SCP-4781

評価: +66+x
アイテム番号: 4781
レベル3
収容クラス:
keter
副次クラス:
none
撹乱クラス:
dark
リスククラス:
notice

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2匹の交尾中のSCP-4781実体。

特別収容プロトコル: SCP-4781を繁殖または包装するいかなる施設も衛生規制の名目で閉鎖されます。SCP-4781の発生源を特定するために法医学的分析と施設従業員へのインタビューが実施されます。その後、生物災害チームが施設を完全に除染します。

説明: SCP-4781は Arion vulgaris (ナメクジの一種1) の異常亜種を指します。典型的な腹足類とは異なり、実体は植物を探し求めたり摂取することはなく、食用酢から栄養を得ています。液体の摂取は実体に鎮静作用を及ぼし、動きを制限して容易に取り扱えるようになります。この生物に毒性はありませんが、栄養的には乏しく、1匹あたりから得られる炭水化物は3グラムです。

SCP-4781実体は認識災害効果を発揮し、実体および実体による影響が異常のないディルピクルスであると誤認します。SCP-4781の蔓延により、北米の食料雑貨店の26%が汚染された製品を販売していると推定されています。実体が最初に出現した時期は不明です。

補遺4781-1: 実験記録

場所: サイト-28の低リスク研究棟

被験者: D-41562

前書き: KEENEYE.aicは部屋の監視システムに接続され、事象を記録するように指示されていた。被験者も、試験を実施した研究員もこのアノマリーを知らなかった。

<記録開始>

SCP-4781実体で満たされたVlasicのピクルス瓶がテーブルの上に置かれている。個々の実体がうごめく姿が観測できる。

チェン研究員とD-41562が試験室に入る。双方はテーブルを挟んで向かい合うように着席する。

D-41562: これがそうか?ピクルスを食えば良いと。

チェン研究員: 正解。そこの薬が人間の味覚に及ぼす影響をテストしたかっただけなんだ。

D-41562: 何か副作用は?

チェン研究員: 僕たちの知る限りじゃ存在しないな。さあ、始めてくれ。

被験者は与えられた偽薬を摂取し、瓶の蓋を開ける。SCP-4781の口は液体を飲み込むたびにゆっくりと開いている。

D-41562は実体の1つを右手で取り出す。軽く絞ると桃色の粘液が放出される。実体は紙皿の上に置かれ、少し丸まった。

D-41562: 何か特別な手順は—

チェン研究員: いいからピクルスを食べてくれ。

D-41562は肩をすくめ、ナメクジを持ち上げて4分の1を噛み切る。なお、切断された実体の端と被験者の口とを繋ぐ糸状の内臓が見て取れる。両者ともに気が付いていないようである。

D-41562: ふうん、結構いけるな。 (飲み込む) ええと、そうだな。味は対照群のと同じで、慣れてるやつよりも少し酸っぱいな。

チェン研究員はクリップボードにメモを取る。被験者は実体の消費を終え、与えられたナプキンを口元に当てる。

チェン研究員: それで2つ目なんだが、垂直に2等分されたものをご所望だそうだ。

D-41562: 了解。

D-41562は実体を瓶から取り出して皿に置く。そしてフォークとナイフを取り出し、尾部から触覚に向けて切り始める。実体は阻害的な反応を示す。そのため被験者は実体の頭部にフォークを差し込んで動きを制限する。

チェン研究員: へえ、ずいぶん転がるものなんだな。

D-41562: ハハ、そうだな。

D-41562は実体の2等分に成功する。ナメクジの卵管と交尾嚢が束の間見える。

D-41562は半分ずつ数回に分けて消費する。腸が口元からテーブルにこぼれ落ち、それを掃除する。チェン研究員は退屈そうに見守る。

チェン研究員: どうだ?

D-41562は実体の消費を終えた。

D-41562: 変わんねえな、いつものピクルスって感じの味だった。

<記録終了>

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