SCP-503-KO
ITEM#: 097-KO ITEM#:
097-KO
レベル2
RESTRICTED

収容クラス:
PENDINGFOOTNOTE 1.

記録行政部門の指針通りACSを適用しましたが、文書内容が正常に表示されなくなりました。分類システムの問題が解決するまで一時的に保留処理をします。 - 玻璃内栄土研究員
1



















































ITEM#: XXXX ITEM#:
XXXX
レベル0
NOTICE

収容クラス:
ESOTERIC
副次クラス:
SCIDEP NOTICEFOOTNOTE 2.

ACS適用文書の内容が正常に表示されない問題は、今月8日の報告以降現在まで改善されていません。確認した結果、司令部のデータベース上のACSが適用された全文書で同じ現象が発生しており、ACSの適用解除も不可能な状態です。全研究者の皆さんは問題の原因究明までACSを使用せず、ACS適用文書に関してはオフラインバックアップをご参照ください。 - チェ·ドゥイク博士
2

撹乱クラス:

UNKNOWNFOOTNOTE 3.

待ってください。この文書にはACSを適用していません。 - チェ·ドゥイク博士
3

リスククラス:
UNKNOWNFOOTNOTE 4.

何か変です。科学部、行政部、物流部、その他デジタル資料を扱う全部門にてACSに関する問題が報告されており、その報告用メッセージにさえACSが例外なく添付されています。SCiPNET上の報告システムが麻痺しているため、司令部の全人員はサイト間通信網を点検し非電子的な報告システムに頼ること。問題を把握し次第、直ちに必要な措置を講じます。 - RAISA韓国連絡室長チョン·ドギュン
4

収容クラス: ESOTERIC
SCIDEP NOTICEFOOTNOTE 2.

ACS適用文書の内容が正常に表示されない問題は、今月8日の報告以降現在まで改善されていません。確認した結果、司令部のデータベース上のACSが適用された全文書で同じ現象が発生しており、ACSの適用解除も不可能な状態です。全研究者の皆さんは問題の原因究明までACSを使用せず、ACS適用文書に関してはオフラインバックアップをご参照ください。 - チェ·ドゥイク博士
2

撹乱クラス: UNKNOWNFOOTNOTE 3.

待ってください。この文書にはACSを適用していません。 - チェ·ドゥイク博士
3

リスククラス: UNKNOWNFOOTNOTE 4.

何か変です。科学部、行政部、物流部、その他デジタル資料を扱う全部門にてACSに関する問題が報告されており、その報告用メッセージにさえACSが例外なく添付されています。SCiPNET上の報告システムが麻痺しているため、司令部の全人員はサイト間通信網を点検し非電子的な報告システムに頼ること。問題を把握し次第、直ちに必要な措置を講じます。 - RAISA韓国連絡室長チョン·ドギュン
4



















































ITEM#: 503-KO ITEM#:
503-KO
レベル3
CONFIDENTIAL

収容クラス:
EUCLIDFOOTNOTE 5.

特別収容プロトコル: 財団内の全ての記録物はデジタル、アナログを問わずSCP-503-KOの使用を中止します。RAISAはSCP-503-KOが使用された全ての文書を回収、改訂する必要があります。可能ならばSCP-503-KOを除去し、不可能ならば内容を抽出後アナログ文書化してください。SCP-503-KOが完全に収容されるまでSCiPNETをはじめ、汚染されたデジタルネットワークおよびデータベースは、復元および研究担当者だけがアクセス可能です。該当するサーバー及びクライアント機器は、財団共用イントラネットから分離しなければなりません。

SCP-503-KO研究チームは対象の自己複製性と情報検閲の特性を調査し、適切な収容方法を模索する必要があります。汚染されたネットワーク及びデータベースにアクセスする全人員は指定された端末を利用しなければならず、それ以外の通信及び保存用デバイスを携帯してはいけません。SCP-503-KOに汚染された文書から情報を回収もしくは新しい情報を追加する場合は、脚注機能を利用しなければなりません。
5

撹乱クラス:

KENEQFOOTNOTE 6.

