SCP-5045
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アイテム番号: SCP-5045

オブジェクトクラス: Euclid

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SCP-5045のプログラムアイコン

特別収容プロトコル: ウェブクローラーXYY-76が作成されており、探知された指定のトリガーフレーズ (例として、"Goat VR"ヤギVR"Goat Game"ヤギゲーム"Farmer Game"ファーマーゲーム) を含む全ての言及、およびに "farmer"ファーマーという名称のアカウント全てに検査対象のフラグが付与されます。当該フラグを付与されたフレーズはSCP-5045の影響を受けているかの観点で目視確認が行われたうえで、必要に応じて削除されます。

SCP-5045のコピー1点がサイト-301の端末機577-Bに保管されています。

説明: SCP-5045は、バーチャルリアリティヘッドセットのおおよそ全機種に対応している "Goat VR" というタイトルのゲームです。発見以前、SCP-5040はマイナーなゲームを専門に扱う複数のウェブサイト、およびに当該ゲームの公式ウェブサイトからダウンロードすることが可能でした。

SCP-5045は、ネオングリーン色と紫色の大きな文字で "GOAT VR" と表示さるタイトル画面から始まります。タイトルの下部には "play" と題されたボタンが配置されており、押下することで何も無い黒色の空間にネオンブルー色の農場納屋が1軒佇んでいるカートゥーン調の3D環境へプレイヤーは移行します。地面はネオングリーン色の草のテクスチャで覆われており、納屋を囲む青色の杭柵で空間が仕切られています。目に見えない壁が阻んでいるために柵を越えることは不可能です。

柵に囲われた狭い空間内ではヤギに酷似する複数の実例が挙動を示しており、ヤギたちは周辺の3D環境同様のスタイルで描画されます。ヤギの挙動は単調かつ反復的であり、直線的に歩行し、壁に当たることで進行方向を変更します。当該のヤギは二次元的に描画されており、立体観のない形状を呈しています。しかし、挙動パターンは単調であるにもかかわらず、フレームの繰り返しや歩行サイクルが使用されていないものであり、滑らかかつ各実例ごと特有に設定されているように見受けられます。ゲームファイル内に当該のヤギに関連するデータは存在していません。1

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ウェブサイト "www.goatvr.███" から回収されたSCP-5045-1のグラフィック

農場納屋の内部には粗雑に描画された1体の人型実例が存在しており、ヤギよりも僅かに詳細な外見を有しています。(以降、SCP-5045-1と呼称。) SCP-5045-1は "ファーマー" を自称し、しばしばプレイヤーとのコミュニケーションを試みる・発話で尋ねられた内容に返答するなど、一定の知性を呈します。ヘッドセットにマイクが搭載されていない場合にもSCP-5045-1はプレイヤーの発話の感知とその意味内容の理解が可能であり、限度こそ存在しますが、同様にプレイヤーの周辺で発生した大きな音も知覚可能です。

SCP-5045-1は1回のプレイ時間を長引かせるために様々な手口を駆使します。プレイヤーの視界端に目を引くエフェクトを発生させる・ゲームオブジェクト内部からヤギの鳴き声を発生させる・共にヤギを観察する活動に加わるようプレイヤーへ要求するなどが手口に含まれます。当該の手口の意図について質されるとSCP-5045-1はその存在を一方的に否定します。

任意の時間経過後、SCP-5045-1はプレイヤーに "Thanks for playing Goat VR!"Goat VRをプレイしてくれてあんがとね! と声をかけて、ヘッドセットの電源が切られます。この時点でプレイヤーは永久的な植物状態に陥ります。


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