SCP-5301
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実子を抱いているSCP-5301。

アイテム番号: SCP-5301

オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル: かつてSCP-5301が収容されていた家屋はガス爆発を装って封鎖され、民間人の立ち入りを防止しています。 SCP-5301による異常活動を目撃したと主張する民間人にはクラスA記憶処理が施されます。SCP-5301は更なる検査のため、サイト-24の標準的な非異常ヒト型生物収容チャンバーに引き続き拘留されます。

説明: SCP-5301はセシル・ガニエリーという名前の47歳の男性薬剤師であり、自作した不安定な記憶処理薬の過剰摂取によって昏睡状態に陥っています。その異常性質のために、SCP-5301は現在、アイオワ州ケルホフにある旧家の1階バスルームに位置しています。この家屋内には、SCP-5301-A及びSCP-5301-Bと類別される半透明のヒト型実体が多数 — しかし徐々に減少しながら — 存在します。

SCP-5301-A個体群は緑がかった色合いで、人生の様々な時点におけるSCP-5301に似ています。SCP-5301-A-039は唯一この容姿から逸脱しています(補遺5301-1を参照)。SCP-5301-B個体群は赤みを帯びており、SCP-5301が人生で出会った様々な人物に似ています。SCP-5301-A/B個体群の手には、小型の鈍器から重火器に至るまで様々な同色の武器が固着しています。これらの武器は家屋や周辺環境に被害を及ぼすことはできません。個体群は単純なフレーズや攻撃的な叫び声のみを発声します。

SCP-5301-AとSCP-5301-Bは常に致死的な戦闘状態にあり、各々が武器を使って相手グループの個体を終了しようと試みています。どちらかのグループに属する個体が終了されると、所属グループを示すものと同色の炎に包まれ、速やかに消失します。SCP-5301-A/Bの消失現象は周辺に軽微な火災被害を残します。

SCP-5301が存在する家屋の近傍から離れたSCP-5301-A/B個体は、類似する形式で即座に消失します。SCP-5301を移動させようとした場合、両方のグループが“そいつに近寄るな!”と連呼し始め、救助を試みた者を攻撃的に家の外へ追い出します。

現時点では、SCP-5301-A個体群の総数が、SCP-5301-B個体群のそれを上回っています。

補遺5301-1 — 注目すべきSCP-5301-A/B個体のログ:

個体#: SCP-5301-A-001

説明: 30歳の誕生日時点のSCP-5301に似ており、ピニャータ棒を装備している。SCP-5301-B-001を終了しようと試みたが、圧倒されて返り討ちに遭う。SCP-5301が異常性を示し始めた日、2020/02/14に最初に終了された個体だと考えられている。

個体#: SCP-5301-B-001

説明: SCP-5301の父親、カール・ガニエリーに似ているが、異常に口が大きく、手押し式ガス動力芝刈り機を装備している。思春期の容姿をしたSCP-5301-A個体4体の手足を切断した後、SCP-5301-A-039によって暴力的に排除された。

個体#: SCP-5301-B-019

説明: SCP-5301の小学校1年生時代の担任教師、クララ・ビッグスに似ており、長さ1mの金属定規を装備している。SCP-5301-B-001を支援して思春期のSCP-5301-A個体を多数終了した後、SCP-5301-A-039によって暴力的に排除された。

個体#: SCP-5301-A-018

説明: 最初の結婚式の日のSCP-5301に似ており、結婚指輪の宝石で飾り立てられたナックルダスターを装備している。SCP-5301の元妻、ジャニス・ガニエリー1に似たSCP-5301-B個体との2時間に及ぶ格闘及び口論の後、同個体によって無力化される。その後、問題のSCP-5301-B個体とSCP-5301-A-018は共に、SCP-5301-A-039によって暴力的に排除された。

個体#: SCP-5301-B-048

説明: SCP-5301の元セラピスト、ヘンリー・ボルゲンに似ている。複数の成人SCP-5301-A個体をハードカバー本“あなたの怒りとあなた: わずかな笑顔も役に立つ!”で撲殺した後、SCP-5301-A-039によって暴力的に排除された。

個体#: SCP-5301-A-039

説明: SCP-5301の息子、サミュエル・ガニエリーの幼児期の姿に似ており、製造元不明のロケットランチャーを装備している。使用時、このロケットランチャーからは想定通りの発射体と共に、子供の笑う声が発せられた。最も多くのSCP-5301-B個体に致命傷を負わせている。補遺5301-2の出来事まで生き残っていた。

補遺5301-2 — 更新: 2020/03/01、全てのSCP-5301-B個体が終了され、5体のSCP-5301-A個体がその場に残りました。残った個体群はこれを30秒間祝った後、震え始め、唐突に白熱した緑色の炎を噴出しながら爆発し、家屋2階の大部分を破壊しました。

家屋からの避難中に、SCP-5301は意識を取り戻し、当時SCP-5301を抱えて家から運び出していたエージェント ムーアと話し始めました。以下はその会話のログです。

<記録開始>


SCP-5301: (呻き声。)

ムーア: クソっ! 目を覚ました!

SCP-5301: 一体何が起きてるんだ?

ムーア: どうも、気分はどうですか? 大丈夫ですか? 問題なく身体を動かせますか?

SCP-5301: 何だか… (含み笑い。)

ムーア: はい?

SCP-5301: 幸せなんだよ、君、幸せな気分だ。私は — 幸せを感じる

ムーア: それだけですか? え?

SCP-5301: (含み笑い。) こんな気分になったのはいつ以来か… ああ… 幸せだ。

ムーア: そりゃ良かったですね。

SCP-5301: ありがとう… やれやれ、今までどうしてあんなにピリピリしていたのかすら思い出せない。ハイ・ファイブはどうかな? 誰かにハイ・ファイブをしたくて堪らないんだ!

ムーア: 無理です。見ての通り、あなたを運んでいるので。

SCP-5301: おぉ!

ムーア: ええ。

SCP-5301: いやはや、息子に会ったら精一杯の力を込めてハイ・ファイブしてやらなきゃな。 (含み笑い。) ハイ・テンとでも言うべきやつを見せてやろう!

ムーア: 恐らく当分は会えないでしょうね。

SCP-5301: おっと。

(沈黙。)

SCP-5301: ええと、じゃあもし君が息子に会ったら、私の代わりに力一杯ハイ・テンをしてあげて、ありがとうと伝えてくれ。

ムーア: いいですよ。


<記録終了>

SCP-5301はその後、特に問題なく、速やかにサイト-24非異常ヒト型生物収容室へと移送されました。SCP-5301は、異常でない活動と模範的行動が1ヶ月続いた後、適切な記憶処理を受けて財団の拘留下から解放される予定です。

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