説明: SCP-503-KOは、2019年8月より財団記録物に部分的に適用されてきた代替的オブジェクト分類方式であるアノマリー分類システム(ACS)です。SCP-503-KOは評価表を用いて判断可能な情報を増やし、アイコンでの視認性を高めるために最初に導入されました。しかし、システムの妥当性や明解さに欠けるという苦情が寄せられたため、SCP-503-KOは20██年までテスト運用されていました。

SCP-503-KOは5段階のサブクラス分類システムとこれを表す視覚的アイコン、そしてそれらをデジタル文書上に実装する一連のウェブデザインコードで構成されます。本来、SCP-503-KOは視覚的なドキュメントを文書の外部または最上段に取り付け、その後本文が提示されるように設計されていました。しかし、正式導入された20██年6月から発現した異常性によりSCP-503-KOが添付した文書は本文が正常に表示されず、SCP-503-KOのみが出力されるようになりました。この時、本来の位置にあった本文はSCP-503-KOの脚注として現れます。

SCP-503-KOのもう一つの主な異常性は自己複製性です。SCP-503-KOはACSの適用されていない文書にも無作為に適用されており、汚染データをさらに増加させる様相を呈しています。この汚染は文書保存や送信のためのサーバ-クライアント間の通信中に発生すると強く推測されています。

現在、SCP-503-KOが電子化されていないアナログ文書に発現する証拠はありませんが、異常性の本質が不明確で収容違反が発生する恐れがあるため、SCP-503-KOは文書が電子化されているかどうかにかかわらず使用が全面禁止されました。
6

リスククラス:
CAUTIONFOOTNOTE 7.

異常性発現後のタイムライン

06/01/20██: O5評議会がSCP-503-KOを財団の公式分類システムとして公認、科学部と記録行政部門にすべての文書にSCP-503-KOを添付するよう指示する。

06/08/20██: 玻璃内栄土研究員がSCP-097-KOの報告書にSCP-503-KOを添付した後、内容が消失したと報告した。確認されている最初のSCP-503-KO発現事例である。当時SCP-503-KO維持管理担当部署であった記録行政部門で調査したが、コードに異常は見つからなかった。

06/10/20██: 二日にわたって財団データベース上に適用されたほぼすべてのSCP-503-KOが同一の異常を示す。問題が発生した文書からSCP-503-KOが除去できなかったため、ネットワーク汚染対応プロトコルに従い、各司令部は非電子的バックアップシステムに業務を転換した。この時からSCP-503-KOが本来適用されていなかった文書にまで伝染する現象が報告された。

06/11/20██: SCP-503-KOが異常現象として指定され、正式にSCPアイテム番号が付与。現在は財団内部にのみ影響を与える状態とはいえ、統制できない点を考慮してKeterクラスに指定された。SCP-503-KOの収容案を模索するために研究チームを構成する。

06/12/20██: SCP-503-KOが適用されていなかった本報告書のデジタルコピーにSCP-503-KOが発現。SCP-503-KOの使用が停止されたため本報告書にはKeterクラスが記載されたが「KENEQ」と「CAUTION」のサブクラスも恣意的に追加された。当該コピーは研究目的でネットワークから分離したまま保管されている。

06/15/20██: 既存SCiPNETの全構成要素を物理的に収容。SCP-503-KOに汚染されたすべてのサーバーとクライアントをウェブから分離して保存措置する。最重要連絡網は、新規サーバーウェブを導入して復元し、その他の業務はまずアナログ形式で維持し、条件に応じて段階的に復旧する予定。 SCP-503-KOが収容された環境を離れない状態が長期的に維持される場合、Euclidクラスへ再分類することが検討され、当分の間、様子を観察することに決めた。

06/16/20██: 保存されていたSCP-503-KOのデジタル報告書に表示されていたリスククラスが「NOTICE」から「CAUTION」に変更された。SCP-503-KOの元々の分類システムはもはや使用されていないため、研究チームや関連する行政部門ではこのような分類変更に関する議論は行われなかった。SCP-503-KOが認知能力や自意識を持っている可能性、またはランダムな変更であるという仮説などが示されたが、明確な結論は出ていない。
7

収容クラス: EUCLIDFOOTNOTE 5.

特別収容プロトコル: 財団内の全ての記録物はデジタル、アナログを問わずSCP-503-KOの使用を中止します。RAISAはSCP-503-KOが使用された全ての文書を回収、改訂する必要があります。可能ならばSCP-503-KOを除去し、不可能ならば内容を抽出後アナログ文書化してください。SCP-503-KOが完全に収容されるまでSCiPNETをはじめ、汚染されたデジタルネットワークおよびデータベースは、復元および研究担当者だけがアクセス可能です。該当するサーバー及びクライアント機器は、財団共用イントラネットから分離しなければなりません。

SCP-503-KO研究チームは対象の自己複製性と情報検閲の特性を調査し、適切な収容方法を模索する必要があります。汚染されたネットワーク及びデータベースにアクセスする全人員は指定された端末を利用しなければならず、それ以外の通信及び保存用デバイスを携帯してはいけません。SCP-503-KOに汚染された文書から情報を回収もしくは新しい情報を追加する場合は、脚注機能を利用しなければなりません。
5

撹乱クラス: KENEQFOOTNOTE 6.

