SCP-5101
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アイテム番号: SCP-5101

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: この文書を含むSCP-5101の詳述記録は全て、3つの概念的障壁 (以下Maya閾、Puimre閾、Yuf閾と呼称) の内部に収容されます。

Maya閾は直径5 mの円形構造であり、Puimre閾・Yuf閾・全てのSCP-5101文書を取り囲みます。Maya閾は工業用のチョークと新鮮な穀物の混合物で構成されます。これらの材料は週に2度補充されます。いかなる状況下でも、補充中にMaya閾を目視で観測しないでください。

Puimre閾は直径3 mの円形構造であり、Yuf境界と全てのSCP-5101文書を取り囲みます。Puimre閾は鳩の血液とセメントの混合物で構成されます。これらの材料は月に6度補充されます1。補充中はPuimre閾から寄せられる要求を全て無視してください。

Yuf閾は直径1 mの円形構造であり、全てのSCP-5101文書を取り囲んで収容します。Yuf閾は人間の脳脊髄液と工業用のチョークの混合物で構成されます。これらの材料はいかなる状況下でも補充されません2。月に1度、Yuf閾の境界線上に人型実体が出現し、この収容プロトコルに加えなければならない調整の内容を職員に知らせます。指示には異議を挟まずに従い、その後で頭部への銃撃によって実体を殺害してください。

この収容プロトコルに明記された整備以外でMaya閾・Puimre閾・Yuf閾と物理的に接触しないでください。

説明: SCP-5101は一連の異常な収容プロトコルであり、適切に設けられた場合に以下の効力を発揮します。

  • 境界内の実体が外界と接触するのを防止します。
  • 外界のあらゆる知的実体が収容対象と接触するのを防止します。

SCP-5101の作用の仕組みに関する情報が不足していること、ならびにその作成方法が疑わしいことから、Thaumielへの再指定は否決されています。その代わりとして、現在はSCP-5101自体の収容に用いられています3


補遺5101-1 (作成経緯)

SCP-5101は、RAISAの収容スペシャリストであるユリウス・グリーン4が、危険度の高い物体や実体を収容できるプロトコルを作り上げるよう監督評議会から命令を受けて作成しました。安全上の懸念から、財団はこのアノマリーに関して無断で議論を進めることを禁止されています。

ただし、監督評議会は、SCP-5101の進展を追跡できるように以下のメッセージのやり取りを機密解除しています。

差出人: アテンダント・JL
宛先: ユリウス・グリーン


O5-6のオフィスより

グリーン様、O5-6が機密指定アノマリーの収容に貴方のお力添えを必要としております。詳細な経緯はこのメッセージに添付しました。現存のプロジェクトを全て中断し、全労力をこのタスクに注いでください。

留意点として、このアノマリーは情報統制の観点から "ピッチブラック" 機密指定を受けています。そのため、このタスクの完了時に以下の措置が取られます。

  • 貴方は記憶処理治療を受け、このアノマリーに従事した記憶を全て削除されます。
  • これに加え、貴方は認識エージェントの対象となります。当該エージェントは、記憶の欠落部分において何を行っていたのかを推論できないように設計されたものです。
  • 自身の職務についていかなる同僚とも議論することを明確に禁止します。この指示に従わなければ、言語的権利の停止などの重大な結果を招く可能性があります。
  • 貴方がこれから従事するアノマリーは財団のどのデータベースにも掲載されず、この職務に対して賃金は支払われません。

O5-6はこれらの条項への承諾を待ち望んでおります。お手すきの際にご返事ください。

差出人: ユリウス・グリーン
宛先: アテンダント・JL


お言葉を返すようですが、貴方がくださった情報は非常に限られており、収容対象が何なのかを完璧に把握しなければ、収容プロトコルをどう書き上げればよいのか正直に言って見当も付きません。率直に申し上げますと、貴方がくださったアクセス先の詳細情報を見ても、そのアノマリーのオブジェクトクラスすら分からないのです。

機密保持の必要性は理解していますが、これ以上の情報を提供してください。目隠しをされた状態ではそのような脅威を封じ込めることなどできません。

差出人: アテンダント・JL
宛先: ユリウス・グリーン


O5-6のオフィスより

拒否します。O5-6の指令通り、貴方は既にこのタスクへの同意を済ませており、遅延は許されません。7日以内に作業を完了するように取り計らってください。

差出人: ユリウス・グリーン
宛先: アテンダント・JL


あまりにも理不尽すぎます。私に仕事をしてほしいのだとしても、その条件下では品質の高いものを作ることはできません。この件について貴方の上司と直接話をさせてもらえませんか?

