SCP-4683
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アイテム番号: SCP-4683

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: Nx-18 内で発見された SCP-4683-1は、厳重な警戒のもと現地で収容・焼却処分し、その周囲 50m の区域を少なくとも 10 日間隔離して追加の異常性がないか観察をします。SCP-4683-1を摂取した人物には異常性が発現する可能性があり、封じ込めのため最大 10 日間拘留します。2019 年 10 月の期間、Site-87 ネクサス研究部門から全ての異常ネクサス領域を監視し、SCP-4683-1 の活動の兆候を検出します。SCP-4683-1 に起因して発生する全ての異常を封じ込めるため、必要に応じて財団資産およびエージェントを派遣します。

説明: SCP-4683 はウィスコンシン州スロース・ピット(財団ネクサス領域 Nx-18 指定)所在のチャップマン果樹園産のリンゴです。栽培・成長に要する条件は非異常性のリンゴと概ね同一ですが、SCP-4683は数年間の保存が可能で、打撲痕を生じず、リンゴ樹に一般的な病害に対して極めて高い耐性を示します。

SCP-4683-1は、遺伝的にゴールデンデリシャス種に似た栽培品種であるSCP-4683の特定個体を指します。特異なことに、SCP-4683-1の果皮は半液状の金に類似しており、それはカラメル風味であると報告されています。さらに SCP-4683-1の果皮にはギリシア語で「ΤΗΙ ΚΑΛΛΙΣΤΗ」(「最も美しい者へ」)と読む刻印が見られます。未熟または半熟の SCP-4683-1には代わりに「ΠΟΛΥ ΝΩΡΙΣ」(「早すぎる」)と表示されます。

SCP-4683-1の個体の周辺では、人物間の衝突・偶然の一致・確率異常が頻発します。Nx-18 内においては、これが高レベルの「物語的擾乱」の原因となり、予測不能なシナリオを発生させます。1 Nx-18 外では、この効果は減少するものの、依然として大量の確率異常を誘発し得ます。これは、原産ネクサス領域外で異常性が弱体化するためと考えられています。

SCP-4683-1 を摂取するとその効果は大幅に増幅され、摂取した生物は SCP-4683-A となります。SCP-4683-A はその存在の周囲にマイクロ・ネクサス2を生成し、局所的な異常現象を引き起こします。

Nx-18 のようなネクサス領域内ではこの効果は急速に拡散し、影響範囲が拡大します。単一の SCP-4683-A でも局所 AOV を指数関数的に上昇させ、周辺現実性の全般的劣化を引き起こし得ます。

本件がどれほど重大か理解してもらうために: Sloth's Pit の AOV は通常 1 日あたり約 5.3 件です。しかし、件のアップル・クリスプ危機 では 50 件を超えました。あの日は全日、私たちは地球上で最も異常な自治体となっていたのでした。“Terrifying(恐ろしい)”という表現ですら生ぬるい。— ニーナ・ヴァイス Site-87 管理官

インシデント記録:

2018/11/22: SCP-4683-1 の異常性が初めて確認された事例。Nx-18 全域で複数のインシデントが発生し、一連の事象は「アップル・クリスプ危機」と呼称されました。同日 4:30、労働組合3の構成員と判明している人物が、自身の収容を求め Site-87 に出頭しました。これを SCP-4683-A と指定しました。本人は「何かを作るよう依頼された」、および現在では「ひどく後悔している」と述べました。以下に SCP-4683-A とのインタビューを記録します:

2018/12/03: キャロライン通り中学校の給食で複数のスライス状のSCP-4683-1 が提供されました。
大量消費が原因の一つとみなせる大規模な吹雪が発生し、300人以上の生徒と教職員が校内に閉じ込められたため、財団のリソースを使った救助が必要になりました。

2019/01/21: 研究員クリストファー・ヘイスティングスが、朝持参した非異常リンゴと入れ替わっていた SCP-4683-1 を弁当にて誤食しました。驚いたヘイスティングスはリンゴの一片を喉に詰まらせ、エージェント ルビー・ウィリアムズのハイムリック法により除去されました。この行動は、ウィリアムズとヘイスティングスが2019年4月に『関係性申告書』に署名したことと直接的に関連していると考えられています。

2019/02/14: メインストリートへ SCP-4683-1 が投げ込まれた結果、スロース・ピット内で複数の婚姻が成立し [編集済] に至りました。この期間に生じた婚姻の大半は、当事者からの申請または他方が合意能力を欠いていた等の外的要因により無効化されました。

キツツキとは冗談で結婚しました。— ピーター・アバローニ博士

2019/02/28: ノヴェル通り小学校で行われたアイザック・ニュートンの生涯を描く劇の公演で、予定されていたぬいぐるみのリンゴ小道具の代わりに SCP-4683-1 が使用され負傷事故が発生。ニュートン役の生徒ジャッキー・ルーベンをなぐさめようとしたリンジー・マクギリカディ夫人が SCP-4683-1 につまずき、連鎖反応が発生。校舎内の全員が床に倒れ起き上がれなくなりました。事象発生中の当該区域の計測では重力が顕著に増加しており、この状態は 3 時間超持続しました。

2019/03/12: スロース・ピットの住民は一音節の語しか発声できなくなりました。件の果実に関して書く際も同じ制限が適用されました。果実は腐敗しました。訳註: 文面も全て単音節となっている

2019/03/26: 正体不明の襲撃者が SCP-4683-1 をグレン・フォスター4 に投擲し、頭部に命中。この事象を受けリンゴの所有・消費禁止が試みられ、その結果リンゴ及びリンゴ製品、リンゴ風味食品を扱う小規模な闇市場が形成されました。この行動は SCP-4683-1 による打撃が原因の脳震盪に起因するものと結び付けられました。

2019/04/01: [データ削除]

それで。アナグマ。いっぱい。— トリスタン・ベイリー博士

2019/04/22: セレクト8劇場の深夜上映で提供された飲料が強いリンゴ味になりました。また、上映を退出した全員が、その後 3 週間以上、未鑑賞者と話す際に作品内容を想起できなくなる現象も同時に起こりました。

2019/07/04: 独立記念日の祝賀が避難も死傷も付帯被害もなく妨害なしで遂行されました。これは祝日に異常活動が激増するため 15 年以上禁止されていた Nx-18 において極めて異例です。SCP-4683-1 の Thaumiel への再分類が一時検討されました。

2019/08/24: スターロウ食料品店の生鮮売り場が一時的に温帯雨林へ変化しました。この事象に先立ち同店唯一の従業員ルシウス・ベルが保管区画で SCP-4683-1 の荷を発見し自家消費目的で 1 個購入していました。
スターロウは労働組合の庇護下にあると考えられるため介入は行われませんでした。

2019/09/23: 秋分の正午、世界各所の複数ネクサス地点で SCP-4683-1 が介在する現象が報告され始めました。メリーランド州ハークネス、日本徳島県夢ゲーム、及びハイ・ブラジルで SCP-4683-1 の存在が確認されました。これを受け SCP-4683-A に対し追及尋問が行われました。

2019 年 10 月: 世界各地のネクサス領域で SCP-4683-1 に関連する大規模事象が発生しています。詳細は ドキュメント SCP-4683-BA3 を参照してください。

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