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SCP-5020: InfeStation™ (インフェステーション™)
著者: Deadly Bread
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arcadia.pngはアルカディアのためにJackalRelatedが制作したロゴ。
アイテム番号: SCP-5020 | LEVEL 2/5020 |
オブジェクトクラス: EUCLID | RESTRICTED |

SCP-5020実例の実験に使用されるカートリッジのコレクション。
特別収容プロトコル: 活性化していないSCP-5020は、サイト-15の高品質防虫剤で裏張りした標準的な安全保管ロッカーに収容します。財団ウェブクローラ CRT/IOがオンラインの小売業者をスキャンして潜在的なSCP-5020実例を捜索し、割り当てられた資金で購入します。
財団の収容下で活性化したSCP-5020実例は、その質量に適切な広さの、調度品が無いヒト型生物チャンバーに収容されます。収容チャンバーには高品質防虫剤で裏張りを施し、損傷が無いかを毎週検査されます。収容違反が発生した場合、保安職員が財団支給の火炎放射器でSCP-5020実例を無力化します。収容外で活性化したSCP-5020実例は、機動部隊イータ-6(“カラー映像でご提供”)が捕獲し、必要に応じて収容もしくは無力化します。SCP-5020の変形を目撃した人物にはクラスB記憶処理を施し、自主製作映画のマーケティングイベントに関する標準的なカバーストーリーを適用します。

SCP-5020-14
説明: SCP-5020はアタリ社が販売した全てのアタリ2600モデル CX2600 “ヘビーシクサー”コンソールの総称です。SCP-5020はアタリ社によって1977年から1978年まで流通しましたが、その後廃止され、CX2600 “ライトシクサー”モデルに代変わりしました。SCP-5020のデザインは異常性の無いコンソールのそれから若干逸脱しており、具体的にはアルカディアのブランドマークが存在します。SCP-5020の異常性は以下3種類の条件が満たされた場合のみ発現します。
- コンソールが製造当初から10年以上経過している。
- コンソールが製造当初の部品(カートリッジスロットを含む)を45%以上有している。
- コンソールが環境曝露による損傷(恐らく不適切な保管や放置によるもの)をある程度被っている。
これらの条件が満たされると、そのSCP-5020実例はSCP-5020-Aのホストになります。
SCP-5020-Aは、総体としてのSCP-5020実例群の内部空間に生息する昆虫1の異次元コロニーです。SCP-5020-Aは様々な種から構成されており、最も一般的な昆虫種はチャバネゴキブリです。これにも拘らず、SCP-5020-Aは集合的に1つの集団意識として機能しています。SCP-5020-Aの各個体は特に暴力的ではないものの、生物学的分析ではしばしばマラリア、コレラ、胃腸炎などの伝染病を媒介していることが確認されています。SCP-5020-Aは外部からの栄養を必要とせず、SCP-5020内部の異次元空間から出ることは滅多にありません。コロニーの正確な規模の推定値は、既知のSCP-5020実例の総体的内部空間を遥かに上回っており、収容外により多くのSCP-5020コンソールが存在することを示唆します。侵襲的な手段でSCP-5020実例の内部空間を見る試みは例外なく失敗し、露出した内部から昆虫が放出されるだけの結果に終わりました。
標準的なアタリ2600のゲームカートリッジを挿入すると、SCP-5020-A個体群はSCP-5020実例の換気口、露出したポート、外装のひび割れなどから一斉に押し出され始めます。その後、群れはSCP-5020の周囲で合体し、その質量を用いてコンソールを包み込む1体の物理的実体を形成します。この実体の外見は個体間で異なりますが、挿入されたカートリッジと直接相関関係にあると考えられています。この状態のSCP-5020-Aは敵対的であり、接近すると即座に攻撃性を示します。コロニーを分散させる既知の唯一の手段は、内包されているSCP-5020実例の無力化です。
補遺.5020.1: 以下は特筆に値するSCP-5020活性化の例です。記録されたSCP-5020活性化の完全版リストは文書5020-ARIを参照してください。
影響を受けたコンソール | カートリッジ | 変形 | 特記事項 |
---|---|---|---|
SCP-5020-1 | スーパーマン | チャバネゴキブリで構成された塊。当該実体は半ばヒト型の形状を取り、SCP-5020-1は頭部の位置を占めていた。4対の上肢を有し、それぞれの先端には昆虫めいたギザギザの大顎があった。実体は空の眼窩を除く顔面の特徴を欠いていた。足は不明瞭な塊のままだった。 | 最初に活性化した実例。初期の実験で形成され、3名の職員を攻撃して致命傷を負わせた。現場の保安職員によって無力化された。 |
