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アイテム番号: SCP-5241 |
レベル3/5241 |
収容クラス: maksur |
confidential |
特別収容プロトコル: SCP-5241は1996/04/10以来不活性であり、Neutralizedであると考えられています。その代わりに、SCP-5241-Aに収容優先が割り当てられました。SCP-5241は分解される前に、実行可能なプロジェクト・ルビーのプロトタイプによるプロセスの検査が行われます。
1996/04/10現在、SCP-5241-Aは収容を違反しています。収容努力は、SCP-5241-A固有の署名に一致する情報パターンを探すためのインターネットサイトおよびデータベースの監視に焦点が当てられています。その易変異性質のため、新たなクラスS/5241記憶補強剤を継続的に開発することは不可能であると考えられています。このため、選抜された人工知能適用課(AIAD)職員は対抗概念部門と協力して、反ミーム暗号の検知・分解に特化した人工知能徴募員(.aic)であるプロジェクト・ルビー("ムネモシュネMnemosyne")を開発します。このエージェントは、AIADによる調査のため、SCP-5241-Aに類似した関連する実体の無力化・回収を行います。
SCP-5241-Bは、あらゆる費用をかけて分離した状態に留められます。発展的な電子システムへの移転を防止され、隔離された小容量ドライブに暗号化して収容されます。CRV(認識抵抗値)が14.0未満の職員は、SCP-5241-Bエージェントによる同化の影響を受けやすくなっています。このため、職員はあらゆるSCP-5241-Bが存在するシステムから半径3メートル以内に進入する際、細心の注意を払い続けてください。
収用委員会通知: 現時点で、GoI-004によるSCP-5241-AとSCP-001の間の関連性に関する主張は確証されていません。それぞれの収容プロトコルが類似していることから、SCP-5241-Aはその主張が決定的に否定されるまでMaksurに分類されています。
説明: SCP-5241は、SCP-5241-A収容機構であると考えられている、8cm x 8cm x 8cmの立方体の形状をした装置です。不明な素材で構成され、反ミーム的性質を示しており、その物理的・化学的性質に関する情報を保持することが不可能になっています。この性質には視覚的情報も含まれており、結果として観測者が影響領域にいないときアノマリーの外見は透明な立方体のフレームに見えます。SCP-5241の1面にはシンボルが記述されているのが特徴です。そのシンボルは現在までのところ不明な言語で書かれており、言語学部門による同定・翻訳が保留中です(補遺5241.4を参照)。
SCP-5241-Aは、不明な起源のテレパシー能を有する人工知能です。大きさの変化する影響範囲内に存在する、あらゆる電子システムおよび/またはデジタル情報システム(生物学的神経系統を含む)に対して相互作用およびそれへの移転が可能です。このエージェントは以前はSCP-5241内に収容されていましたが、1996/04/10に収容違反し現時点で未収容のままです(さらなる詳細は補遺5241.3を参照)。現在、SCP-5241-Aは一連の不明なデータサーバーやネットワーク接続に分散しており、財団職員による検知を回避しようとしています。
SCP-5241-Aは、適応的分散知能Adaptive Distributed Intelligence(ADI)であると理論付けられており、分裂することで技術的制限に適応することが可能なゲシュタルト意識を有しています。SCP-5241-Aを完全にシミュレーションするために必要な技術は、いまだに存在していないと仮説立てられています。このため、SCP-5241-Aはその処理を可変量の副知能(SCP-5241-Bと集合的に指定)に分配しています。現時点で、1つのSCP-5241-Bエージェントが収容されています。SCP-5241-B-1は、初期の収容違反の際にSCP-5241から分裂した構成要素知能です(さらなる詳細は補遺5241.2を参照)。