説明: SCP-503-KOは、2019年8月より財団記録物に部分的に適用されてきた代替的オブジェクト分類方式であるアノマリー分類システム(ACS)です。SCP-503-KOは評価表を用いて判断可能な情報を増やし、アイコンでの視認性を高めるために最初に導入されました。しかし、システムの妥当性や明解さに欠けるという苦情が寄せられたため、SCP-503-KOは20██年までテスト運用されていました。

SCP-503-KOは5段階のサブクラス分類システムとこれを表す視覚的アイコン、そしてそれらをデジタル文書上に実装する一連のウェブデザインコードで構成されます。本来、SCP-503-KOは視覚的なドキュメントを文書の外部または最上段に取り付け、その後本文が提示されるように設計されていました。しかし、正式導入された20██年6月から発現した異常性によりSCP-503-KOが添付した文書は本文が正常に表示されず、SCP-503-KOのみが出力されるようになりました。この時、本来の位置にあった本文はSCP-503-KOの脚注として現れます。

SCP-503-KOのもう一つの主な異常性は自己複製性です。SCP-503-KOはACSの適用されていない文書にも無作為に適用されており、汚染データをさらに増加させる様相を呈しています。この汚染は文書保存や送信のためのサーバ-クライアント間の通信中に発生すると強く推測されています。

現在、SCP-503-KOが電子化されていないアナログ文書に発現する証拠はありませんが、異常性の本質が不明確で収容違反が発生する恐れがあるため、SCP-503-KOは文書が電子化されているかどうかにかかわらず使用が全面禁止されました。
6

リスククラス: CAUTIONFOOTNOTE 7.

異常性発現後のタイムライン

06/01/20██: O5評議会がSCP-503-KOを財団の公式分類システムとして公認、科学部と記録行政部門にすべての文書にSCP-503-KOを添付するよう指示する。

06/08/20██: 玻璃内栄土研究員がSCP-097-KOの報告書にSCP-503-KOを添付した後、内容が消失したと報告した。確認されている最初のSCP-503-KO発現事例である。当時SCP-503-KO維持管理担当部署であった記録行政部門で調査したが、コードに異常は見つからなかった。

06/10/20██: 二日にわたって財団データベース上に適用されたほぼすべてのSCP-503-KOが同一の異常を示す。問題が発生した文書からSCP-503-KOが除去できなかったため、ネットワーク汚染対応プロトコルに従い、各司令部は非電子的バックアップシステムに業務を転換した。この時からSCP-503-KOが本来適用されていなかった文書にまで伝染する現象が報告された。

06/11/20██: SCP-503-KOが異常現象として指定され、正式にSCPアイテム番号が付与。現在は財団内部にのみ影響を与える状態とはいえ、統制できない点を考慮してKeterクラスに指定された。SCP-503-KOの収容案を模索するために研究チームを構成する。

06/12/20██: SCP-503-KOが適用されていなかった本報告書のデジタルコピーにSCP-503-KOが発現。SCP-503-KOの使用が停止されたため本報告書にはKeterクラスが記載されたが「KENEQ」と「CAUTION」のサブクラスも恣意的に追加された。当該コピーは研究目的でネットワークから分離したまま保管されている。

06/15/20██: 既存SCiPNETの全構成要素を物理的に収容。SCP-503-KOに汚染されたすべてのサーバーとクライアントをウェブから分離して保存措置する。最重要連絡網は、新規サーバーウェブを導入して復元し、その他の業務はまずアナログ形式で維持し、条件に応じて段階的に復旧する予定。 SCP-503-KOが収容された環境を離れない状態が長期的に維持される場合、Euclidクラスへ再分類することが検討され、当分の間、様子を観察することに決めた。

06/16/20██: 保存されていたSCP-503-KOのデジタル報告書に表示されていたリスククラスが「NOTICE」から「CAUTION」に変更された。SCP-503-KOの元々の分類システムはもはや使用されていないため、研究チームや関連する行政部門ではこのような分類変更に関する議論は行われなかった。SCP-503-KOが認知能力や自意識を持っている可能性、またはランダムな変更であるという仮説などが示されたが、明確な結論は出ていない。
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ITEM#: 503-KO ITEM#:
503-KO
レベル1
UNRESTRICTED

収容クラス:
SAFEFOOTNOTE 8.

デジタルストレージのコピーが再編集されました。脚注として残っていた本来の文章が完全に削除されたのは初めてのことであり、研究チームが宣言しておいたセキュリティ認可の設定とオブジェクトクラスが変更されたのもこれが最初の事例です。これはSCP-503-KOによる恣意的編集と解釈せざるを得ないようです。 - P·L·ブリラー博士
8

撹乱クラス:

DARKFOOTNOTE 9.