差出人: アテンダント・JL
宛先: ユリウス・グリーン


O5-6のオフィスより

拒否します。O5-6の指令通り、貴方は既にこのタスクへの同意を済ませており、遅延は許されません。6日以内に作業を完了するように取り計らってください。

差出人: アテンダント・JL
宛先: ユリウス・グリーン


O5-6のオフィスより

期日が迫っています。5日以内に作業を完了するように取り計らってください。

差出人: ユリウス・グリーン
宛先: アテンダント・JL


そうですね、期日が迫っているのは理解していますよ。私はより広い視野からこの問題を考え始めました。ある特定の物に対する収容ではなく、収容というものを総括して捉える。理に適っているかは分かりません。とはいえ、これにはかなりの集中力を必要とします。更に率直に申し上げますと、期日について何度もリマインドされてもありがたくありません。

そのリマインドを停止していただくよう養成 [原文ママ] します。ご安心ください、期限内にはプロトコルをご用意いたしますので。

差出人: アテンダント・JL
宛先: ユリウス・グリーン


O5-6のオフィスより

拒否します。期日が迫っています。4日以内に作業を完了するように取り計らってください。さもなければ重大な結果を招くこととなります。

差出人: アテンダント・JL
宛先: ユリウス・グリーン


O5-6のオフィスより

期日が迫っています。もう一つお知らせしますが、貴方が提示した予算案は法外なものであったために却下されました。3日以内に作業を完了するように取り計らってください。

差出人: ユリウス・グリーン
宛先: アテンダント・JL


やめろ

差出人: ユリウス・グリーン
宛先: アテンダント・JL


前回のメールについて心からお詫び申し上げます。このごろ睡眠不足が続いており、言い訳になりませんが、貴方からのメッセージを見た途端に食って掛かるようになってしまいました。私は

差出人: アテンダント・JL
宛先: ユリウス・グリーン


O5-6のオフィスより

全く構いませんよ。ついでながら申し上げますと、期日が迫っています。2日以内に作業を完了するように取り計らってください。さもなければ終了措置などの重大な結果を招くこととなります。

差出人: ユリウス・グリーン
宛先: アテンダント・JL


じかんもっといる [原文ママ]

差出人: アテンダント・JL
宛先: ユリウス・グリーン


O5-6のオフィスより

残り1日です。これ以上遅延した場合は財団への忠誠心が疑われ、以下の行動を取らざるを得なくなる可能性があります。

  • 貴方のこれまでの任務に関する調査、ならびに (場合によっては) 任務中に貴方が収容プロトコルに加えた変更の差し戻し。
  • 敵対者と接触している可能性のある仕事仲間・家族・親しい友人の調査および (場合によっては) 拘留。
  • 財団記録からの貴方の人事ファイルの完全消去。
  • 記憶処理による貴方の身元の完全消去。
  • 終了。

ただし、これらの措置は既にいくつか進められている可能性もありますが、我々はこの過剰なプロトコルを強制的に実行することを望んでおらず、既に為された行動も、貴方が任務を完了した時点で全て取り消されます。

秒読み段階ですよ。

差出人: ユリウス・グリーン
宛先: アテンダント・JL


みててんぷ。みて

あらゆるものをしゅうようするえんをしゅうようするえんをしゅうようするえん

きおくしょおり [原文ママ] おねがいすぐたのm [原文ママ] わたしのあたまのなかにえんがある

2020/01/28、ユリウス・グリーンの死体がサイト-22の当人のオフィスで発見されました。検視により、死因は脳内物質の自然発火であると断定されました。SCP-5101のコピーがアテンダント・JLに送信されており、2つ目のコピーがユリウス・グリーンのデスクの上に書面形式で置かれていました。

当時のアテンダント・JLはこの事態に気付いておらず、ユリウス・グリーンの死亡を知る術が無かったため、SCP-5101の作成後に追加のメッセージが送信されました。

差出人: アテンダント・JL
宛先: ユリウス・グリーン


O5-6のオフィスより

ファイルを受け取りました。立派にやり遂げましたね、グリーン様。我々はいつだってこの上ない信頼を寄せていましたよ。ゆっくりお休みください。

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