SCP-5007
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SCP-5007の活動の被影響下にある典型的な環境。この特定地域は現在の収容プロトコルが実施されて以降██件の事案が発生している。


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青色で強調表示されたSCP-5007活動域の地図

アイテム番号: SCP-5007

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-5007-S1はサイト-40-R内に設置された20×60メートルの円柱形収容房セル-5007-Aに収容されます。セル-5007-Aは厚さ25cmの鉄筋コンクリートおよび防弾ガラスで構成されています。実験を除き、セル-5007-A内への食物や外部物質の持ち込みは禁止されています。

サイト-40-RはSCP-5007-Bから出現するSCP-5007実体に備えてサイトを監視するため、SCP-5007-Aから200mの地点に建設されています。サイト-40-Rは空中・水中救命装置や気象測器が配備され、またSCP-5007実体から職員を保護するため全箇所を網で被覆されます。SCP-5007-Bから出現したSCP-5007実体が確認された場合、職員は気象データと予測ソフトウェアを用いて実体を追跡しその上陸地点を予測します。目的地が確立された場合、当該地域から避難の上、ガス漏れ・暴風雨・ウイルスの発生としての偽装の下で民間人は屋内待機を指示されます。航空および海上交通も実体の予想飛行経路から10km以内に接近できないように経路を変更されます。航空機や水上艇はサイト-40-RあるいはSCP-5007-Aの10km以内への進入を禁止され、接近時には経路を変更されます。

避難プロトコルが失敗した場合、サイト-40-Rから派遣されたチームが小火器の使用や市民の隠匿により拉致被害を最小限に抑えるべく尽力します。これらの出来事の目撃者は全員クラス-B記憶処理を施され、拉致事件は溺死・非異常の誘拐・無断欠席として説明されます。SCP-5007により拉致された人物は損失したものとみなされ、職員の判断で終了される可能性もあります。財団による関与以前に発行された目撃証言は、UFO陰謀団体および組織内に潜入した財団職員、死亡証明書の捏造、記憶処理により信憑性を損なうよう誘導されます。

SCP-5007-Aの調査を行う職員は40分を超過してその場に留まることを禁止され、また2時間以上SCP-5007-Aの表面に残されたいかなる道具も損失したものと見なされます。SCP-5007-Aの研究を行う全ての人員は洋上船に配備された高速回収ハーネスを装着します。SCP-5007による攻撃を受けた場合、職員は船に巻き上げられ、安全に帰還可能と判断されるまでサイト-40-Rへ戻ります。ファイアチームによる立ち合いが無い場合いかなる研究も許可されず、また全ての職員はいかなる状況下においてもSCP-5007-Bへの進入を許可されません。SCP-5007に拉致された人物、難破船の生存者、SCP-5007-Aに墜落した飛行機事故の生存者の救出は試みられませんが、レベル3の監視下における遠隔終了が許可されます。

遠征5007-19-S以降、SCP-5007-Bを恒久的に封鎖するため、直径44mかつ厚さ6mに達する鉄筋コンクリートおよび鋼鉄製の収容結界が建設され、被覆するように付設されました。

事案5007-40-R-12以降、SCP-5007-Bはいかなる状況下においても被覆・封鎖されません。

説明: SCP-5007は悪意ある部分的人型実体に対する総称です。SCP-5007はタスマニア島とオーストラリア本土とを隔てる海域であるバス海峡の縄張りを維持しており、当該範囲内での一連の失踪事件に関与しています。

SCP-5007の形態は多岐に亘ります。一般的にSCP-5007は、黒色の触手の大規模な集合体の中央に位置する互いに癒合した2~9人のヒトの体で構成されます。これらの触手は長さ約2~70メートルに達し、直接接する皮膚に癒合しているように見られます。SCP-5007の特筆性はその胃にあり、これは著明に歪曲し、直径15~20メートル近くまで膨大しています。SCP-5007実体は受動的飛行が可能であり、胃の内部で生産される膨大な気相により浮力を獲得します。大半の個体において、これらの器官の表面には単純な眼球と生物発光器官との集合体が発達します。人型要素の多くは一見して不規則な個所を継ぎ接ぎされているように見られます。

