SCP-495
評価: -4+x

アイテム番号: SCP-495

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-495は使用していない際は標準的な120ボルト電源コンセントに接続し、施錠された部屋に保管することとします。SCP-495の中には実物大のハマグリ、カキ、またはその他の付着性二枚貝の型(かた)を保管します1。この型には少なくとも100グラムのワックスを入れておくこととします。

電気障害が発生した場合、少なくとも1名の保安職員が保管室に入り、電源が復旧するまで本品の活動を監視しなければなりません。SCP-495の使用を希望する研究者は計画する実験についての書面による概要を███████博士に提出しなければなりません。実験SCP-495-██の結果を受け、すべての型および材料はSCP-495で使用される前に少なくとも1名のレベル3以上の職員の許可を受けなくてはなりません。SCP-495が使用されている際は、有毒な咬み傷および刺し傷の治療経験がある職員が少なくとも1名待機していなければなりません。

説明: SCP-495は1992年トイマックス社製「クリーピー・クロウラーズ」玩具セットの中のオーブンの外見をしていますが、「クリーピー・クロウラーズ」のロゴステッカーが1964年マッテル社製「シングメーカー」のホットプレート(このおもちゃはより最近のトイマックス版のものと実質的に同一の機能を有していますが、マッテル社は1970年代に不十分な安全機能のために生産を中止しています)のロゴに置き換えられています2

SCP-495は標準的な120ボルトのコンセントに接続されていると、通常の「クリ―ピー・クロウラーズ」のオーブンと同様に機能します。コンセントに差し込まれて「いない」とき、SCP-495は次のような異常な動作を見せます:

  • 中身が満たされた、もしくは部分的に中身が入れられた型を挿入すると、SCP-495の起動スイッチが自動的に「オン」の位置に移動します。内部加熱ランプは筐体に残されていますが、オーブンは未知のソースから熱を得て、内部温度はピーク時に摂氏257.2度に達します(赤外線カメラにより測定)。およそ8分後、SCP-495の起動スイッチは「オフ」の位置に自動的に移動します。標準的なトイマックス社製「クリーピー・クロウラーズ」のオーブンの動作とは異なり、SCP-495のドアは型が冷えるまでロックされることなくただちに開放されます。
  • 成形された物体はすべてオーブンから取り出されると生物化し、自然の生物であるかのように振る舞います。生物化したオブジェクトはその型から予想される範囲を超える相当な構造的詳細さを獲得しており、型を満たすために使われた物質に対応する異常な色合いを除いては自然界における対応する生物と構造的に同等となっています。生物化したオブジェクトの解剖により、組織およびその他の内部構造は型を満たすために使われた物質により全体が構成されていることが判明しています。
  • SCP-495に使われた材質や型がどんなものであっても、結果をもたらします ‐ トイマックス社やマッテル社の「プラスチ‐グープ」3以外の手製の型や材料(チョコレートやワックスなど)であっても、生物化したオブジェクトをもたらします。

補遺: プラスチックで出来ているものだからというだけでは安全であるとは言えない。あの毒がどこから現れたのかわからないが、エージェント・██████は今、小さな紫色のコブラに噛まれて診療所にいるのだ。SCP-495の産生物は有毒動物を扱うときと同様に取り扱ってほしい。

- ███████博士

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