アイテム番号: SCP-524
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 無害な性質のため、このSCPに対しては安全策がほぼ必要ありません。より一般的には「ウォルター」として知られるSCP-524は、施設内の重要物に対し予期せぬ損害が生じないよう、監視下に置かれなければなりません。職員により直接面倒を見られていない間のSCP-524は、特別設計による、当番飼育員に脱走を知らせるためのセンサーが配置された約5m四方の囲いに入れておいて差し支えありません。その能力ゆえに、このSCPにあてがわれるべき特定の食事というものは存在しません。
説明: SCP-524はごく普通の白ウサギで、種としてはOryctolagus cuniculus(アナウサギ)にあたります。左右対称の黒い斑点のある白い毛皮が特徴です。
SCP-524は、食用であるか否かを問わずあらゆる材質を摂食する能力を見せます。食用でないものだけでなく、危険な物質をも食べることができるにも関わらず、同種の他のウサギと同じやり方で食事をします。SCP-524は樹に始まり、鋼鉄、ガラス、そして1度に数kgもの放射性物質を噛んで食べたことが記録されています。SCP-524は何を食べても有害な影響を一切受けないようです。
明らかな矛盾を抱えてはいますが、SCP-524は自身の体をすっかり食べ尽くしてしまうことで知られています。まず尻尾を齧り始め、そのままゆっくりと後ろ足から頭に向かって食べていきます。前足と首を過ぎたあたりで、SCP-524はどうやってか口全体を裏返して頭全体を飲み込み、そして完全に姿を消します。およそ30分後、SCP-524は自身を食べた場所のすぐ近くに、再び完全な姿で現れます。この過程において、SCP-524が基本的に傷つくことはありません。
付録: SCP-524は、20██年秋の大規模停電の際に発見されました。数基の原子炉を食べてしまったことで発電所1つを停止させてしまい、大きなワイヤーを齧っている所を見つかりました。