クレジット
タイトル: SCP-5112 - 薔薇はあ書く
翻訳責任者: C-Dives
翻訳年: 2025
著作権者: Mark Unread
原題: SCP-5112 - Roses are read
作成年: 2020
初訳時参照リビジョン: 19
元記事リンク: ソース


アイテム番号: SCP-5112
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-5112実例群とその子孫であるSCP-5112-A実例群は、、サイト-446の指定の温室に収容されます。
レベル3職員による散水、施肥、収穫は毎日行われます。
温室内の湿度、温度、光照射量は綿密に監視します。肥料は業界標準規格の黒色印刷インクを少なくとも50%含有している必要があります。
更新: レベル3職員はSCP-5112-Aを収穫する前に園芸用手袋を着用する必要があります。詳細は事件報告書 I-5112-23を参照してください。
説明: SCP-5112はキャベッジローズの俗称で知られるロサ・ケンティフォリア (Rosa centifolia) の未知の変種の低木 6株 5株 の総称です。
SCP-5112実例は、直近の測定時点での高さが平均約1.15mで、一般的なキャベッジローズよりも僅かに大きな、芳香のある花を咲かせます。SCP-5112実例の葉は濃緑色で、ほとんどの葉はインク染みや色褪せたラテンアルファベットのように見える黒みがかった色合いを帯びています。
SCP-5112の低木は毎日午前7時30分頃に開花し、1株あたり約20~25輪のSCP-5112-A実例を生成すると報告されています。各SCP-5112-A実例の花弁は紙のような素材で構成され、様々な新聞の見出しと一致するラテンアルファベットの文章が記されています。
3時間以内に収容プロトコルが実行されない場合、全てのSCP-5112-A実例は萎れて死滅し、翌日の07:30に再び開花します。
記述されている見出しは、過去及び現在のいかなる報道出版物に由来するものでもないと確認されています。現時点では、全ての見出しが未来の様々な時点に起源を有しており、現在未収容のアノマリーへの言及を含む可能性があると考えられています。SCP-5112-A実例の詳細な読解を通して、事実との正確性は65%と判定されました。1
補遺: SCP-5112に見られるもう一つの異常性は、SCP-5112の花の棘に刺された人物の死を予測する能力です。
知性体がSCP-5112-Aの棘に刺されると、そのSCP-5112-A実例は萎れ、SCP-5112-Bと指定される色調反転したバラとして再生成されます。
SCP-5112-Bには、SCP-5112-Aに刺された人物の将来の死亡日時と死に方を含む訃報が掲載されています。訃報の正確性は、見出しと同様に常に65%です。内容が正確である場合、SCP-5112-Bに記述された予測を阻止する試みは完全に無益に終わります。訃報が正確か否かを判断するには文章の僅かな違いを見分ける必要があり、事実と異なる訃報には通常、文法的に不正確な誤植や文字の印刷ミスが見られます。
見出しとは異なり、訃報は“ブラック・ローズ・ポスト”という単一の新聞に由来しています。そのような定期刊行物は現時点で存在しないと報告されていますが、将来的に同名の出版物が現れる可能性は否定できません。
発見: 6株のSCP-5112実例は19██/06/21、フィールドエージェント ████████ ██████ によって、イタリアのパヴィーアにある地元新聞社の建物の外で発見されました。この新聞社は、SCP-5112実例が無ければ誰にも知られなかったであろう事件を最初に報道していました。しかしながら、ほとんどの場合、新聞社はSCP-5112-Aの見出しだけに基づいた事実と異なる情報を報じており、詳細に触れようとせず、大抵は見出しからも逸脱した内容の記事となっていました。
事件ログ I-5112-21: 2011/01/07、次席研究員 アーサー・テニソン博士は、肥料の配合管理ミスによって、業界標準規格のマゼンタ印刷インクを含有する肥料をSCP-5112-3に与えました。その結果、危険な認識災害性の文字が約2日間にわたって葉に表出し、研究者らの安全を確保するためにSCP-5112-3は焼却処分されました。テニソン博士は無意識で地面に倒れ、てんかん発作の症状を示しているのを発見されました。
テニソン博士は事件から3日後に回復し、上腕骨骨折と複数回の頭痛を報告しました。加えて、テニソン博士は認識災害による脳損傷を負った結果、再発性のてんかん発作を起こすようになりました。健康上の理由から、トート研究助手がテニソン博士の下に配属され、事件後にレベル3職員のステータスを付与されました。









