アイテム番号: SCP-4916
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 軌道飛行サイトFOS-19は、SCP-4916との軌道同期を続けこれを回収するためのサイトです。SCP-4916が回収された場合、FOS-19の補給時にサイト-17の低危険度物品保管庫に移送されます。
カバーストーリー『宇宙船の破片』を流布し、財団のwebクローラーにより検証可能なSCP-4916の観察結果を特定し検閲を行います。
説明: SCP-4916はアッシリアの神"ニヌルタ"1の描写と一致した外見を持つ、背後に2対の翼を広げた玉座に座っている人型の像です。大きさは幅約6メートル、高さ2メートル、長さ1メートルですが、外観から翼が格納することが可能であることが示唆されています。SCP-4916の外面は金およそ30%と銀70%の比率のエレクトラムで構成されていますが、その内部が外部の構成と一致しているかどうかは判明していません。
SCP-4916は海抜およそ1,500〜3,000キロメートルの高さを不規則に周回しています。翼はエレクトラムの複雑な構成をしており、不規則な間隔でプラズマバーストを発生させることが可能です。これらの翼によりSCP-4916の動きは不規則なものとなっています。正確なメカニズムは明らかにはなっていませんが、財団の研究者はSCP-4916の翼が上層大気から脱出した水素とヘリウムを集め、太陽光エネルギーを使ってこれらのガスを加速させ推進力を発生させていると推測しています。これらのバーストが規則的、不規則的に発生した回数、遠隔または付近で制御されているのかどうかは現在まで不明のままです。
さらなる分析はFOS-19による回収が待たれています。
補遺 4916-A: イラクのムニラから東南東に6.1キロメートル離れているチグリス川に沿って行われていた無関係の発掘調査により、SCP-4916に関連すると推測される遺物が財団によって回収され、暫定的にSCP-4916-1と指定されました。 SCP-4916-1にはカルフの街を中心に行われていたニヌルタの崇拝と一致する刻印が付けられていました。
SCP-4916-1は高さ15メートル、外径4メートル、内径3.2メートルの部分的に破損している空洞の花崗岩の柱です。この大きさはSCP-4916の翼が折り畳まれた場合に推測されているものと一致しています。複数の青銅の釘で固定された一対の平行なエレクトラムのシャフトがSCP-4916-1の内部に埋め込まれています。これらのシャフトのひとつは上空2に伸び、もうひとつのシャフトは地面に向かって伸びています。これらのシャフトを分析したところ、SCP-4916に見られるものと一致するエレクトラム合金が発見されました。
SCP-4916に関連したさらなる遺物や文書の調査が進行中です。