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Info
SCP-4768 "ユリシーズ・B・ドンクマンのほら話" by: DrAkimoto
“ドンクマンのアジト”ハブをチェックして君のドンクマン欲を全て満たそう。
ドンクマンのアジト
~DrAkimotoの著者ページ~
確保・収容・保護
特別収容プロトコル
全てのSCP-4768目撃情報はレベル3/Keneq優先度の対応状況と見做されます。機動部隊カッパ-12(“荒くれライダーズ”)は目撃情報を調査し、可能ならばSCP-4768を捕獲する任務を負っています。対応エージェントは、SCP-4768を正確に識別するため、外付けの映像配信バイザーを装着しなければいけません。SCP-4768の全ての動画・写真記録は押収するか、信憑性が無いものとして扱います。
財団の歴史分析部門は歴史的なSCP-4768の活動記録を文書化し、裏付け調査を行い、抹消します。これらのファイルは、レベル3/4768クリアランスの職員であれば、サイト-51アーカイブで個人的に閲覧可能です。
説明
SCP-4768は“ユリシーズ・B・ドンクマン”を自称するヒト型のロバです。SCP-4768はアメリカ南部訛りのある流暢な英語で発話し、意思疎通することができます。肉眼で直接視認された時、SCP-4768は異常性の無い人間男性の姿で認識されます。SCP-4768の容姿に関する大半の目撃者の説明は曖昧であり、識別要素となり得る特徴は全く記憶されません。この現象は写真や動画などの視覚メディアを通してSCP-4768を見た場合は発生しません。
自身への知覚に影響を及ぼすことに加えて、SCP-4768は周辺環境の外観を改変する能力を実証しています。これが知覚操作の副産物なのか、現実改変能力なのかは不明です。
目撃者の証言と歴史的記録は、SCP-4768が1820年から現在に至るまで、アメリカ合衆国南部の各所で活動していることを示します。幅広い能力と異常な偉業がSCP-4768に関連付けられていますが、その殆どは未だに確証されていません。
付属補遺
発見
SCP-4768は財団と世界オカルト連合の定期的な情報交換において財団の注意を引きました。GOCの提供した情報には、ある1体のヒト型実体、所在地の可能性がある一連の座標、ユリシーズ・B・ドンクマンという名前が関与する異常活動の漠然とした報告が含まれていました。民間記録と照らし合わせた結果、問題の座標はテキサス州ロックヴィルにある“アンヴィル・ロードハウス”という名称のバーだと判明しました。1998/07/24、財団前哨基地TX127は調査エージェント ダニエル・ベスマーを当該異常存在の記録に派遣しました。
この調査の後、エージェント ベスマーは財団前哨基地TX127に帰還し、音声記録を転写して報告書を作成しました。映像を見直した分析チームは、エージェント ベスマーが調査全体を通してSCP-4768と会話していたことを彼に伝えました。エージェント ベスマーは、話し相手の男性の容姿を覚えておらず、遭遇時の記憶を回想するのが困難であることを認めました。
SCP-4768を捕獲するため、機動部隊カッパ-12がアンヴィル・ロードハウスに派遣されました。到着した機動部隊は、建造物が荒廃しているのを発見しました — これは、問題のバーが10年前から閉鎖されているという地元住民たちの証言で裏付けられました。SCP-4768の写真はそのままバーに残されており、以下のメモが添付されていました。
お喋りしに立ち寄ってくれてありがとうよ。仲間がいるのはいつも嬉しいことだ。
砂漠の蜃気楼のいたずらってのは実に愉快だと思わないか?U. B. ドンクマン
P.S. 老いぼれドンクマンを捕まえたきゃ、もっと頭を捻らねぇとな。