アイテム番号: SCP-4791 | レベル1/4791 |
収容クラス: euclid | unrestricted |
特別収容プロトコル: その極めて不活発かつ無害な性質上、SCP-4791の物理的な収容は不要です。サイト-228が今後の研究を担当します。
説明: SCP-4791はバースデーケーキの模様が描かれている、完全に膨張し、摩耗した青い風船です。風船の紐には、湿気や風化の影響を受けないと思われる厚紙のメモが結び付けられています (補遺を参照) 。
SCP-4791は低速かつ10km以下の様々な高度で対流圏を移動します。SCP-4791は極端な気象条件を回避し、穏やかな風や、時には雲が広範囲に広がっている区域でのみ活動する様子が観測されています。
どのようにSCP-4791が異常性を得たかは不明ですが、その存在は2022年3月13日、ティナ・ウォレスの葬儀後に、サイト-228がウォレス家の敷地内で奇跡術活性化の名残を検出した際に発見されました。家宅捜索でSCP-4791やその起源に関連する物品は発見されませんでした。この地所は現在、母親のティナ・ウォレスから相続したジェイコブ・ウォレス1が所有しています。しかしながら、住宅は現時点で空き家です。
補遺: 以下は結び付けられているメモの書き起こしです。
すまない。一番大変な時に限って、傍に居られなかった。もし知っていたら、絶対に出て行ったりしなかっただろう。
あなたは全てを与えてくれた。愛情も、気遣いも、温もりも。あなたからそれを貰えたことを、とても嬉しく思う。
この風船は、僕の最後の特別な日に贈ってくれたのと同じやつだ。しぼんでしまった後も、ずっと持っていた。そして今、このメッセージを送るために使う。
空の何処にいようと、これを見つけてくれることを願っている。ありがとう、愛しているよ、母さん。