SCP-476
評価: +5+x

アイテム番号: SCP-476

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-476は標準的な貴重品ロッカーにしまわれることになっています。実験中は、アイテムが逃亡に使用されることを避けるために、常時クリアランスレベル2の職員が居合わせていなければなりません。定期的にモニターされなければならない場所のリストは、文章 476-██にあります。

説明: SCP-476は2006年にカナダのカートグラフィックス社で印刷された、60ページのランドマクナリー版カナダ道路地図(ISBN 0-88640-███-█)です。より詳細な実験の結果、多数の異常が含まれていることが明らかになりました。現実には存在しない場所(エドモントンとフォート・サスカチュワの間にある巨大なダム湖)が存在し、現実に存在している場所(サドベリー)は存在せず、位置が間違っていたり(オタワとガティノーの位置が逆)名前が間違っていたり(イエローナイフが"バーウォッシュ"となっている)します。索引と距離の図表は異常な地図上では一致しています。

地図を使用することで、場所のいずれか一か所に到達する事ができ(るか、場合によっては失敗し)ます。もしも定期的に地図を見ることなしにその場所のほうに向かおうとしたならば、使用者は存在しない場所にはたどり着かず、"通常の"地理学的場所に到達します。(たとえそこが実在していても)その場所に住む人々は、(彼らが居る場所に売っているものも含めた)通常の地図にその場所が存在していないことに全く気付かないようにみえ、"最新版ではない"と一蹴します。また彼らは新顔にここに居ついてはどうかと説得したがります。

追跡装置やGPS装置はSCP-476使用の間は片っ端から故障します。固定電話と普通郵便以外の大多数の通信方式も同様です。しかしながら、固定電話は追跡できず、また存在しない場所から送られる手紙は意図された目的地に到着することが知られていましたが、どんな時でもカナダの郵便システムを使用してないことが、手紙に押された消印からはっきりと分かります。SCP-476の使用者に能動的に従う人々は通常その効果を受けますが、それ以外の第三者はいずれかの地点で(直接のアイコンタクトが次々と失われるようにして)使用者を見失ったと単に報告するでしょう。SCP-476の能力は地図を開くという身体的行動に特に関係があるように見えます。データのコピーや電子複写はどんな変わった特性も見せませんでした。

SCP-476の使用にはどんな移動方法でも使うことができ、異常な場所の航空写真(例えば"プリンス・エドワード島国立公園"やアキミスキ島のないジェームズ湾など)が撮影されました。

事件報告 476-08d: 19██/██/██、実在しない"ガンダーグレンウッド国際空港"(YGG/CYGG;SCP-476はガンダー国際空港を表示しない)上を低空飛行している間、滑走路上の飛行機を発見した。それが1990年に大西洋を横断中に█████████ ██上で消え失せたマルタ航空機(テールコードOB-1███)であることが、飛行機のシリアル番号検査により明らかになった。乗客及び所持品はいずれも発見されず、予め行われていた探査の時点で、空港は明らかに破棄されていた。

補遺 03: ██████████博士は地図帳に書かれたSCP-354という小さな赤い文字を発見しました。地名はキリル文字で書かれ、訳の分からない単語に訳されていました。何本かの道がSCP-354に通じており、その全てが"通常の"地図には存在していません。

補遺 04: 更なる秘密の施設を建てるためにSCP-476を使用する要請を却下する。その場所に到達できなくなる危険性が高すぎる。さらに言うと、そのような施設とは通信できないからだ。O5-█

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