SCP-514
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アイテム番号: SCP-514

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在SCP-514のための長期的収容場所はありません(補遺2参照)。SCP-514は現在その観察を命じられている機動部隊ラムダ-4(通称"野鳥観察")が追跡を行っています。SCP-514が近くの人口稠密な、またはその存在が簡単に気づかれる地域に紛れた場合、機動部隊ラムダ-4はSCP-514の移動パターンを操作するために█████████の使用が認められます。

SCP-514及び█████████へのアクセスは機動部隊ラムダ-4に制限します。レベル4職員もまたアクセス可能ですが、事前のO5の承認が必要です。SCP-514の実験及び兵器試験は█████████████先進兵器研究施設でのみ実行が認められます。

SCP-514の一般への露出または対抗組織の捕獲の危険性がある場合、機動部隊ラムダ-4は必要などんな手段を用いてでも脅威を排除する許可が与えられています。SCP-514の"デッド・ゾーン"に達する前にそのような脅威を排除することは強く推奨されていますが、厳密には必要があるわけではありません。

説明: SCP-514はColumba livia domestica、またはカワラバトの群れです。映像解析によりこれらの鳩が実際に式典等で放鳥される種類の鳩である事が確認されています。しかし、それらがどのような種類の式典で使用されたのか、またそれらの鳩が誰に飼育されたのかは現在不明です。

SCP-514の異常性は自身の周囲に"兵器無効化オーラ"を展開することです。このオーラは群れの周囲約500m範囲で展開しますが、この範囲は群れの大きさによって変化します。このオーラは全ての既知の種類の武器を不能にし、時折露出が長引いた場合に影響を受けた兵器を破壊します。例として、銃はすぐに詰まるか不発となり、爆薬は不活性になり、近接武器は塵へと分解されます。またSCP-514のオーラが破壊する品目は選択性があると考えられます。より詳細は実験記録514aを参照してください。

その武器無効化能力に加え、SCP-514はオーラ内の知覚のある生物に対して激しい感情や意図を抑える事も可能です。直前までストレスと怒りを感じていた場合でさえ、このオーラに露出した職員と一般人へのインタビューで、彼らは穏やかで満足感を感じていると答えました。より詳細は実験記録514bを参照してください。現在、SCP-514のオーラに露出することによる有害性や長期影響は見られません。オーラに露出した個体の詳細な身体的、精神的検査で異常性は確認されていません。

実験記録514a

SCP-514が円を形成するように、██████████の財団兵器実験場の周囲で█████████を断続的に使用した状態で、様々な実験が実施されました。

火器: 使用品目:グロック9mm拳銃、コルト.45 1911拳銃、MP5短機関銃、トンプソン・サブマシンガン、M16アサルトライフル、AK-47アサルトライフル、SAW、M24スナイパーライフル、[データ削除済]。全武器使用可能であることが確認されています。

結果: 全ての武器が実験時に発射できませんでした。後の検査で、全ての武器が不能になるような様々な機械の故障を受けていたことが明らかになりました。オーラに露出した弾薬も、オーラの影響を受けていない武器に装填しても使用できませんでした。化学推進薬は完全に不活性になっているのが確認されました。

爆薬: 使用品目:標準的な手榴弾1発、28.35g(1oz)のダイナマイト、28.35g(1oz)のC-4爆弾、28.35g(1oz)の焼夷弾、81mm迫撃弾1発、120mm砲弾1発、[データ削除済]。

結果: 全ての爆薬がオーラに露出して直ぐに不活性化しました。更に、起爆装置または試験装置の爆発を促す構成要素は機械的または電気的な故障を発生しました。

近接武器: コンバットナイフ1本、ステーキナイフ1本、野球バット1本、刀1振、ポールアックス1本、槍1本。

結果: ステーキナイフと野球バットを除く、全ての武器は加速する分解により使用不能になりました。しかし、ステーキナイフと野球バットが驚異的行動に用いられた場合、両品目は即座に使用不能になりました。

大量破壊兵器: サリン神経ガス1L、兵器化された炭疽菌1g、戦術級核弾頭1基。

結果: 全ての兵器が完全に不活性化しました。核弾頭を含む全てのサンプルは完全に分解され、機器に放射線は記録されませんでした。弾頭の場合、電子起爆装置もまた不能になっていました。

結論: SCP-514のオーラはどのような通常兵器も無効化できると考えられます。また、各兵器に発生する損害は兵器のオーラへの露出の長さに正比例します。1時間未満で全ての兵器は塵に分解されます。オーラには選択性があり、積極的に兵器として設計された物体から潜在的に危険性を孕んだ物体を認識し、特に兵器として設計されていない物体は認識しません。しかし、SCP-514は物体が暴力的な目的で使用された場合、その物体もオーラの影響を受けます。

-███博士

実験記録541b:
生きている被験体は長期間SCP-514のオーラに露出しました。被験体は2つの群に分けられました:一般集団から不規則に選ばれた実験被験体の対照群、暴力的な犯歴を持つクラスD職員の実験群です。実験は実験群の暴力的な傾向が完全に抑制され、対照群も同様の働きが見られました。実験群の暴力的傾向の抑制は被験体がオーラから離れた後も続き、その期間はオーラに露出した時間に正比例します。知覚のあるSCPへの実験提案はO5の承認待ちです。

-███博士

補遺1: 財団軍部の数人の高官と、様々な関連政府機関はSCP-514の兵器化に対して関心を持ちました。効果的且つ短期間に敵軍の全ての武器庫を無力化できるこの能力には戦略的、戦術的価値があります。SCP-514のオーラは複数のKeter級SCPに対する実験も要請されています。しかし、SCP-514及び█████████へのアクセスは制限されたままです。O5司令部はこの問題に対して審議を行っています。

補遺2: 収容及び研究のためのSCP-514捕獲の試みは全て失敗しています。SCP-514捕獲に派遣された全てのエージェント、博士、研究員は任務遂行を拒否します。これはSCP-514のオーラへの反応によるものと考えられます。█████████の使用が認められている機動部隊ラムダ-4の監視にさえも影響があります。

補遺3: ██/██/20██、機動部隊ラムダの全隊員は様々な非暴力的な競争活動への熟練が要求されました:スポーツ、ボードゲーム、カードゲーム、テレビゲーム、雑学、なぞなぞ、じゃんけん等が含まれますがこれに限りません。

真面目に言ってるのか?我々のSCPの1つの運命がジャンケンの結果で決まるというのか?!
-O5-██

保証致します、貴殿に何の不安も抱かせません。
-████████隊長、機動部隊ラムダ-4"野鳥観察"

メモ: 隊長、君達の主な対立を解消する手段として…より威厳のある物を…競技として選ぶことはできないかね?黒ずくめの戦術装備を身に纏った二人の成人が子供のカード遊びを凄く真剣に行う様は、その…滑稽だ。
O5-11

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