特別収容プロトコル
SCP-5202はサイト-51の地下アイテム保管庫-3に収容されています。音響遮断率100%を実現するため、保管庫にはレクソン=アンダーソン真空アレイ (LAVA) が設置されています。
LAVAが電力供給の喪失や機械的故障に見舞われた場合、収容が再確立されるまで、サイト-51の地下1階から6階までの全職員はクラス-2a聴覚保護ヘッドセットを着用します。
サイト-51のPoI逮捕部隊は、PoI-5202/A及びPoI-5202/Bの拘束を目指し、追跡を継続します。
説明
SCP-5202は家禽を模した人造の小道具であり、内蔵された音響発生装置に継続的な音声奇跡術プロセスによる増強処理が施されています。このプロセスはSCP-5202の音響機能を170~190デシベルまで増幅しています。SCP-5202は高い損傷耐性を有しており、非活性化する手段は現時点で判明していません。
発見
SCP-5202は、オハイオ州警察に潜入した財団職員が、キャドバーンの街に影響を及ぼしている奇妙な音響現象を報告した際に、財団の注意を引きました。当時、複数の民間人が、数マイルにわたって聞こえる大きな“ガーガーという音”について騒音苦情を訴えていました。地元住民らは、この騒音の発生源が、キャドバーンの3.2km西方に位置するデュープール・コーポレーション1の本社であると考えていました。オハイオ州警察内の潜入職員は事件当時の音声ファイルを財団に転送しました - 明瞭にするため、背景ノイズは除去されています。
| 音声公開差し止め中 |
|---|
機動部隊ミュー-24 (“ヒア・ノー・イーヴル”) が当該現象の発生源の発見、収容に派遣されました。以下はSCP-5202が発見された際の映像記録の書き起こしです。
サイト-51医療部門は到着次第、デュープール社従業員らの治療を開始しました。従業員71人全員が鼓膜の深刻な損傷と精神的外傷を負いました。
捜査
翌日、財団はデュープール本社に宛てられたホールマーク社製の謝罪カードを傍受しました。カードには、ピーター・ウィンスロップという人物 (PoI-5202/Aに指定) の署名と、“ここまでするつもりはありませんでした、本当にごめんなさい”という手書きのメッセージが書き込まれていました。
PoI-5202/Aの自宅を捜査した結果、SCP-5202に関する以下のメッセージが、彼のパーソナルコンピュータから発見されました。
Eメールアドレス“cornholebeats.@wackmail.com”はリック・ハウザー (PoI-5202/Bに指定) のものと特定されました。PoI-5202/B及びPOI-5202/Aの行方は現在不明です。








