SCP-4744
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「サイト-223」の残骸。

アイテム番号: SCP-4744

アノマリークラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-4744の周囲には境界線が設置されました──実験関係者以外がこの境界を越えることは禁止されています。小さな絵画のコレクションが影響範囲外に設置された収容前哨基地に保管され、内部に封入される人物を回収するために使用されます。

説明: SCP-4744は、財団データベース上でサイト-223と分類されるエリアに存在する生命体の意識を影響するアノマリーです。SCP-4744内に2〜5分(個人差あり)滞在した人物は異常な昏睡状態に陥ります。

SCP-4744に侵入する人物は芸術と分類される物品をどこかに身につけることで異常性を回避することが可能です。小さな絵画は特に効果的で、低確率ながら写真も効果があると判明しています。SCP-4744により発生した昏睡状態は対象に効果的な芸術作品を取り付けることで回復可能です。

SCP-4744の効果から復活した人物は昏睡中の明瞭な悪夢の経験を報告します。夢の内容には個人差がありますが、共通する要素は暗闇、単調さ、均質化です。普遍的に、SCP-4744由来の昏睡から覚醒した人物は、覚醒の感覚を深い水底から引き上げられるようだと形容します。

SCP-4744発見のきっかけは、サイト-223からの自動救難信号の受信と、続けて発生した該当サイトでの不明な爆縮装置の発動によるものでした。サイトは完全に破壊され、25人の人型実体の死体が発見されました。サイト-223はかつて主に異常性を持つ芸術作品の収容を行なっていたと記録が確認されていますが、いずれの物品も跡地からは発見されませんでした。

更新情報-4744/01: サイト-223跡地の調査の結果、当該サイトはかつて財団施設として運用されておらず、建築完了から数日後に破壊されたものと判明しています。破壊前のサイト-223について認識していた財団関係者はおらず、そもそも生きた人間が内部で活動していた痕跡すら発見されていません。回収された遺体の解剖の結果、これらが人工物であり、最初から生命活動を行なっていなかったことが判明しました。

RAISAは現在財団データベース上のサイト-223に関する記録を調査しています。予備分析によれば、全ての情報がサイト破壊前に財団システムに挿入されたものの可能性があります。

更新情報- 4744/2: サイト-223の継続中の調査の中で、文字の刻印された壁の一部が発見されました。壁には黒いペイントで以下の文字が刻印されていました。

「この悪夢の檻で、芸術が唯一の癒しである。」

その直下には、赤いペイントで以下の文言が乱雑に刻印されていました。

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