インタビューログ
インタビュアー:ジェフ・シンプソン研究員
対象: SCP-5075-1、SCP-5075-2
前書:SCP-5075-1と-2は、シンプソン研究員が1951年から1999年まで活動していたオカルトトーク番組『タウタメナジェリー Thautamenagerie 』のジャーナリストであることを知らされた。
[記録開始]
シンプソン<カメラに向かって>: 回ってるかな? 大丈夫だな。こんばんは!私は、タウタメナジェリー Thautamenagerie のジェフ・シンプソンです。今日は2人の特別なゲスト-パブ界の新星、ポーセリン・ギャング・バン Porcelain Gang Bang のシンガーとベーシストへのインタビューです!
SCP-5075-1: ハロー、どーも!
SCP-5075-1は座席でお辞儀をする。
SCP-5075-1: 呼んでくれてありがとう、うん - とっても楽しみだったんだ。
シンプソン: 私もです!初めまして、いろいろ聞きましたよ。
SCP-5075-1: ああ、ありがと、ありがとー。すっごく優しいね。
SCP-5075-2はうなずき、前後に揺れながら同意するようにつぶやいた。
シンプソン: さて、話を始める前に聞きたいのですが、衣装はどうなっているのですか? 派手で、えー、とてもきれいだけど、暑くないですか?
SCP-5075-1: 衣装が何だって?
-1 と -2 が笑い出す前に、少しの間がある。シンプソンは微笑む。
SCP-5075-2:わかった、わかったよ、白状するけどよ、俺たちはちょっとばかり派手な格好をしてるけど、それは故郷に帰ることはねえからだ!ひでぇことだよ、故郷で俺らは農民みてぇな格好をさせられて、なぁ。
SCP-5075-1:「故郷」で僕らができたことはあんまりなくて – ヤッたり、死んだり、劇を観たり……-とても、うん、ははは、劇は楽しかったよ、とっても。
SCP-5075-2:ああ、とても楽しかったな!覚えてんのは、最後の方で、みんなが立ち上がって殺…
SCP-5075-1はSCP-5075-2の腕を殴る。
SCP-5075-1:ネタバレだって!神よ、<未知の単語>!
SCP-5075-2は笑う。
SCP-5075-2 :まことに申し訳ございませんなぁ。
SCP-5075-2は座席でSCP-5075-1にお辞儀をする。
シンプソン: うーん、あなたがたの故郷は楽しくないようですね。
SCP-5075-1: 確かに、そうだね!
SCP-5075-1とSCP-5075-2は未知の言語で会話し、その後笑う。シンプソンは少しの間を置いてから、緊張した面持ちで笑う。
シンプソン: さて、どうやってロック音楽に出会ったのですか? それは許されたことでしたか?
SCP-5075-1: ほとんどの君主様がたは許してくれたけど、道化師クソ野郎はロックが好きじゃなくて。
シンプソン: 申し訳ありませんが……。
SCP-5075-1: 笑い話でもあるんだけど、僕たちはどのようにしてここのパブの舞台に出会ったんだろうね、エヘヘ。
シンプソン: ああ、確かに、でもそれについては……。
この時点で映像は劣化し始めるが、その場にいる 3 人全員が話しているのが見える。映像は約 6 分早送りされる。
SCP-5075-2: そう、俺たちはフラフラとバーミンガムに向かってたんだが、ほら、この趣のある小せぇ店を見つけたとき - カウンターの奥にいた女の子が近づいて来て、待ってたと言って、俺らを中に急かして、そんで、荷物を手渡されて、追い出された。ちょっとぼんやりしてて-金を払ったかどうか?覚えてねえんだよ。分かんね。失神 Syncope って店だったと思うけどよーすごくいい店だった、そう、これまでにこんなに早く出入りしたことはなかった。
SCP-5075-1はくすくすと笑い、SCP-5075-2は怒ってSCP-5075-1の膝を叩いた。SCP-5075-1は笑い、SCP-5075-2の手はSCP-5075-1の膝の上に置かれたままである。
シンプソン: それで、あなたがたはここの出身ではないとおっしゃいましたが、どこからいらしたんですか?
SCP-5075-1: そんなことは気にしないで。謎だからこそ観る価値があるんだ。僕らがレコードを売らないのと同じ理由。
三人とも笑う。
SCP-5075-1: それに… 奴は僕たちを故郷に帰したくないんだ。奴は僕たちを嫌ってて、「地域社会の汚点」と大使は言う。
シンプソン: なんてことだ。申し訳ない。……失礼ですが、大使とは?
SCP-5075-2: ああ…道化師だ、穴の中の、ただのゴミ、お高くとまってやがる。ゴミ野郎が、奴はそうだ、すべてが自分のためにあるべきだと- でも、俺らは奴のために演奏するわけじゃねぇ、よな?
SCP-5075-1: そう!我々が演奏するのは王のため!音楽やまことの意志とかを広めるためにね。
両方の実体は笑い、SCP-5075-2はSCP-5075-1の膝から手を離す。シンプソンは混乱しているように見えるが、すぐに落ち着きを取り戻す。
シンプソン: ほう!あなたがたは確かにどこか別の場所からいらしたようです。インタビューで今更こんなことを聞くなんて信じられないですけど、お二人のお名前は?
SCP-5075-1とSCP-5075-2は視線を交わす。
SCP-5075-2: そんな小せぇことは気にするなよ。
SCP-5075-2は指を唇に当てる。
SCP-5075-1は笑う。シンプソンはカメラに向かってSCP-5075が宣伝素材を模倣しようとしていることについて簡単に話し、SCP-5075-1とSCP-5075-2に別れを告げ、その後インタビューを終了する。
[記録終了]