SCP-4973
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アイテム番号: SCP-4973
オブジェクトクラス: Keter
担当サイト: MUROVH サイト-30
管理官: エリック・リヴァーソン
研究主任: ロレイン・キャスパー
部隊割り当て: ミュー-13
Level 4/4973
CLASSIFIED

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SCP-4973 (D-10000) 、本名 ゴードン・K・マルコヴィッチ。

特別収容プロトコル: SCP-4973は非物質的実体用真空チャンバーに収容され、機動部隊ミュー-13 (“ゴーストバスターズ”) 隊員によって常時監視されています。SCP-4973の脱走を防ぐため、SCP-4973の収容室の入口の縁には4つのハリントン=ホロウ無力化結界が配置されています。また、安全対策として、天井と床の内部には非物質変位無効装置 (nPDN) が敷設されています。

SCP-4973や同種の存在は財団の機密保持に深刻な脅威を呈するため、霊障部門は霊体の無力化手段、並びにサイト全域を包括できる儀式の研究を進めるものとします。

機動部隊シグマ-5 ("'; DROP TABLE 機動部隊 —") はSCiPNETデータベースを定期的にチェックし、情報漏洩の兆候や、異常な手段で使用された形跡が無いかを調査します。

説明: SCP-4973は、生前にゴードン・カルディヴァクルス・マルコヴィッチという本名でも知られていたDクラス職員、D-10000の霊魂です1。攻撃的な挙動を示す以前、SCP-4973は“不活性”ないし休眠状態の霊体2に分類されていましたが、程無くして周辺環境を認識し始め、過去に幾度となく収容違反を起こしています。SCP-4973は何らかの手段を介してSCiPNETデータベース端末の利用に成功しました。このため、SCP-4973はデータベースに登録された多数の異常な実体・現象、サイト-30に勤務する研究員・警備員・管理職の身元、サイト-30の所在地を把握しています。

SCP-4973は合計12件の収容違反に関与し、少なくとも6名の職員の自殺幇助を行いました。

経歴: 財団に徴用され、直ちにDクラス職員として登録された後、D-10000は様々な異常実体・現象が関わる制御下の実験25件に被験者として参加しました。これらの実験の中には、SCP-158への反復曝露が含まれます。D-10000はSCP-████の実験で死亡し、遺体は後ほど、近隣の廃棄物処理施設で加工するために運び出されました。3ヶ月後、職員はサイト内で異常な現象が発生していると報告しました。報告された異常現象は次の通りです。

  • 研究員やエージェントの私室で発生する原因不明の物音。
  • Dクラス区画へ接近する際の急激な気温低下。
  • 室内で一人になった職員の所持品や配置物の消失。
  • Dクラス用のつなぎを着用した血塗れの人物が鏡などの反射面に映り込む幻覚。
  • 職員間に広まる恐怖心と、目に見えない存在に“監視・尾行されている”感覚。
  • 廊下の遠端を観察した際に視界から走り去ってゆく暗いシルエット。
  • データベース端末で発生する各種のサーバエラー。

これらの問題の幾つかは考慮されたものの、大半はサイト-30の理事会によって、財団での勤務に起因する精神的な緊張・重圧の増大が原因だと判断され、概ね無視されました。

補遺4973.1: 霊体分類より抜粋

補遺4973.2: インタビューログ

補遺4973.3: キャスパー博士とリヴァーソン管理官の会話

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