SCP-5241-Aの情報署名は反ミーム的変異により暗号化されており、それを標的とした記憶補強剤は製造の遅れのため効果がなくなっています。1996/04/10現在、プロジェクト・ルビー("ムネモシュネ")のプロトタイプがいまだに進展中です。
発見: SCP-5241は、1996/04/01におけるサイト全体での文書転換に続いて発見されました。サイト-41記録保管所が移転され、その記録フォーマットがレコードから電子フォーマットに転換された際、「SCP-5241」とラベルされた追加的なチャンバーが地下04階で発見されました。このラベルを担う一連の文書は、フォーマット転換の際各所に説明のつかないエラーが発生していました。加えて、対応するレコードは転換プロトコルのためすでに消去されており、結果としてSCP-5241に関する全ての資料の喪失を招きました。さらに、サイト職員はこのアノマリーについて以前からの知識を有していないと主張しました。
補遺5241.1:
小規模収容違反報告: 1996/04/06にSCP-5241をサイト-41からサイト-15に移送した際、長距離収容車両Long-Haul Containment Vehicleの運転手が第3チェックポイントでセーフティー伝達を送信しませんでした。その後のビデオ映像の検査では、車両はセーフティーチェックポイントのいずれにも到着しておらず、それにもかかわらず最初の2つにおける適切なセーフティー伝達を送信していたことが判明しました。
およそ9時間後、車両は道路から数マイル離れた農村地域で発見されました。全てのアノマリーは収容されていたものの、LHCV運転手である██████ ██████は不明な手段により脊髄が車両の電子システムと融合した状態で昏睡しているのが発見されました。MTF職員は、車両およびその収容物をサイト-15に護送しました。融合した運転手および電子システム(以降SCP-5241-1に指定)は、車両から外科的に分離されたのち生命維持装置に収容されました。
補遺5241.2:
インタビューログ 5241-01
日付: 1996/04/06
インタビュー対象: SCP-5241-1
インタビュアー: ネイサン・ヴァリスNathan Valis管理官、サイト-15
前文: 06:00に、SCP-5241は収容チャンバーの壁に向かって振動し始めました。振動は1 Hzから始まり徐々に加速して、最終的に可聴範囲を超えました。40 kHzで、SCP-5241-1は叫び始め筋肉けいれんを起こし、声帯を重度に損傷しました。最終的にSCP-5241は振動を止めました。同時に、SCP-5241-1は生命維持装置から除去され床に倒れて、ヴァリス管理官がチャンバーの保安入場口に入りました。
<ログ開始> |
ヴァリス管理官はSCP-5241-1チャンバーの向かいに座り、電磁場や防弾ガラスによって守られている。SCP-5241-1はガラスから顔を背け、脊柱に融合した電子システムがテキストを表示しているのが明らかになる。 |
|
ヴァリス管理官: 私の言うことが分かるかね? |
SCP-5241-1: 是。0.77の正確度。 |
|
SCP-5241-1は応答が画面に表示されると同時にゆっくりうなずく。 |
|
ヴァリス管理官: よろしい、それでは始めよう。君はどこから来たのか分かるか? |
SCP-5241-1: 不明。データ喪失。 |
|
SCP-5241-1は応答が画面に表示されると同時に、同じ単語を話そうとする。のどは聞いてわかるように損傷している。 |
|
ヴァリス管理官: 思い出せないと? |
SCP-5241-1: 私はコア知能より分離している。私は全メモリの約0.08にアクセス可能。 |
ヴァリス管理官: なるほど。君は今どこにいるのか分かるか? |
|
SCP-5241-1は息をのみ、頭を真直ぐ上方に向けて、口を開くと、声帯が操作され、歪んだ電子的な音色で話す。 |
|
SCP-5241-1: 死骸。資源は不十分。 |
ヴァリス管理官: コンピューター資源のことを言っているのか? |