すでにお気づきのように、ブリラー博士のメッセージは収容された古いSCiPNETではなく、復旧したイントラネットから送信されたコピーに追加されています。2つのネットワークは物理的に分離しているため、SCP-503-KOがメッセージを閲覧することは不可能だったはずです。しかし、SCP-503-KOが自律的に編集しネットワーク環境を超えた認識範囲を持つことを考えると、SCP-503-KOは通常のコンピュータ・プログラムではない。むしろ、一種の異常な認知複合体として機能している、つまり知覚力と自己認識を含む高等知性を獲得した可能性を注意深く検討しなければなりません。

研究チームと記録・情報保安部門はSCP-503-KOの初期開発者の一人であるO5-7の貴方にご協力をお願い致します。貴方は分類システムの構成から視覚アイコンデザイン、実装コード作成などSCP-503-KO制作過程の主要な部分にすべて深く関与されました。SCP-503-KOの現在の状態を把握し、システム内で異常性が触発された地点を追跡するためには当時の関係者の証言が必要なのです - RAISA管理官 マリア·ジョーンズ
9

リスククラス:
NOTICEFOOTNOTE 10.

警告:本文書はレベル1のクリアランス認可文書ではありません。レベル3以上のクリアランスを取得していない者はこの警告文以外の内容を閲覧しないでください。閲覧した場合には直ちに各施設の情報保安部門に届け出てください。また、現行のセキュリティネットワーク上でSCP-503-KO、およびそれ以前のアノマリー分類システムを発見した場合にも直ちに各施設の情報保安部門に申告してください。 - RAISA管理官 マリア·ジョーンズ
10

収容クラス: SAFEFOOTNOTE 8.

デジタルストレージのコピーが再編集されました。脚注として残っていた本来の文章が完全に削除されたのは初めてのことであり、研究チームが宣言しておいたセキュリティ認可の設定とオブジェクトクラスが変更されたのもこれが最初の事例です。これはSCP-503-KOによる恣意的編集と解釈せざるを得ないようです。 - P·L·ブリラー博士
8

撹乱クラス: DARKFOOTNOTE 9.

すでにお気づきのように、ブリラー博士のメッセージは収容された古いSCiPNETではなく、復旧したイントラネットから送信されたコピーに追加されています。2つのネットワークは物理的に分離しているため、SCP-503-KOがメッセージを閲覧することは不可能だったはずです。しかし、SCP-503-KOが自律的に編集しネットワーク環境を超えた認識範囲を持つことを考えると、SCP-503-KOは通常のコンピュータ・プログラムではない。むしろ、一種の異常な認知複合体として機能している、つまり知覚力と自己認識を含む高等知性を獲得した可能性を注意深く検討しなければなりません。

研究チームと記録・情報保安部門はSCP-503-KOの初期開発者の一人であるO5-7の貴方にご協力をお願い致します。貴方は分類システムの構成から視覚アイコンデザイン、実装コード作成などSCP-503-KO制作過程の主要な部分にすべて深く関与されました。SCP-503-KOの現在の状態を把握し、システム内で異常性が触発された地点を追跡するためには当時の関係者の証言が必要なのです - RAISA管理官 マリア·ジョーンズ
9

リスククラス: NOTICEFOOTNOTE 10.

警告:本文書はレベル1のクリアランス認可文書ではありません。レベル3以上のクリアランスを取得していない者はこの警告文以外の内容を閲覧しないでください。閲覧した場合には直ちに各施設の情報保安部門に届け出てください。また、現行のセキュリティネットワーク上でSCP-503-KO、およびそれ以前のアノマリー分類システムを発見した場合にも直ちに各施設の情報保安部門に申告してください。 - RAISA管理官 マリア·ジョーンズ
10



















































ITEM#: 503-KO ITEM#:
503-KO
レベル3
CONFIDENTIAL

収容クラス:
KETERFOOTNOTE 11.

警告!現在、SCP-503-KOのネットワーク汚染が広範囲にわたって発生しています。財団の全職員は非電子的な手段で作業しなければなりません。SCP-503-KO汚染が確認されたネットワークおよびデバイスは直ちに廃棄し汚染されていない機器も使用を中断して電源を遮断したまま保管してください。AS-クラス:アノマリーシナリオ発令時、民間ネットワークにおいても同様の措置が講じられます。ご協力感謝いたします。- SCP管理者
11

撹乱クラス:

EKHIFOOTNOTE 12.

