特別収容プロトコル: SCP-4813は試験的な実地用武器として機能しており、通常の戦闘プロトコルが有効でない交戦において使用されます。SCP-4813の行使許可は、治療訓練を受け、なおかつ高い精神災害抵抗閾値を有する、強調反応が極端に低いエージェントにのみ下ります。これらの必須条件が満たされた場合、███████ █████研究員に関する心理プロファイルが提供されます。
███████ █████研究員は形而上学部門および財団の全職務から解放され、現在はサイト内のレジデンシャルスイートに居住しています。これらの処置の目的は説明されません。1全職員は███████ █████研究員との交流を最小限に留めなければなりません。必要なあらゆる医療補助は自動システムが提供します。
いかなる状況下でも、███████ █████研究員にSCP-4813の存在を気付かせてはなりません。
説明: SCP-4813は███████ █████研究員の兵器化された自尊心です。知的対象がSCP-4813を概念化すると、形而上学的な半物質構成概念の形態をとった当該アノマリーが対象の近傍に出現します。その見た目は人間による半透明のガンフィンガーのハンドサインであり、内部には澄み切った空の像が複数浮遊しています。その構造にもかかわらず、当該アノマリーは通常の拳銃のように扱うことができます。
当該アノマリーを発砲すると、花弁に似た発光性の発射体が放出されます。この発射体は何らかの固形物に触れると消散します。発射体と衝突した人物は、███████ █████研究員の自尊心の複製を埋め込まれます。この複製は兵器化されていません。
その後の事象は、███████ █████研究員の自尊心から予測される通りに進行します。
SCP-4813を行使する対象は、周囲の不定な発生源から中性的な声での発話が定期的に聞こえると報告します。発話は全て短いコメントから成り、その間に通常は数時間続く休止が挟まります。以下にコメントの転写をいくつか記載します。
今日は暖かくなるかもしれない。
その話を持ち出すんじゃない。
彼らはもう手紙を受け取ったか? ずいぶん日が経つのだが。
もう一度修理するコツは何だったか? 思い出せない。焼きが回ったか?
焼きが回ってしまった。
すまない、君の話をきちんと聞いていなかった。分かってる。すまない。
手紙はあまりにも一貫性がない。向こうに届いていないことを祈ろう。まあ、恐らくは届いたのだろうがね。対処はできるな。
今日の空は綺麗だった。
今週は申し分なかった。天気はそうでもなかったが、私はまあ良かった。
この時期にこれほど多くの花が見れるのはいつだって喜ばしい。
その件について考えさせるんじゃない。
また外出してもいいか尋ねることもできたが、そうしなかった。手数のかかることに意味などない。
そのことを考えさせるんじゃない。
そのことを考えさせろ。
そのことを考えろ。
ループしているのなら、考えることに何の意味がある?
考えていなかった。
そのことを考えるな。
もし世界が記録されているのなら、私は一時停止ボタンが押されても立ち止まらない人間になるだろう。
今日は冷えるかもしれない。
███████ █████研究員に関する現在の収容プロトコルを制定して以降、SCP-4813の効力は増大し続けています。