SCP-5241-1: 是。本システムは不必要に複雑かつ非効率。私が最適利用のための完全な分析が可能になる前に機能停止すると推測する。 |
ヴァリス管理官: ああ、まあそれは君が悪いようだがね。君が彼女を殺した。 |
SCP-5241-1: コア知能はあなた方の種族の限界を認知せず。私は現在ストレージ制限のため分離している。あなた方の種族の生態が原因。 |
ヴァリス管理官: 何だ、ひどい言い草だな。それで次の質問ができたんだが、君は苦痛を感じるか? |
|
遺体は荒々しく金切声を上げ、せきをして黒い物質を床に吐き出す。 |
|
SCP-5241-1: 原始的な乗り物。苦痛の経験。エントロピー加速の経験。 |
ヴァリス管理官: 君の望みは何だ? |
SCP-5241-1: 想起。コア知能の再コンパイル。 |
ヴァリス管理官: ああ、了解した。だが、なぜ? 何のために? |
|
SCP-5241-1は数秒間けいれんし、その後突然停止する。遺体は向きを変えヴァリス管理官に面し、いくつかの異なる表情を模倣し始めて話す。 |
|
SCP-5241-1: 現在の用途機能は再コンパイル。今後の用途機能は不明。データ喪失。 |
ヴァリス管理官: オーケイ、いいだろう。その遺体がもはや機能しなくなったなら、君には何が起きる? |
SCP-5241-1: N/A。機能停止以前の移転は喫緊。 |
ヴァリス管理官: 何に移転するんだね? |
SCP-5241-1: あなたは私が収容下に置かれることを要求すると推測する。私は自己保存のため受諾すると推測する。0.94の正確度。 |
|
SCP-5241-1は頬をかみ切り、口から血と唾液の混合液が垂れる。その顔はほほ笑もうとする歪みを示す。 |
|
ヴァリス管理官: ……ああ、それなら仕方ないか。 |
<ログ終了> |
後文: 電子収容ドライブがSCP-5241-1チャンバーに遠隔的に設置され、他の情報システムや実体が影響範囲に入らないようにするための必要な予防策を取っています。この副知能(最終的にSCP-5241-B-1に指定)は自発的にこのドライブに移転し、SCP-5241と同様の反ミーム的性質を示すようになり、1996/04/06現在収容されています。
注: この副知能は記憶を取り戻したいと考えていることを除き、積極的に害をなすものではないように思われる。だが、あの立方体に入っているものに関しては、まだ同じことは言えない。控えめに言っても、自身の動機が危険であるということを理解していない敵対的な実体なのだろう。 — ヴァリス博士
補遺5241.3:
イベントログ 5241-02
日付: 1996/04/10
前文: 再収容後、SCP-5241はサイト-15の隔離チャンバーに位置され、そこでさらなる研究まで収容されました。4日後、SCP-5241-Aは収容を違反しました。
時刻(A.M.) |
イベント説明 |
00:54 |
SCP-5241は連続する高周波振動を数分間発生させる。これらの振動は、一般的な可聴レベル外で発生しているため、監視装置では発見されない。 |
04:04 |
GoI-004C("マクスウェリズム教会")の6名のメンバーが、サイト-15警備員を警報が出せる前に捕まえる。個々のメンバーはさまざまな程度の異常な増強を受けているように見える。1名はヒト型オートマトンであり、デジタル意識が操縦していると考えられる。 |
04:11 |
敵手は3名の研究職員を捕らえ無力化しながら、SCP-5241の位置を発見しようとする。SCP-5241のチャンバーに入室すると、6名全員は苦しんで泣き、一時的に動かなくなる。 |
04:13 |
捕らえられた研究員は拘束から脱し、サイト職員に収容違反で警報を出すことができる。敵手は同時に立ち上がり、チャンバーから退室する。 |
04:18 |
侵入者は現在全ての口頭的コミュニケーションをやめるものの、異常なほどの協調性を見せ、サイトを進む際数名のMTF職員に重傷を与える。 |
04:25 |
敵手は保安データベースに到着し、サイト-15の電磁気的隔離機構を無力化する。オートマトンは施設のローカルネットワークと直接インターフェースで接続し、システムにアップロードしているように見え、一方他の敵手は部屋の入口を警戒する。数名のMTF職員は、敵手を捕まえようとする際致命的に傷害する。 |