一時的に撹乱/リスククラスを全て手動で入力するとアイコンが正常に表示されるようになりました。とはいえ文書は消えたままであり、アノマリーはネットワーク上で収容違反しているので、この状態で業務を正常化するのは絶対に不可能です。

開発キットのすべてのコンポーネントと現在のコードを調べましたが、問題は見つかりませんでした。私は、SCP-503-KOの異常がプログラムの外部に起因することを強く推定します。具体的には「アノマリー分類システム」のアイデア自体が異常を保持しているという可能性があります。SCP-503-KOが分離されたネットワークを越えて伝播したように、SCP-503-KOがネットワークの外、アナログ文書や職員の思考にまで広がっていく可能性を捨ててはなりません。そうなれば「ACS」を知る財団職員全員に手を伸び、財団外に拡散するのも時間の問題となるでしょう。(この可能性をAS-クラス:アノマリーシナリオと名付けました)。

これまでに存在した情報災害のうち、こんなに財団内で広まった状態で異常性が発覚したものはありませんでした。さらに悪いことに、情報災害そのものが認知能力と思考力を備え、拡散を試みる場合も滅多にないことです。私は、SCP-503-KOが財団のデジタル空間に留まっている今が対象を阻止できる最後のチャンスだと確信しています。故に、私はSCP-503-KOの完全かつ不可逆的なDecommisionedを提案します。財団の全ての電子機器は汚染の有無に関わらず廃棄され、SCP-503-KOに関する記録や記憶は全て消去されなければなりません。 - ジーン・カーライル·アクタス 管理官
12

リスククラス:
WARNINGFOOTNOTE 13.

アクタス管理官の憂慮はよく分かる。SCP-503-KO自体が異常な概念であるならば、それに対する我々が対処できる手段は極めて制限されるに違いない。しかし、SCP-503-KOのDecommisionedには同意できない。 私の判断にはいくつかの理由がある。:

SCP-503-KOの異常性が明確に把握できていない今、対象を破壊するためには概念そのものを消去せざるを得ない。そのためには、理事官が言ったように、関係者全員が記憶処理でSCP-503-KOを忘れなくてはならない。SCP-503-KOの汚染を避けることができないため、バックアップとして記録も徴用した人工知能も残してはいけない。要するに、SCP-503-KOがDecommisionedした後、財団がSCP-503-KOを記憶し対処するため方法が財団に存在しなくなるということだ。Decommisioned自体が稀な手続きだし、これまでのいかなるDecommisioned指定されたSCPも、財団がそれを忘れることを前提とはしなかった。もし廃棄後、SCP-503-KOが異常性を失わずに再び拡散した場合、かえって対応が遅れ、さらに大きな被害につながる可能性がある。

廃棄することに同意しても問題は残る。各司令部は使用中のすべての電子機器をSCP-503-KO汚染物に分類し回収した。サーバーコンピュータからUSBメモリまでその数は2兆7700億個にも上る。一度に失われたこれらの機器は、3ヶ月後にようやく復旧の目処が立ち、そのためのコストは財団の5年分の機器予算をはるかに上回る。これはアナログのバックアップデータを1つ1つ新しい機器に入力するための人件費と時間を除いたものだ。財団としては、このような損失を二度と出すわけにはいかない。

現在、最善の解決策は、SCP-503-KOの影響を受ける全てのデバイスを一時的に収容しオフラインの作業システムを利用することだ。SCiPNET閉鎖後の作業効率の激減は痛感しているが、財団の最低限の機能と組織を維持するための苦肉の策であることを理解して欲しい。(私としても、仕事のために手書きの手紙を送るのは70年ぶりだ)貴方の提案についてはO5協議会で再検討した上で改めて指示する。貴方の仕事を続けてくれ。私たちはSCP-503-KOをこれ以上被害を受けずに収容する、あるいは無力化するための手段を得なければならない。 - O5-7
13

収容クラス: KETERFOOTNOTE 11.

警告!現在、SCP-503-KOのネットワーク汚染が広範囲にわたって発生しています。財団の全職員は非電子的な手段で作業しなければなりません。SCP-503-KO汚染が確認されたネットワークおよびデバイスは直ちに廃棄し汚染されていない機器も使用を中断して電源を遮断したまま保管してください。AS-クラス:アノマリーシナリオ発令時、民間ネットワークにおいても同様の措置が講じられます。ご協力感謝いたします。- SCP管理者
11

撹乱クラス: EKHIFOOTNOTE 12.

