SCP-481
評価: +3+x

アイテム番号: SCP-481

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-481は現在、影響を受けた被験者のために特別に作られたセクター25内の寄宿舎に収容されています。寄宿舎はDクラス用の仕様を修正して作られ、傷組織の広がりに基づき現在のところ2人分のスペースがあります。標準的な寝室に加え、どちらもが利用できる居住スペースが設置されています。

被験者は収容手順を侵さない範囲で、一般的に入手可能な文書や録画された娯楽を与えられることを許可されています。これには必要以上の金額を使用してはいけません。被験者は、2人のレベル2クリアランス職員の監督下で日に3時間を超えない範囲で、外の施設や壁で囲まれた庭園を訪れることを許可されています。カメラが寄宿舎に設置され、1人のレベル2クリアランス職員によって常に監視される必要があります。████████における大規模な暴力的行為があった場合を除けば、被験者の自傷行為を妨害するべきではありません。その場合は、訓練された医療チームの監督下で全身の拘束が許可されます。

説明: SCP-481は元々、少なくとも199█年からSCP-481-1(かつてはMs.█████████-█████████と呼ばれていた)に発現している、インドの████████の部分的な地図に対応した、変化する一連の傷のパターンです。SCP-481は現在SCP-481-2(かつてはエージェント█████と呼ばれていた。補遺481-01参照)にまで広がっています。SCP-481が初めてSCP-481-1に現れたとき、それは小さな十字型の傷であり、████████の██████████████地区に対応していることが分かりました。何故この街が図示されたのかは今のところ分かっていませんが、傷と街の間に共感的な作用があることが明らかになっています。

傷は街を完全に再現しています。通りや路地はなまくらの刃物によって傷つけられたような直線状の傷として現れます。建物は傷の腫れによって表現されています。街を流れる小さな運河は、SCP-481-1の腹部を横切るギザギザの傷によって表現されています。

新たな傷の成長は、既に過密状態となっていた街の拡張と対応しており、非公認の道に作られたスラムも含まれます。SCP-481-1と-2の両名にとって大きな痛みを伴うようですが、この作用は成長するだけにとどまりません。あらゆる建物の取り壊しは、対応する傷に激しくこすられた様な痛みを引き起こします。傷は現在、SCP-481-1の頭皮を含む皮膚の100%とSCP-481-2の皮膚の約47%(肩から胴体の下部、両腕を含む)を覆っています。

SCP-481-1は収容されて以来、自傷の傾向を見せています。これによって残された傷は20日以内に完全に消失し、街の建築物の変化とは対応していません。そのため、自傷による傷はSCP-481-1の収容に伴うフラストレーションの発露に過ぎないと考えられていました。これは事件481-1-01によって誤りであったことが証明されました。

補遺481-01: SCP-481-1が傷が成長するための皮膚を使い果たした時、成長は終わるものだと考えられていました。しかし、1週間以内に傷がSCP-481-2に現れはじめました。彼はただちにSCP-481-1とともに隔離され、監視下に置かれました。SCP-481-2はSCP-481-1と同様に、財団に所属する前に[データ削除済]した経験がありました。この共通点がSCP-481-2が傷の新しい対象となった原因なのかどうかは、現在調査中です。

事件481-1-01: 20██年██月██日、SCP-481-1は間に合わせのプラスチック製刃物で両手首を切り自殺を図りました。同時に、インドの████████における悪名高い暴動が、その暴力のピークを迎えました。SCP-481-1はすぐに手当てを受け沈静されましたが、暴動は数日間続きました。暴動のはじまりは、SCP-481-1の両手首の傷に対応した2つの地域にあたることが突き止められました。

補遺481-02: 自傷行為が続く体の部分に対応した地域の暴力と軽犯罪に関する報告についてさらなる調査が行われています。傷に対するダメージが、████████での暴力を引き起こすかどうか確かめる実験が行われました。外科医が████████の商業地区に対応する場所の傷を何度か切開しましたが、影響は見つかりませんでした。

この自傷行為は、街における暴力やその他の犯罪による強制的な反応なのではないかと仮説が立てられています。自傷行為は犯罪率の高い地域と対応する体の部分に起こっています。20██年██月██日、一連の殺人事件が起こった際にSCP-481-2が対応する上腕の一部を切除しようと試みた後、全身の拘束を含む現行の対処法が承認されました。

SCP-481実験記録

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