D-5119はSCP-463を持ち上げるよう指示される。被験者は応じない。
4:46:56 被験者D-5119は武装警備員にSCP-463を持ち上げるよう指示される。
4:47:10 被験者の脊椎が第6胸椎付近で屈曲するが、致命的な結果とはならない。他の負傷は発生しなかった。
4:47:20 被験者は実験室から運び出される。


メモ: SCP-463は被験者の脊椎に直接力を及ぼしているようだ。不幸なことに、我々には力の起源を解明するための手掛かりが全くないし、そのトルクがどの程度であるかも分からない。次の実験方針としては、脊柱自体を除去した職員をSCP-463と接触されることが考えられる。明らかにさらなる実験が必要だ。

-████博士

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