一時的に撹乱/リスククラスを全て手動で入力するとアイコンが正常に表示されるようになりました。とはいえ文書は消えたままであり、アノマリーはネットワーク上で収容違反しているので、この状態で業務を正常化するのは絶対に不可能です。

開発キットのすべてのコンポーネントと現在のコードを調べましたが、問題は見つかりませんでした。私は、SCP-503-KOの異常がプログラムの外部に起因することを強く推定します。具体的には「アノマリー分類システム」のアイデア自体が異常を保持しているという可能性があります。SCP-503-KOが分離されたネットワークを越えて伝播したように、SCP-503-KOがネットワークの外、アナログ文書や職員の思考にまで広がっていく可能性を捨ててはなりません。そうなれば「ACS」を知る財団職員全員に手を伸び、財団外に拡散するのも時間の問題となるでしょう。(この可能性をAS-クラス:アノマリーシナリオと名付けました)。

これまでに存在した情報災害のうち、こんなに財団内で広まった状態で異常性が発覚したものはありませんでした。さらに悪いことに、情報災害そのものが認知能力と思考力を備え、拡散を試みる場合も滅多にないことです。私は、SCP-503-KOが財団のデジタル空間に留まっている今が対象を阻止できる最後のチャンスだと確信しています。故に、私はSCP-503-KOの完全かつ不可逆的なDecommisionedを提案します。財団の全ての電子機器は汚染の有無に関わらず廃棄され、SCP-503-KOに関する記録や記憶は全て消去されなければなりません。 - ジーン・カーライル·アクタス 管理官
12

リスククラス: WARNINGFOOTNOTE 13.

アクタス管理官の憂慮はよく分かる。SCP-503-KO自体が異常な概念であるならば、それに対する我々が対処できる手段は極めて制限されるに違いない。しかし、SCP-503-KOのDecommisionedという主張には同意できない。 私の判断にはいくつかの理由がある。:

SCP-503-KOの異常性が明確に把握できていない今、対象を破壊するためには概念そのものを消去せざるを得ない。そのためには、理事官が言ったように、関係者全員が記憶処理でSCP-503-KOを忘れなくてはならない。SCP-503-KOの汚染を避けることができないため、バックアップとして記録も徴用した人工知能も残してはいけない。要するに、SCP-503-KOがDecommisionedした後、財団がSCP-503-KOを記憶し対処するため方法が財団に存在しなくなるということだ。Decommisioned自体が稀な手続きだし、これまでのいかなるDecommisioned指定されたSCPも、財団がそれを忘れることを前提とはしなかった。もし廃棄後、SCP-503-KOが異常性を失わずに再び拡散した場合、かえって対応が遅れ、さらに大きな被害につながる可能性がある。

廃棄することに同意しても問題は残る。各司令部は使用中のすべての電子機器をSCP-503-KO汚染物に分類し回収した。サーバーコンピュータからUSBメモリまでその数は2兆7700億個にも上る。一度に失われたこれらの機器は、3ヶ月後にようやく復旧の目処が立ち、そのためのコストは財団の5年分の機器予算をはるかに上回る。これはアナログのバックアップデータを1つ1つ新しい機器に入力するための人件費と時間を除いたものだ。財団としては、このような損失を二度と出すわけにはいかない。

現在、最善の解決策は、SCP-503-KOの影響を受ける全てのデバイスを一時的に収容しオフラインの作業システムを利用することだ。SCiPNET閉鎖後の作業効率の激減は痛感しているが、財団の最低限の機能と組織を維持するための苦肉の策であることを理解して欲しい。(私としても、仕事のために手書きの手紙を送るのは70年ぶりだ)貴方の提案についてはO5協議会で再検討した上で改めて指示する。貴方の仕事を続けてくれ。私たちはSCP-503-KOをこれ以上被害を受けずに収容する、あるいは無力化するための手段を得なければならない。 - O5-7
13



















































ITEM#: 503-KO

ITEM#:
503-KO
レベル4
SECRETFOOTNOTE 14.

クラスだけレベル4で、どこへ行っても文書という文書は全部これに張り替えられている。本当に財団内だけの話で終わるのか? - 玻璃内栄土研究員
14

収容クラス:
ESOTERIC
二次クラス:
NOT NEEDEDFOOTNOTE 15.

SCP-503-KOの効果は手の施しようもなく広がっています。今は印刷した資料はもちろん、手書き文書にまで強制的にSCP-503-KOが適用されています。どうしてこんなことが可能なのかわかりません。閲覧可能な全ての文書はSCP-503-KOを添付しており、あるべき内容はすべて消えてしまいました。業務は完全に麻痺状態で、収容どころか単純会計から食堂のメニューまで全部汚染されて文書上では何も処理することができません。どうしてこんなザマになったんですか。 - ソ·アイン博士
15

三次クラス:
LIFT REQUESTEDFOOTNOTE 16.

