SCP-5113

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事案5113-1-13後のSCP-5113-1とSCP-5113-2

アイテム番号: SCP-5113

特別収容プロトコル: SCP-5113-1はサイト-88の区画E、27階の中型実体収容房内にて飼育されます。SCP-5113-1は監督された戸外運動に1日最低でも2時間充てられます。

SCP-5113プロジェクト責任者は、予期せぬ事象が発生した際に、この予定を逸脱する権限を持ちます。あらゆる逸脱は倫理委員会に報告されなければなりません。更に、SCP-5113プロジェクト責任者は、SCP-5113-1の精神的安定性が維持されている状態を確保するため、必要となるあらゆる娯楽品を申請できる権限を持ちます。

複数回にわたる脱走の企てにより、GPS追跡チップがSCP-5113-1に仕掛けられました。今後SCP-5113-1による脱走の企ては追跡及び記録一覧への追加がなされます。

説明: SCP-5113-1は発話による意思疎通が可能な橙色のイエネコ(Felis catus)です。SCP-5113-1は人格及びヒトの成人と同程度の知能を有しています。SCP-5113-1はFelis catus種の他の個体と意思疎通する能力を有していると主張します。しかしながら試験により、基本的なヒトにそれが不可能であるのと同様に、SCP-5113-1もそれが不可能であることが明らかになりました。

SCP-5113-1の発声は、外部作用無しに喉頭の真上にある位置から生じます。加えてSCP-5113-1は喉頭を活用して、人が通常当オブジェクトと同体長、同種の動物から思い浮かべる鳴き声を発することが可能です。

SCP-5113-1は他にもいくつかの標準から外れた身体構造的特質を有するにも拘わらず、これらは当オブジェクトの健康や正常な機能に影響を及ぼしません。これらの特質には完全内臓逆位1や、胃、脾臓、胆嚢の欠損が挙げられます。MRIとX線スキャンにより、脳があるはずの位置が空洞であるにも拘わらず、まるでそれが存在しているかのように周辺の組織が物理的に支持され続けていることが明らかになりました。

SCP-5113-2は2012年3月8日から2020年1月25日まで財団に保護されていたグレート・デーン種のイエイヌ(Canis lupus familiaris)でした。種と体長を別とすれば、SCP-5113-2の異常性質及び身体構造的異常はSCP-5113-1のそれと同一でした。更なる情報は、この文書の以前の版を参照してください。

SCP-5113-1及びSCP-5113-2は2012年3月8日にマーシャル・カーター&ダーク2から購入する形で獲得されました。2オブジェクトはそれらの購入の時点で既に互いによく見知っていました。ウィルソンズ・ワイルドライフ・ソリューションズ3の渉外担当人員との協議の後、当オブジェクト群を共に育て、交流させることが決定され(当オブジェクト群は当時両方共幼かったため)、両実体の精神安定性を確保する一助としました。

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