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| 牛乳に混ぜられたSCP-5073実体 |
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アイテム番号: SCP-5073
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 財団の分析資源は、「内部」爆発または「自然」爆発による死亡者に関する報告を監視します。SCP-5073と関連する可能性を調査し、異常が確認された場合には適切な偽装工作が行われます。
粉末状ホットチョコレートミックスの流通網に配属された財団の資源は、SCP-5073実体の有無を観点にその出荷を監視します。タラント研究員の判断に従って、発見されたSCP-5073実体は焼却処分されるか、分析を目的としてサイト66へ搬送されます。
説明: SCP-5073は粉末状ホットチョコレートミックスを内包する一連の異常なパック群です。SCP-5073実体の外見は正規ブランドで販売されるパックに酷似しており、微かな温かさと僅かな粘着性の触感を除いて識別可能な相違点はありません。SCP-5073実体は従来のホットチョコレートミックスのパックと同梱されており、包装される実体は1箱または1パッケージに1パックまでとなります。SCP-5073実体は冬季の西半球でのみ発見されており、ホットチョコレートミックス100万個に1個の割合で流通しています。
SCP-5073実体は当該実体に酷似するブランドのものと視覚的に同一なココア粉末を内包します1が、当該の粉末顆粒は異常な耐久性と微かな温かさを持つことが正式に記録されています。牛乳に混ぜられた場合2、当該の粉末は実際には溶解せず、液面下に懸濁して見えにくくなります。粉末顆粒はチョコレートと類似する組成の液体を滲出させて、これにより牛乳は着色および風味付けがなされて典型的なホットチョコレートと同一の見た目となります。
結果として生じた液体組成は飲むに際して非典型的に好ましいものと見なされ、混乱や驚嘆に値しないものにもかかわらず、大抵において「甘みの大爆発」という言葉で表現されています。中毒性を持ちませんが、飲まれるに及んでSCP-5073のパック全量相当が使い切られる傾向があります。
SCP-5073の摂取から2~3時間以内に、損傷のない粉末顆粒がココア粉塵のLEL3を超える濃度で浮遊して発火を起こすのに十分な強さで互いに摩擦し合います。生じた粉塵爆発は人間を吹き飛ばすのに十分な威力を必ず伴い、周辺に多大な損害を与えます。
SCP-5073が溶解した液体は残りますが、SCP-5073の摂取での死亡が生じた直後にSCP-5073のパックとその中に残っていた粉末は消滅し、この粉塵爆発で消失する人体の質量は想定されるより多いことが典型的です。
由来: 警察や救急サービスに組み込まれた財団の資源は20██年12月から発生した人体の爆発に関する報告に注目して即座に調査を実施し、直後に異常なホットチョコレートが原因であることが突き止められました。1週間後にSCP-5073に関連した死亡事例の発生が収まりました。未開封状態のSCP-5073は回収されず、その6ヶ月後にSCP-5073の無力化が宣言されました。
最初のクラス分類から1年後にSCP-5073インシデントが再発し、その年の2月まで継続しました。実体は損傷の無い状態で回収され、分析のためにサイト-66のタラント研究員に搬送されました。
加えて、SCP-5073インシデントが発生した地域において、茶色をした小型のクモを目撃したというソーシャルメディアへの投稿が急増していました。