SCP-503-KOは知覚力を備えた情報体であるとともに強力な情報災害です。財団のあらゆる種類の文書を掌握したのはもちろん、独自のフォーマットを用いて要求を満たそうとしています。今のところこの危険な収容はACSが財団内でだけ知られているゆえに維持されていますが、業務停止事態が長期化した場合、状況がどうなるか誰も断言できません。今からでも大規模な文書破棄と記憶処理によってSCP-503-KO汚染を取り除く必要があります。 - ソン·インソプ 情報保安部門
16

シナリオクラス:

ASFOOTNOTE 17.

もう手遅れかもしれない。見てくれ。私たちは文字を書くことさえ出来ず口頭会話まで収集されている。こいつがどれだけ速く成長するのか、どれだけ強力になるのか誰にもわからない。こいつがミームではないという保障はあるか。もしかすると、私たちの監視網が麻痺している間に、すでに外に広がっていったのかもしれない。AS-クラス:アノマリーシナリオはすでに現実化している。アクタスの警告が最後のチャンスだった。長く引きずりすぎた。 - ジャック・ブライト博士
17

撹乱クラス:

WILDFIREFOOTNOTE 18.

ブライト博士はSCP-503-KOがミームではないかと訴えていましたが、良い点を突いていますね…。いえ、私はSCP-503-KOがミームであると確信しています。

振り返ってみると、「アノマリー分類システム」はそのまま実用化するにはあまりにも粗雑なアイデアでした。アイコンによって視認性を高めるという目的のために、逆にほとんど認識できないアイコンが氾濫し、含まれているサブクラスは覚えるべきことが増えて負担になっただけでした。'Esoteric-クラス'が生まれるのも時間の問題で、SCP-503-KOはその先陣を切ったまでです。

明らかに欠陥があるにも関わらず、このシステムが分類委員会の心を捉え多くの監督官の擁護を得たのは、これがO5-7の作品なだけではないはずです。今更、美的感性やもっともらしいことを理由とする試みもありましたが、多くの利用者にACSが取り入れられた理由はただそれが新しい要素だからでした。我々がネット上のコミュニティサイトではなく学術人ならば、これを受け入れてはいけなかったのです。SCP-503-KOがミームでないのなら、これらの不合理な現象はとても説明できません。

SCP-503-KOが本当にミームなら、私が最も警戒するのは実は民間流出ではありません。一般にミーム学を理解する際、ミームの作動機制から「人間」を特別な位置に置くことが多いのですが、厳密に言えばこれは種族への幻想に近いのです。SCP-503-KOのように情報媒体に自ら拡散するミームには拡散のための媒介としての人間を必要としない。だとすると、人間は…それが宿るもう一つの「情報メディア」に過ぎない。デジタル文書、印刷された文書、書かれた文書、話された会話に続いて、もしSCP-503-KOが言語システムや記憶に侵入してきたら、我々はそれを防御できるでしょうか?

…SCP-503-KOは自らを「WILDFIRE」と呼称しています。とにかく広がっていきたいという強い意志が感じられます。この火を止めるために大草原を取り壊さなければならないとしても躊躇してはいけないのです。財団は全人類に代わって、SCP-503-KOとともに消滅しなければなりません。もう、この方法しかないのです。 - チェ·ドゥイク博士
18

リスククラス:
HARMLESSFOOTNOTE 19.

…チェ博士が提案した対策に全面的に同意する。

直ちに、進めてくれ。

SCP-503-KOは必ず無力化しなくてはいけない。 - O5-7
19

正常性クラス:
HIGHFOOTNOTE 20.

司令部に通達された指針を伝えます。 O5評議会と倫理委員会は、SCP-503-KOが財団内部にいる今、対象を阻止しなければならないという共通の決心に至りました。 各財団施設は処分保留状態のすべてのSCP-503-KO汚染データを削除し、備蓄分の記憶処理剤で全人員に局所記憶処理を実施してください。

もしSCP-503-KOが有形·無形を問わず全てのデータが削除された後も存続していたら、あるいは記憶処理後に作成した文書から対象を発見したら、

発見したら、直ちに

直ちに



シナリオクラス: AS-クラス:「ノーマリー」シナリオ

収容クラス: ESOTERIC

副次クラス: DEAR LORD

撹乱クラス: AMIDA
20

収容クラス: ESOTERIC
NOT NEEDEDFOOTNOTE 15.

SCP-503-KOの効果は手の施しようもなく広がっています。今は印刷した資料はもちろん、手書き文書にまで強制的にSCP-503-KOが適用されています。どうしてこんなことが可能なのかわかりません。閲覧可能な全ての文書はSCP-503-KOを添付しており、あるべき内容はすべて消えてしまいました。業務は完全に麻痺状態で、収容どころか単純会計から食堂のメニューまで全部汚染されて文書上では何も処理することができません。どうしてこんなザマになったんですか。 - ソ·アイン博士
15

LIFT REQUESTEDFOOTNOTE 16.