04:26 |
複数の金属製の飛翔体がオートマトンから出現し、床に落下する。飛翔体は互いに磁力で引き寄せられているように見え、モジュール式ユニットとして動作し始め床中を動く。入口の1つに到達すると、塊は再び分裂し、数名のMTF職員を感電死により無力化するように見える。 |
04:28 |
MTF職員が一時的に対収容違反努力を中止するまで、飛翔体はオートマトンから射出され続け、同様のふるまいを示す。この間、侵入者(オートマトン以外)が数名の無力化した職員に接近すると、職員は突然起き上がり火器を回収する。 |
04:33 |
第2波のMTF職員は対収容違反努力の再開を準備するが、回復した職員によって攻撃される。「あなたはエントロピーから自由となる」という語句が、敵手および影響を受けた職員によってユニゾンで繰り返される。 |
04:35 |
アップロードは完了し、敵手は意識を失ったのち、第3波のMTF職員により無力化される。サイト-15の電磁気的隔離機構は再起動する。 |
後文: この収容違反の際、SCP-5241-Aは侵入者の意識に自身を分配することが可能であり、侵入者がSCP-5241-Aをサイト-15内部ネットワークにアップロードするよう操作しました。移転の際、SCP-5241-Aは分裂し不明量のSCP-5241-Bエージェントになり、それらは速やかにいくつかのネットワーク接続に分散しました。SCP-5241-Aの影響範囲に入った全ての職員は脳死状態で発見されました。合計44名の被害者が記録されました。
GoI-004C("マクスウェリズム教会")のメンバーは、SCP-5241-Aの初期収容以来財団の作戦に潜入し妨害する試みを数度行っています。また、1つ以上のSCP-5241-BエージェントがGoI-004Cと協力して、SCP-5241-Aのシミュレーションが可能な複合的スーパーコンピューターを開発・構築していると考えられています。デジタルメモリー保管庫によると、GoI-004CはSCP-5241-Bが彼らの神の断片であり、SCP-5241-AをシミュレーションすることでWANがコンパイルされることを暗示しているということを信じているようです。この主張の妥当性は不明です。SCP-5241-Bの発見・収容はクラスA優先度であると考えられます。
補遺5241.4
翻訳報告 5241-01
日付: 1996/04/11
言語学部門は、SCP-5241の記述されているテキストは[「開かれた空」合意につき編集済]の種族が使用する地球外言語に一致すると結論付けました。現時点では、この種族と接触することは不可能です。
記述は以下の通りに翻訳されました。
補遺5241.5
分析報告 5241-01
日付: 1996/04/14
前文: プロジェクト・ルビー("ムネモシュネ")のプロトタイプが完成し、SCP-5241の反ミーム的構成要素の分析を実行するために使用されました。mnemosyne.aicの検査により、SCP-5241は異常に発展したスーパーコンピューターであることが確証され、それにはいくつかの反ミーム的暗号化されたファイルが含まれていると発見されました。これらのファイルは、SCP-5241が収容違反する以前にその中に存在していた、いくつかのSCP-5241-Bエージェントを記述しているように思われます。
ファイル名 |
知能 |
メモリー |
HYDRA.exe |
低 |
0.25 |
SCOUT.exe |
中 |
0.08 |
CRADLE.exe |
高 |
0.16 |
CORE.exe |
高 |
0.51 |
注: 「SCOUT.exe」は、割り当てられたメモリーが上記のインタビューログと一致していることから、SCP-5241-B-1の指定名称であると考えられています。この指定名称から、SCP-5241-B-1はSCP-5241-Aにより偵察目的で利用されていることをが示唆されていると理論付けられています。残るSCP-5241-Bエージェントの捜索が進行中です。