SCP-5059
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発見時のSCP-5059

特別収容プロトコル:

SCP-5059はサイト-17、サブレベル2、ロッカー09932のSafeオブジェクト棟にある標準的高価値異常アイテムロッカーに保管されています。

SCP-5059-1実例は、実例が変容した車両状態の特性に応じて、HCP11~3の下で、それらが終了するまで収容されなければなりません。現時点では、SCP-5059-1の実例は10体まで研究のために保持することができます。

SCP-5059を用いた実験は、アイテムのHMCL監督者(現在はアルバート・フレンプトン博士)のみが承認できます。


説明:

SCP-5059は、1986年のアニメ映画トランスフォーマー ザ・ムービーが収録されたVHSビデオテープです。Dクラス人員によるSCP-5059の内容の確認の結果、記憶している限りでは、オリジナルの映画公開時のトランスフォーマー ザ・ムービーからの逸脱は見られませんでした。また、各テープの内容を機械解析した結果、内容は同一であることが判明しました。カセットには、損傷や経年劣化に対する特別な耐性は見られません。この中に含まれているテープスプールは、異常特性を保持したまま現在の筐体が破損した場合に、他のカセットケースに移動できることが実証されています。

SCP-5059の異常な特性は、映画を完全に視聴した後にのみ発現します2。完了後、被験者は、映画で描かれていたキャラクターを模倣したいという異常な欲求を報告します。SCP-5059を視聴してから最初の1時間以内に、被験者(SCP-5059-1と指定)は、機能的な縮尺模型車両の形態へと無意識に彼らの生態を改造します。

SCP-5059-1実例は、"ロールアウト・イベント"の間、追加物質の生成、またはその肉体の化学組成を変化させません。SCP-5059-1の組織の色、質感、耐久性も変わりません。SCP-5059-1の実例は例外なくこのプロセスは信じられないほど苦痛であると説明しており、多くの変形には、骨の破壊と再形成、靱帯の切断と再形成、および器官系の完全な再構成、ならびに窓および信号灯の場合は多くの形態における急速な組織成長を伴うことを必要とします。この身体的不快感は、イベントが終了するとすぐに治まり、いつでも任意のタイミングで再開することができます。開始前に衣服を脱ぐことで、この身体的不快感が大幅に軽減されることが証明されています。

詳細は実験ログTF-5059-01〜-05をご覧ください。


実験ログ:

TF-5059-01


被験者: SCP-5059-1a (チャーリー・ブックバインダー、男、17歳)

車両形態: 1973/74 ダッジ・チャレンジャー、スケール1:5

概要: 2017年2月、収容所の外で実例が発見された。質量の変化は無し。被験者の目は移動し、複製され、ヘッドライトとして機能する生物発光が可能になった。脳頭蓋は、前面下部のシャーシに再配置された。心臓と消化器系は、それぞれエンジンと燃料系として機能するように再配置されている。心臓と肺は皮膚と胸郭上部で構成された"ボンネット"の下にあり、アクセスしやすい。タイヤは高度に角化された皮膚を主成分としている。パワーウィンドウとフロントガラスは指/足の爪と同様の半透明のケラチン素材で構成されている。内部は粘膜組織からなっている。走行中にダイナモメーターによって測定された最大定格は192bhp。

現在の状態: SCP-5059-1aは、計画された車両型の診査手術に先立ち、収容違反をしようとしていた。実例はサイト-17の医療棟廊下を加速し、最高速度は約80km/hに達した。90度旋回時の減速に失敗し、コンクリートブロック壁に衝突。脳頭蓋が破壊され、心肺系が破壊された。実例は衝突を受けた2分以内に終了した。

TF-5059-02


被験者: SCP-5059-1b (D-8229、女、40歳)

車両形態: セスナ178スカイホーク後期型、スケール1:3

概要: 前回の実験と同様の内装・フロントガラス素材であった。翼は移動した肋骨と胸部の筋肉に由来するようである。昇降舵は肩甲骨に由来している。プロペラの羽根はエナメル質で覆われ、それが変形した切歯であることを示唆している。航空機の可動性操縦舵面は軟骨で構成されている。操縦席には目が入っているため、SCP-5059-1bは変形中でも操縦士の視線を持つことができるようになった。実例は動力飛行が可能である。最高速度は100ノット。

現在の状態: ネバダ州の財団飛行場での動力飛行実験中、SCP-5059-1bは飛行を維持するために必要な心肺系の過労による熱疲労を経験した。実例は高度400mで意識を失ったようである。その結果、SCP-5059-1のプロペラ後方に格納されていた主要な器官系が完全に破壊された。実例は即時に終了した。

TF-5059-03


被験者: SCP-5059-1c (D-8238, 男, 25歳)

車両形態: M4シャーマン戦車、スケール1:10

概要: 被験者にはマゾヒズムの経歴があり、過去の事例よりもはるかに高い頻度で "ロールアウト"イベントを開始しようとしていた。主砲はT-4椎骨全体の伸長・拡大に由来している。増殖し変化した胸郭に由来するトレッドは、蠕動によってトレッドを移動させる筋肉のホイールの上に伸びている。砲塔は完全に機能し、主に頭蓋骨で構成され、脳と目を収納している。実例は、適切にハーネスを使用すれば、満載状態の鉄道貨物車を引っ張ることができる。

現在の状態: SCP-5059-1cのサイト-17の武器庫での実験中、実例はその大砲を発射するように指示され、それに快く応じた。SCP-5059-1cの心臓は主砲から257m/sの速度で射出された。 実例は失血により90秒以内に終了した。

TF-5059-04


被験者: SCP-5059-1d (下級研究員 マルコ・デル・グティエレス、男、29歳)

車両形態: 1970年式フォルクスワーゲン・ビートル、スケール1:3

概要: AV部門のコピーテストによる偶発的な曝露。JRグティエレスはSCP-5059の異常特性について知らされておらず、記録の忠実性を保証するためにコピープロセスを個人的に観察した。これ以来、SCP-5059はこの種の将来の事故を防止するために認識災害物品としてのフラグが立てられている。以前の実験と同様に、目が大きくなり、生物発光の性質を持っている。頭蓋腔は前方荷物室のための空間を作るために拡張し、全ての心肺機能は後部腹腔に移行した。SCP-5059-1dは、走行中に50bhpの出力を発揮する。それ以外はSCP-5059-1aと類似した組成である。

現在の状態: SCP-5059-1dはHCP-1の下で無期限に収容されたままである。この実例での診査手術は許可されていない。

TF-5059-05


Subject: SCP-5059-1e (D-8302、nb3、20歳)

車両形態: サターンV打ち上げロケット、スケール1:61

概要: [データ削除済]

現在の状態: 月のマリオン山の北面に衝撃を与え、遺骸となっている。

HMCLメモ: 誰も人間の生態を再構成して、実用的なロケット燃料やロケットにさせた方法を説明しないで欲しい。ジェットパック装備のサーキックは我々にとって絶対に最も好ましくないものなのだからな。
- フレンプトン博士

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