SCP-503-KOは知覚力を備えた情報体であるとともに強力な情報災害です。財団のあらゆる種類の文書を掌握したのはもちろん、独自のフォーマットを用いて要求を満たそうとしています。今のところこの危険な収容はACSが財団内でだけ知られているゆえに維持されていますが、業務停止事態が長期化した場合、状況がどうなるか誰も断言できません。今からでも大規模な文書破棄と記憶処理によってSCP-503-KO汚染を取り除く必要があります。 - ソン·インソプ 情報保安部門
16

シナリオクラス: AS FOOTNOTE 17.

もう手遅れかもしれない。見てくれ。私たちは文字を書くことさえ出来ず口頭会話まで収集されている。こいつがどれだけ速く成長するのか、どれだけ強力になるのか誰にもわからない。こいつがミームではないという保障はあるか。もしかすると、私たちの監視網が麻痺している間に、すでに外に広がっていったのかもしれない。AS-クラス:アノマリーシナリオはすでに現実化している。アクタスの警告が最後のチャンスだった。長く引きずりすぎた。 - ジャック・ブライト博士
17

撹乱クラス: WILDFIREFOOTNOTE 18.

ブライト博士はSCP-503-KOがミームではないかと訴えていましたが、良い点を突いていますね…。いえ、私はSCP-503-KOがミームであると確信しています。

振り返ってみると、「アノマリー分類システム」はそのまま実用化するにはあまりにも粗雑なアイデアでした。アイコンによって視認性を高めるという目的のために、逆にほとんど認識できないアイコンが氾濫し、含まれているサブクラスは覚えるべきことが増えて負担になっただけでした。'Esoteric-クラス'が生まれるのも時間の問題で、SCP-503-KOはその先陣を切ったまでです。

明らかに欠陥があるにも関わらず、このシステムが分類委員会の心を捉え多くの監督官の擁護を得たのは、これがO5-7の作品なだけではないはずです。今更、美的感性やもっともらしいことを理由とする試みもありましたが、多くの利用者にACSが取り入れられた理由はただそれが新しい要素だからでした。我々がネット上のコミュニティサイトではなく学術人ならば、これを受け入れてはいけなかったのです。SCP-503-KOがミームでないのなら、これらの不合理な現象はとても説明できません。

SCP-503-KOが本当にミームなら、私が最も警戒するのは実は民間流出ではありません。一般にミーム学を理解する際、ミームの作動機制から「人間」を特別な位置に置くことが多いのですが、厳密に言えばこれは種族への幻想に近いのです。SCP-503-KOのように情報媒体に自ら拡散するミームには拡散のための媒介としての人間を必要としない。だとすると、人間は…それが宿るもう一つの「情報メディア」に過ぎない。デジタル文書、印刷された文書、書かれた文書、話された会話に続いて、もしSCP-503-KOが言語システムや記憶に侵入してきたら、我々はそれを防御できるでしょうか?

…SCP-503-KOは自らを「WILDFIRE」と呼称しています。とにかく広がっていきたいという強い意志が感じられます。この火を止めるために大草原を取り壊さなければならないとしても躊躇してはいけないのです。財団は全人類に代わって、SCP-503-KOとともに消滅しなければなりません。もう、この方法しかないのです。 - チェ·ドゥイク博士
18

リスククラス: HARMLESSFOOTNOTE 19.

…チェ博士が提案した対策に全面的に同意する。

直ちに、進めてくれ。

SCP-503-KOは必ず無力化しなくてはいけない。 - O5-7
19

正常性クラス: HIGHFOOTNOTE 20.

司令部に通達された指針を伝えます。 O5評議会と倫理委員会は、SCP-503-KOが財団内部にいる今、対象を阻止しなければならないという共通の決心に至りました。 各財団施設は処分保留状態のすべてのSCP-503-KO汚染データを削除し、備蓄分の記憶処理剤で全人員に局所記憶処理を実施してください。

もしSCP-503-KOが有形·無形を問わず全てのデータが削除された後も存続していたら、あるいは記憶処理後に作成した文書から対象を発見したら、

発見したら、直ちに

直ちに



シナリオクラス: AS-クラス:「ノーマリー」シナリオ

収容クラス: ESOTERIC

副次クラス: DEAR LORD

撹乱クラス: AMIDA
20



















































ITEM#: 503-KO ITEM#:
503-KO
レベル1
PUBLIC





































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