SCP-5007との遭遇は遅くとも1858年以降から知られています。最初に成功した視覚的記録は1982年後半に成し遂げられたものであり、1体のSCP-5007実体が5人の児童をタスマニアの浜辺から拉致する様子が記録されました。

SCP-5007のヒト部分は互いに独立したままのようであり、その振る舞いから多大な不快感が見て取れます。発声は支離滅裂かつほぼ理解不能であり、典型的に喘ぎ声・うめき声・泣き声で構成されます。ただし、実体は他個体との遭遇時において、接近するように当該個体へ懇願する様が報告されています。また、自傷行為や胃臓器の破壊といった無為な試みも報告されています。

行動: SCP-5007は人間を拉致することが知られています。

記録された各遭遇は同様のパターンに従っています。犠牲者はほぼ例外なく、単独、または監督されていない状態であり、特筆すべき点として眼鏡のような視覚補助具を必要としない人物に限られます。SCP-5007はいかなる気象条件・時刻・時節においても出現する可能性があります。彼らは晴天であれ荒天であれ、あらゆる天候において容易に航海が可能と見られます。全ての遭遇はバス海峡内で発生しており、特に小規模な沿岸の町や小型船舶が主な発生地点です。

SCP-5007は海岸の方へ移動し、標的とした犠牲者を短時間に亘って尾行した後、無数の触手と付属器官を下ろして当該人物を物理的に捕縛します。単一の実体が一度に複数の人々を拉致する場合もあり、ある実体が商業漁船の甲板から15秒以内に8人の男性を拉致することに成功した例もあります。犠牲者を確実に捕獲すると、SCP-5007実体は開けた水へ高速で戻ります。その速度はしばしば320km/hを超過します。

SCP-5007実体の追跡により、彼らはバス海峡内の離れた礁に生息し、そこに拉致被害者を安置・堆積させていることが明らかになっています。

取得記録: SCP-5007の発見に繋がった初期調査は当該地域を対象とする異なる調査であり、初期の仮説では広範囲かつ長期間に亘る数多くの異様な拉致事件を関連付けられませんでした。仮説には、異常な人物の集団、成層圏に生息する1体以上の敵対的空棲実体、未確認飛行物体に関連する現象、地下棲アノマリー、時間の歪み、異様な天候パターンが含まれていました。

しかし、エージェント・タベルネールの3人の幼児1と妻2が1980年の白昼に浜辺から失踪して以降、当該地域に対する追加調査が優先されました。やがてUFOや空の光に関する報告が隣接地域での多数の失踪事件と一致することが判明しました。これがさらなる研究の最前線に置かれると、複数のパターンが浮上しました。

直後に財団は、行方不明となったタベルネール家の構成員4人の所在地の特定のみに注力しました。本捜索は、ヴィクトリア州の海岸、後にはタスマニア州の海岸や地元の島々で同様のパターンを辿った、原因不明の失踪事件の大規模調査へと急速に発展しました。彼らが要注意団体あるいは地元の未知の陸棲要素により連れ去られたという当初の憶測はただちに誤りであると判明しました。これらのパターンはバス海峡海岸域全体に亘って普遍的であることが3週間以内に確認されました。

財団のチームは120人を超過する目撃者・近親者・警察集団への事情聴取し、パターンの確立に成功しました。事例のうち圧倒的多数において目撃者が不在であり、空の光や、より具体的には「風船のようである」と表現される未確認飛行物体に関する目撃情報が拉致事件の前後に寄せられていたことが判明しました。

1982/05/23、緊急サービスのコールセンターがヴィクトリア州ノーマン湾の海岸での多数のUFO目撃情報を受けました。コールセンター内に潜入していた財団職員と緊急対策組織が地元のサイトに警告を発し、機動部隊の工作員が調査のため派遣されました。部隊の到着に際し、現在SCP-5007として文書化されている存在の出現と実在が確認されました。

短時間の避難および実体との遭遇の後、実体は無事に捕獲され、収容のためサイト-40へ輸送されました。SCP-5007-Aの発見は、その後のサイト-40-Rの建設と当該実体のSCP-5007-S1指定を促進する運びとなりました。

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