SCP-5020-4 | マウンテン・キング | ケオプスネズミノミで構成された塊。当該実体は可変数のネズミから成る巨大な“ネズミの王”2の姿になった。これらのネズミは物理的に不安定で、定期的に他のネズミと融合・分離を繰り返した。SCP-5020-4はもつれ合った尾の中心部に配置された。SCP-5020-4から回収されたノミの生物学的分析は、それらを腺ペストの保因者と特定した。 | 最初に記録された非ヒト型形状。 |
SCP-5020-11 | コズミック・スワーム | ヒトヒフバエとその幼虫で構成された塊。幼虫はSCP-5020-11の周囲に不定形の塊を形成し、視界からコンソールを完全に隠した。この幼虫の塊は、そこに融合したハエ成虫の層によって空中に浮かんだ。2組のハエの群れが輪を形成して中央塊を内向きに周回し、脅威と見做した存在を攻撃する時だけ軌道上を離れた。 | 幼虫を利用した最初の例。 |
SCP-5020-17 | 32 in 13 | ヨーロッパクギヌキハサミムシ、ストライプテールスコーピオン、イシムカデで構成された塊。当該実体は様々な生物種を寄せ集めたような外見で、主に手足から成っていた。実体の挙動には一貫性が無く、絶え間なく周囲に攻撃を加えた。SCP-5020-17は実体の後部に配置され、薄い絹のような構造で保護されていた。 | 昆虫以外の節足動物が出現した最初の例。 |
SCP-5020-24 | スケート・ボーディン: ア・ラジカル・アドベンチャー4 | コモリグモで構成された塊。当該実体は巨大な節足動物の姿を取った。4対の歩行脚を有し、それぞれの関節が複眼で覆われていた。腹部と胸部は実体の周辺環境を感知するために用いられる細い毛で覆われていた。実体の後部には膨張した卵嚢があり、テレビが封入されていた。テレビ画面は急速に色を変化させ、卵嚢を発光させる様子が伺えた。このテレビは腹部のSCP-5020-24に接続されたままだった。 | 周辺機器を組み込んだ最初の例。 |
SCP-5020-31 | フロッガー | 変形は発生せず。SCP-5020-31はイエバエを押し出し始めた後、換気口から煙を噴き出すのが観察された。煙が室内を満たし始めると、高周波の泣き声が聞こえた。コンソールは収容チャンバーの床で激しく振動し、煙が室内の視界を完全に覆う前に、幾つかのひび割れが外装に生じた。残りの外装が砕ける他数回の破砕音の後、SCP-5020-31は沈黙した。 | 更なる調査の結果、SCP-5020-31が収容されていた部屋は、推定30kgの粉砕された昆虫の死骸で満たされていると判明した。これらの死骸を分析したところ、一般的に様々な種のカエルが分泌する毒素が微量に検出された。SCP-5020-31は粉々に砕けており、高熱に曝露した形跡が見られた。SCP-5020-31の無力化に関与した“フロッガー”のカートリッジは未だ発見されていない。 |
補遺.5020.2: 以下は、ある不活性状態のSCP-5020実例と共に回収された、その実例の本来の所有者と第二者(アルカディアの代表と推定される)の間で交わされた一連の手紙です。
やぁ、アタリだかアルカディアだかの人。俺は今、早急に対処しなきゃいけない問題があってこの手紙を書いている。
数週間前に、俺は友人の1人からお宅のコンソールを買い取った。俺は古い電子機器をいじるのが趣味で、もう一度コンソールを動かせるか試しにやってみようと思っていた。何処がイカレてるのか確かめようとコンソールの裏を開けた途端、そこから虫バグが溢れ出してきた! フタを元の位置にはめ直そうとしても、虫が多すぎてどうにもならなかった! 俺はその腐れコンソールをゴミ箱に捨てたが、虫どもはどんどん押し寄せて、あっという間にゴミ箱を埋め尽くしてしまった。
それからというもの、俺の人生は昆虫地獄だ。俺の所有物には1つ残らず虫がへばり付いてやがる。どっちを向いても、何かしらのカサカサ這い回るクソキモい小悪魔どもが俺に噛み付こうと待ち構えてる。食い物はフンとウジ虫まみれ、服はナンキンムシとシラミだらけ、配管の中にまで巣食ってるからシャワーも浴びられない! 何かに触るたびにちっぽけな害虫どもから手を噛まれる。ガレージが奴らでぎっしり埋まってるから外出すらできない!
俺は途方に暮れている。頼む、どうすれば昆虫どもを止められるか教えてくれ。
こんにちは、アルカディアの大切なお客様!
残念ながら、様々な事情により、当社はあなたの問題を解決できません。最大の理由は、当社側で何ら問題が確認できないためです。あなたが仰る“バグ”は実のところ、あなたがお持ちのアルカディア-アタリ2600の重要な機能であり、コンソールの長寿命を維持するためには欠かせません。具体的な手法を開示することはできませんが(インセクテレクトロニックTMはアルカディアの登録商標です)、お客様の安全性TMを保障するために行われた広範な社内テストで、この技術はあなたに如何なる害も及ぼさないと確認されております!
当社はまた、あなたが送付した手紙から微量の麻薬残留物を検出いたしました5。そのため、当社があなたの突飛な主張を信用するのに消極的であることをどうかご理解ください。当社のコンソールの安全性TMに関する虚報の拡散を停止することを推奨します。今後も同様の活動を継続した場合、当社の法務部があなたに接触し、告発の手続きを行うでしょう。
ご愛顧いただきありがとうございます。
アルカディア・エレクトロニクス・ソフトウェア