SCP-4982
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アイテム番号: SCP-4982

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-4982はレベル4以上の職員のみがアクセス可能な高セキュリティ隔離チャンバーに保管され、監視システムが取り付けられます。SCP-4982-1実例群が帯びる自己収容性質のため、これ以上の収容プロトコルは必要とされません。

説明: SCP-4982はフレンチ・リバイバル様式に彫刻されている改造されたマホガニー材の四段式本棚です。それぞれの段には “Id”、“Ego”、“Mort”、“Deus”という文字と、各SCP-4982-1実例の内容を識別する小さな文が(下から上に向かって)彫られています。大きな目立つ緑色の銘板が、SCP-4982の上段中央のアーチに固定されています。以下はコンピュータ生成された複製です。

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知識の冠に重圧あり、

其が齎すは悲惨のみ。

この墓所を我ら闇に繋ぐ、

庭を荒らすこと無きように。

SCP-4982-1は長さ、題材、フォーマット、著作者が様々に異なる13冊の文書の総称です。各実例には固有の異常性があります。SCP-4982-1実例はそれぞれの段に4冊ずつ収容されていますが、例外として最上段には1冊しかありません。

あるSCP-4982-1実例がSCP-4982から除去されると、その実例の収納場所を除く全ての棚が未知のメカニズムで封鎖されます1。封鎖された収納場所は、取り出されたSCP-4982-1実例を返却するまで開きません。SCP-4982-1実例がSCP-4982の半径2m外に移動すると、その実例は消失し、対応する刻印の下の棚に再出現します。

各SCP-4982-1実例とその識別銘板のリストは以下の通りです。

最下段 - Id (イド)

銘板: “私たちの最高の人生”
説明: 全100ページのプラスチック製写真アルバム。“パパと私”というラベルが貼られています。裏表紙の内側には“A.C”と書き込まれています。
注記: 実例全体から複数の写真が欠けていますが、全ての被写体は一貫して、成人男性1名と、その娘と想定される若年女性1名です2。触れると、写真は動き出し、短時間のループとして被写体同士の交流を再生します。

銘板: “黒の櫃”
説明: FBIのロゴと、イリノイ州シカゴの放棄された食肉包装工場への道順が記された1枚の紙。この紙は“機密”という判が押されたマニラ封筒に収められています。
注記: 工場跡の徹底的な捜索によって、建造物の地下から隠蔽された金庫室用のドアが発見されました。内部からは時折、微かにジャズやラグタイム音楽が演奏されているのが聞こえます。ドアは今日まで全ての突破試行に抵抗しています。

銘板: “星界から来た狂気の墓”
説明: “星のシグナル”と題されたハードカバー本。
注記: 特性はSCP-1425文書に詳述されています。

銘板: “無駄金”
説明: 金のクリップでまとめられた小切手の束。
注記: 全ての小切手には“エイモス・M”の署名があり、愛、幸福、家族などの概念を売却する旨が記されています。金額はいずれも200米ドルを超過していません。

第三段 - Ego (自我)

銘板: “ホムンクルスの完全性に関するメモ”
説明: 色褪せた金色の“W”が表紙にある革張りの留め金付き日誌。背表紙には識別要素無し。
注記: 内容は古代ダエーバイト語で記され、18世紀の英語で注釈がつけられています。文書には人工的なヒト型実体の創造、操血術、肉の工芸、その他の関連する実践について極めて詳細に記述されています。特筆すべきは、上級の肉ゴーレムを作るために子供の魂を使用する儀式が黒インクで丸く囲ってあることです。

銘板: “怨敵”
説明: 国際連合の青いフォルダにまとめられた28枚のコピー用紙。最初のページは“エージェントUの蛇狩り実戦ガイド”と題されています。
注記: 文書には対奇跡論戦闘に関する詳細な情報が記載されています。それぞれの節には奇跡論の異なる学派の見分け方、現実改変者を無力化する手順の説明、現実改変攻撃への基礎的防衛手段などが含まれます。

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銘板: この銘板は収容以前に毀損され、本来の彫り込みが読み取れません。表面には“偽善者ども”という文言が雑に刻まれています。
説明: レイ・ブラッドベリ著 “華氏451度”
注記: オブジェクトは追加の異常性を帯びていません。

第二段 - Mort (死)

銘板: “バベル”
説明: 背表紙に“語彙目録”とエッチング加工された簡素な装丁の白い本。
注記: オブジェクトは既に断絶している、もしくは過去に発見されていない言語の単語、フレーズ、文字/象形文字の絶えず拡張するリストです。言語が追加され続けているにも拘らず、オブジェクトの質量は増大しません。財団の言語学者は中国語、ヒンディー語、アメリカ先住民言語の様々な方言を識別しました。最近はCOBOL、BEFLIX、ActionScript、Object Pascalなどのプログラム言語の出現が確認されています。

銘板: “無名”
説明: 財団ロゴ付きのUSBドライブに保存されたPDFファイル。USBドライブに他のデータはありません。
注記: 人間140,516名の名前、死亡時刻、死因が記されています。エージェント マリオン・ホイーラー以外の名前は財団データベース上に記録されていません。

銘板: “七人の妻への七つの誓約”
説明: 起源不明確な赤い革張りの本。開くと血液、ヒト精液、羊水の混合物を分泌します。
注記: [データ削除済]

銘板: “墓碑銘”
説明: 装飾的な木製の持ち手が取り付けられたパピルスの巻物。解散した要注意団体、“悠久の円環”の記章が付いている破損した蝋の封印が開け口を覆っています。
注記: 文書には、普遍的な死の概念を個人レベルで影響しないように改変するプロセスの手順が記載されています。

最上段 - Deus (神)

銘板: “神たるもの”
説明: 褐色の革張りの本。背表紙と表紙に記されたタイトルは“お話の書き方”
注記: この文書の全てのページは収容以前に破り取られたようです。

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