SCP-4828
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アイテム番号: SCP-4828

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SCP-4828の35ページ最上部に記載されている呪文の指示により、指定されたハンドジェスチャーとボディジェスチャーを正しく披露するアレーラ研究員補佐。

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-4828はサイト23の高セキュリティ物品ロッカーに収容されなければなりません。SCP-4828への直接のアクセスは、レベル4職員と限定されたレベル3職員にのみ許可されています。SCP-4828への許可されていないアクセスに対しては、厳格な懲戒処分が下されます。

以下の手順は、出来る限り正確に、定められた時間内に実行されなければなりません。手順の実行を阻止しようとする職員は厳しい叱責を受けます。

説明: SCP-4828は、黒いハードカバーで一貫性のないページ数を持つ本です。金字のガラモンド・フォントで、“簡単に出来る!呪文大全”と銘打たれています。SCP-4828の製作者や、その起源を示す手掛かりや情報は見つかっていません。最初のページには、不明な個人により書かれた「混沌の内にも秩序はありうる。」という手書きの文章が存在します。

SCP-4828の正確な起源とそれが作られて何年経ったかは未だ不明です。SCP-4828の正確な構成要素は、SCP-4828に対し損害を与えた職員は、それが直接的か間接的かに関わらず、身体が左右で分断されて即死するため、未だ不明です。SCP-4828で言及される「呪文」は、太字で明瞭に、もしくは不明瞭にその用途を示した文章と、それに続く指示からなります。

記載されている「呪文」は、ありふれた結果からXKクラス-現実崩壊シナリオ2を引き起こす可能性のある結果まで、様々な異常な効果を引き起こします。指示は短いながら詳細な手順により構成され、読者の最も身近な言語により記載されています。完全に指示が実行された場合、即座に「呪文」が起動します。「呪文」が起動されると、その「呪文」の指示はSCP-4828から消失し、ランダムな時間が経過した後一文字ずつ再出現します。これは一般的にSCP-4828の「クールダウンタイム」と呼ばれています。

「呪文」の起動には、見たところランダムな物品の特定の配置や、特定の手や体の動きとジェスチャーや、それらの複合した手順が三秒から二年の期間で要求されます。

SCP-4828の研究により、意思能力のレベルやSCP-4828に関する知識の度合いに関わらず、あらゆる人間が呪文を起動できることが判明しています。指示のランダム性や難易度は、その呪文の引き起こす(潜在的な)破壊力や影響度合いに比例します(一部例外あり)。このため、危険な「呪文」の予期しない起動はほぼ起こりませんが、可能性はあります。

私を喜ばせTo Please保存しto Conserveそして私に仕えるためにand to Serve me」という名前の呪文がSCP-4828の2ページ目に存在します。この「呪文」の正確な用途や効果は現在不明ですが、指示を達成出来なかった場合4828イベントが引き起こされます。4828イベントは、現在の距離に関わらず、それが引き起こされた時点で最寄りの人間に影響する連続した特異な現象です。呪文を正しく遂行した場合4828イベントは即座に収束しますが、それにより与えられた損害は永続します。

以下の表は指示が達成出来なかった場合に起きる特定の特異なイベントについて記述されたものです。

発見の経緯: SCP-4828はエージェントがPOI-4828を成功裏に捕縛した際に発見されました。POI-4828は現実改変能力者ではないかと疑われており、SCP-4828を利用していました。 尋問の結果、彼はSCP-4828を「どこにもなくてどこにでもある何でも屋」という彼の町の近くに現れた小さな店から購入したことが判明しました。この証言は事実であることがSCP-████を使用した事で分かっています。

POI-4828は現在の収容プロトコルの元となった2ページ目の呪文に無知であった、或いは実行を怠っていたことが、ここ三ヶ月で発生していた多数の市民の死を引き起こした特異な事件の原因となったと思われます。POI-4828自身は、完全に非特異でこれ以上利用価値が無いことが分かった後、記憶処理され社会に復帰しました。POI-4828により述べられた店舗は発見されませんでした。

補遺/"呪文":

補遺/インシデント 3/04/19

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