アイテム番号: SCP-518
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-518は最低でも3人の職員、1人の企画主任、2人の補欠職員からなる実地研究班によって監視されます。この班はSCP-518から3kmの地点にある遠隔観察サイト-18を拠点とします。SCP-518の周囲に自動保安境界線を確立、維持することになっています。
研究が目的であるならば、SCP-518-1の物理的な複製1つをいつでも存在させる許可が与えられます。この複製は常に不透明の保護スリーブケースに収容され、施錠されたコンテナに密封して、サイト-93のアクセス制限袖室の保管ロッカー742に置かれます。電子コピー1つはサイト-93と遠隔観察サイト-18の認可によりアクセスが許可されます。財団職員は無許可のSCP-518-1を発見したら即座に破壊してください。
説明: SCP-518はSCP-518-1の普及と露顕によって触媒作用を及ぼす、局所的異常現象です。
SCP-518は現在、小さな盆地にある19世紀中頃のアメリカ西部開拓時代の建築スタイルで建てられた様々な修繕、設計、建築がされている集合建築です。これら建築物は開拓時代と矛盾した方法で配置されています;建物は大雑把に循環パターンで配置されており、交通システムや地形などは考慮されていません(建築物の1つは小川上流にあります)。SCP-518はアメリカ、オレゴン州デシューツ郡の田舎、メトリウス川近辺にあります。
SCP-518-1は短い話で、最初のSCP-518での探査で文書化されました(探査機録518-1参照)。SCP-518-1が賢い、それぞれを理解できる対象に読まれると、SCP-518は自発的な物理変化が起こります。大抵、これらの変化はそれぞれ関係する建築物の動きを伴い、建築物の内部の再編成とSCP-518の地理的近辺に僅かな沈下を引き起こします。いくつかの場合では、SCP-518-1を読むことで新たな建築物が現れたり、既存の建築物が単に存在しなくなったります。研究員はこの物理的変化が即座にもしくは現在の観測能力を超す速度で発生することを測定しました。
SCP-518が造る建築物は外見上は共通して1850年代と1860年代で見られる構造に似ています。更に数件では現在、納屋、3階建ての宿、のこぎり工場があります。しかし、これら建築物の内部は伝統的な住居と設置ではありません。壁、床、天井の特徴は恣意的に建築された傾向にあります;家の部屋ではドアが無い、床が水平で無い(1の住居では角度37°の"床"が建築されていました)、天井の高さは1mかそれ以下等が観察されました。時代の典型的な家具や家庭用品も存在するが、無秩序に配置されています(ある場合では、椅子とベッドが天井に釘付けされていました)。"納屋"には単に深さ120mの開けたシャフトが覆われているだけで、他の建築物の内部に特徴はありませんでした。
SCP-518からなる土地はSCP-518-1イベント発生につき約2~3m沈下して徐々に穴になっていきます。現在の推定ではSCP-518が後25~30回SCP-518-1イベントが発生すると地下水面に完全に浸かります。
以下はSCP-518-1の一部複写です:
これは私の最後の遺志と遺言だ、ケンタッキー、Grett's Hollowのアサ・ラトレッジ1、1859年2月11日に作成。私には遺すような財産は無い。
[データ編集済]
たとえこの魂が地獄に堕ちようとも、私の最後の願いが完全に実行されるよう指揮する。
この場所、ここで起きた全ての出来事は最後の審判の日まで人類から忘れ去られ、大地に埋もれるだろう。神には何も隠し事は出来ない、しかしこれが今私ができる唯一の償いであり、私の決意である。
私に残された力でこの務め、この遺言が私の恥を隠してくれるよう、この形見が忘却へと向かうように祈る。神の御意志がこの場所をこの大地から消し去るよう促してくれますよう。
収容を確立して以来、財団はSCP-518-1を読むことを由来とする15回のSCP-518の自立変化を記録しました。これらの事案のうち、13回は制御された研究状況下で発生しました。