SCP-5119
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by J Dune

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SCP-5119の内部

アイテム番号: SCP-5119

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-5119の性質により、当該アノマリーの現時点での収容は実現不可能です。SCP-5119に関連する事象を想起する人物が存在するかについて、ソーシャルメディア・インターネット掲示板・法執行機関に運営される各チャンネルを監視してください。SCP-5119に侵入した対象が特定され次第、当該個人への聴取と記憶処理を実施してください。

現在、本文書内の情報の全てはSCP-5119に侵入した複数の個人より得られた証言によるものとなります。財団主導となるSCP-5119内の探査は現時点で実施されていません。

更新 (2020/10/12): SCP-5119への侵入により、当該アノマリーに関する追加の情報が得られました。詳細は補遺を参照してください。更新されたSCP-5119に関する描写内容は審議中の状態にあります。

説明: SCP-5119は "チャーリーおじさんのオモチャ&ゲーム屋さん" と呼称される余剰次元空間であり、共通の属性群を有する個人にのみ侵入が可能です。

個人が以下を満たしている場合にのみ、SCP-5119は出現します。

  • 年齢が25歳を超えている
  • 自身の幼少時代を人生において全体的に良くなかった時期として捉えている
  • 幼少時代に何らかの家庭内暴力または心理的虐待を経験している
  • 幼少時代を通じて常に大人相応に成熟することを強いられていた
  • 家庭外で他の子供との関係性をほぼ持たなかった
  • 血縁関係のない保護者により養育された
  • 幼少期に家族関係にあたる個人の死を経験または目撃した
  • 幼少時代の記憶を思い出すことに困難を感じている

SCP-5119が自身の存在を対象へ認識させる手段は都度異なりますが、SCP-5119の出現に関する証言の全てで一定のパターンが共通して認められています。テレビCM・ウェブ広告・新聞広告・夢での出現など、様々な形態で当該アノマリーの対象にSCP-5119の存在が刷り込まれます。対象がSCP-5119へ赴かせることを試みて当該の広告群は出現頻度を増加させていきます。当該の広告素材はミーム的に自己隠蔽をしており、対象以外が目視した場合には無関係の企業からの普通の広告のように振る舞います。

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SCP-5119の広告の再現 (ローワン・ラスター研究員による描画)

時たま、SCP-5119の広告には当該店舗のマスコットである 「チャーリーおじさん」(SCP-5119-Aに指定) が登場します。SCP-5119-Aは角を持つ恰幅の良い人型実体であり、体毛の無い赤色の皮膚・シルクハット・白黒のストライプ柄のスーツを身に纏っています。SCP-5119の広告内のイラストでは陽気なキャラクターとしてSCP-5119-Aが描かれており、玩具で遊んだり、広告の閲覧者側に対して迎え入れるかのような様子で手を差し伸べたりしています。

対象の住居近くの地点にSCP-5119は出現し、全ての広告に出現地点までの詳細な道順が記されます。指示には不合理なものが含まれますが、遵守することで選定基準を満たす人物はSCP-5119へ侵入することが可能です。当該アノマリーの外観は通常の店舗に類似します。他者が同伴して当該地点に向かう試みではアノマリーは出現しませんでした。

SCP-5119の内部は外観よりも遥かに広大です。しかし、探査できる人員が限られているために現時点まで正確な測定は行われていません。

SCP-5119の内部は激しい火災による被害を受けて荒廃した玩具屋と外見的に類似します。当該アノマリーの内部で発見される商品は全てSCP-5119固有のものであり、大量生産されたもののように見受けられます。これらには全て、不詳の企業名・メディア断片・知的財産を示す名称が記載されています。ただし、その物理的な存在やその製造元を除いて、SCP-5119から回収された製品はいかなる異常性も示さず、通常の玩具相当の機能性やデザイン性を有します。

SCP-5119に滞在している最中、子供向けの歌を口ずさんだり長時間に渡って商品で遊んだりするなど、興奮した児童染みた行動を対象が呈するようになります。SCP-5119内で時間が経過すると、対象はある種の逆行性健忘に陥り、18歳の誕生日以前の記憶の多くを完全に喪失します。当該の現象が発生する正確なプロセスは不明です。全ての対象はアノマリー内の大きな木製ドアに引き寄せられるように感じたことを記憶しており、その数時間後に店舗外の同じ地点で目を覚まします。この時点からSCP-5119は消失し、ドアを目視した後に生じた事象に関する全ての記憶を対象は忘却します。これまでのところ、二度に渡りSCP-5119へ侵入した人物は記録されていません。

補遺.5119.1: 探査記録

2020/10/8、ペンシルベニア州ランカスター在住のリー・ボレットがSCP-5119に関連する広告を頻繁に目にするようになり、それを理由に不安を感じている旨の相談を法執行機関へと連絡しました。適正な経路を以てボレットの情報が通達され、財団職員が彼女の元へ派遣されました。これは財団がSCP-5119を直接的に探査する最初の機会となるため、リー・ボレットは速やかにDクラス職員 (D-680指定) として財団の内部指揮系統に組み込まれました。

補遺.5119.2: インタビュー記録

探査直後、対象はエリア-179へ戻され、即座にインタビューが行われました。

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