SCP-5134
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最初に記録されたSCP-5134症例の写真、初期段階。

アイテム番号: SCP-5134

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-5134感染が確認された人物は、クラス-VIII 生物収容プロトコルに則って隔離され、バイオエリア-249へ移送されます。SCP-5134を停止または治療するための実験が継続中です。

説明: SCP-5134は皮膚接触や空気中の胞子を介して拡散する伝染性の高い真菌です。感染は皮膚接触を切欠として、もしくは異常な微粒子が僧帽細胞に付着した鼻の内部で始まります。胞子は数日後に表出し始め、無自覚な感染者が自らの身体に触れることによって拡散します。

潜伏期間の後、患部の皮膚は慢性じんましんの兆候を示し始めます。患部に触圧を加えると、真菌の茎が崩れ、角質のような見た目の脆い薄片を形成します。新たに肉が露出すると、その内部に埋まっていた胞子が噴出して血液を凝固させるため、感染者の皮膚にあざが生じます。その後、SCP-5134は皮膚の奥深くへと成長し、下層の細胞を更なる真菌構造へと変換していきます。

このため、感染者へのあらゆる身体的接触は、触れられた部位の体組織が完全に剥離する結果を招きます。

補遺 5134.1: 感染者の研究

以下は、ある感染者の週1回のインタビューからの抜粋です。対象者は5ヶ月間収容されており、SCP-5134感染の中期段階だと見做されています。生物災害プロトコルに従って、対象者は収容室に留まったまま、遠隔通話でインタビューを受けました。

インタビューログ


日付: 2009/02/17
質問者: チェン博士
対象者: E-94013


[記録開始。]

チェン: こんにちは、ランポートさん。収容環境が許容範囲であればいいのですが。

対象者: いい感じだ。飯は普段よりマズい。

チェン: 先週と比べて気分はどうですか?

対象者: 大して変わんねぇ。やる事が無くて、死ぬほど退屈だ。

チェン: 分かりました。こちらのメモによると、あなたは最近頭痛を訴えているようですが、薬は効いていますか?

[ 軽く引っ掻く音。 ]

対象者: ああ、それな。ここ何日か眠れなくて大変なんだ。何度も寝返りを打つんだが、それでどんな感じになるか知ってるだろ。

チェン: はい、先週の室内清掃時の報告は覚えています。

対象者: ふん。でもな、ぶっちゃけ俺にエクササイズさせてくれるのは感謝してるんだぜ。めっちゃ痛むけど、たまに気分が良くなる。

チェン: それは何よりです。確か新しいエクササイズ・プログラムができたはずなので、そちらも試してみてはいかがでしょう。

[ 引っ掻く音。 ]

対象者: ああ、構わねぇよ。

チェン: オーケイ、いいですね。他に何か伝えたい事はありますか?

[ 静かに何かを剥がす音。 ]

対象者: そんなに無い。

チェン: (頷く) 実は今週、研究チームが新しい治療法を試験したいと考えているんです。また点滅光を使いますが、今回はブザーのような音声も伴います。

[ 荒々しく引っ掻く音。 ]

対象者: 前回そいつのせいで例の酷い頭痛がしたんだ。もう新しい治療は勘弁してくれねぇか? こう —

チェン: 認知ワクチンの問題点は解決できたと思います。以前より遥かに安定しているはずですよ。

対象者: そうかい、分かったよ。どうでもいい。

[ 静かに引っ掻く音が聞こえる。 ]

チェン: ランポートさん —

対象者: このクソみてぇな場所は大嫌いだ。どうしてさっさと安楽死させてくれない?

チェン: それは — ヨルゲンセンさんに何が起こったか、既にお伝えしましたよね?

[ 引っ掻く音が止まる。 ]

対象者: (沈黙) 分かってる。ただ、アンタたちが治療法じゃなくてそっちを重視してくれないかと思ってるだけだ。どうせこんなもんの治療法なんか見つからねぇよ。

[ 何かが千切れる乾いた音と、それに続く長い呻き声。 ]

対象者: ああぅぐ… 畜生、まぶたが。

チェン: 生物災害廃棄容器に入れてください。

[記録終了。]

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