SCP-5311
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遭遇#41。地平線上に感染者のサーチライトが見える。

アイテムナンバー: SCP-5311

オブジェクトクラス: Uncontained

特別収容プロトコル: 現在の世界情勢を踏まえて、SCP財団の中核となる指令は放棄されることとなりました。ブリムリー北極研究基地に駐在する職員は、人類における自由思想の最後の痕跡を保存するために必要なあらゆる行動を取る権限を有します。監督司令部からの指示および「オールクリア」の通信は無視されます。

ブリムリー研究基地に接近する生物は無差別に終了されなければなりません。D-188は、遠隔監視下でSCP-5311が宿っている兆候がないか遺体を検査する任務を負っています。D-188が危険にさらされた場合、ウィンブルドン下級研究員にその任務が委ねられます。汚染されていない肉は予備食糧を補うためにサイトに持ち込まれます。感染した生物は凍結したまま放置されます。

SCP+006はThaumielに再指定されました。職員は、以前の収容プロトコルや管理プランを無視しなければなりません。当アノマリーは息を引き取るまで、真水の供給源として使用されます。その後、その遺体は食用に供されます。前哨基地の安全性を脅かしていると判明した人物は、同様に処理されます。

説明: SCP-5311は、動物界の大部分にわたって存在する伝染性意識のことを指します。SCP-5311は発見される前に急速に拡散したため、その感染経路や起源についてはほとんど分かっていません。SCP-5311危機の進展に関するすべての情報は、3日間にわたってブレヴィンス管理官に送信された機密情報から得られたものであり、以下のような情報で構成されています:

  • SCP-5311の宿主は、種に関係なく、その侵入的意識を伝達するために知覚力のある生物を探し出す
  • 感染が新しい生物に拡散されるには、不確定な時間の間に、看過できない程の物理的近接をすることが必要である - 即効性はない
    • 物理的接触が転移の前提条件であるかどうかは不明
  • 宿主に転移するとすぐに、意識はその思考や記憶と同化する。これにより、その意識は宿主の行動やアイデンティティを取り込むことが可能 — 必要に応じて、環境や社会的階層に溶け込むこともできる
    • ひとたび圧倒的多数のSCP-5311に感染した生物が一定領域内を占めると、集団はカモフラージュや偽装の試みをやめ、感染していない生物を積極的に追跡して捕らえるようになる
  • 感染者らは、死後も身体に生命機能を維持する能力が残り運動を継続するため、脳を破壊した死後にのみ同定可能である
    • 実例は脳死状態であってもある程度の知性を有しているため、獲物をおびき寄せるために死を装うことがある

補遺: 遭遇とイベント

イベント 対象 状態 注釈
#1

大人1人、そり犬8頭で構成される一団。

不明 サイトがロックダウンされてから最初の1週間以内にイベントが発生。ブレヴィンス管理官は、現時点での交流を禁じている。
#4

ロイド嬢

未感染 ロイド嬢は通信室で外部援助者との交信を試みているところを発見された。管理官の命令に従って処され、後の配給のために保存されている。
#22

メスのホッキョクグマとその仔。

未感染 発砲により終了。D-188とD-099がその生物を調査するために派遣された。SCP-5311が宿っているかどうかを確認するための電気ショック兵器が提供され、成体が反応を起こした。その後、その仔はサイトに運ばれ、食用に供された。
#29

オラフ氏とグリッグス研究員

未感染 二人は日暮れに紛れてD-099を攻撃、制圧し、車両ベイへと入った。D-099は警報を出すことができ、2時間も膠着状態が続いたが、最終的にその建物は炎上した。2人は屋内に残ることを選んだ。
#37

大人5人。(男4人、女1人。)

不明 ドノフリオ博士は、彼らのうちの1人がアメリカの北極研究グループのメンバーであることがわかると、プロトコルに反して基地を出た。ドノフリオ博士は彼らに懇願し、その後彼らから食料の配給を受けるところが目撃された。6人は全員、発砲により終了されるか、無力化され、凍結されたままになっている。
#38

大人7人、成犬4匹。

未感染 一行の1人がスネアトラップにかかり、その混乱に乗じて待ち伏せをされた。脳を破壊した後、電気ショック兵器の使用に対して2体が反応した。残りはサイトに運ばれ、食用に共された。
#44

SCP+006

未感染 アノマリーは既に死亡した。食肉用冷凍庫にて保存。
#51

D-099、ハルヴォーソン下級研究員

未感染 両者は残りの食料の配分をめぐって対立し、最終的にハルヴォーソンは死亡、D-099は深刻な身体的危害を受け、後に安楽死させられた。どちらも食料品の貯蔵を補うために用いられた。
#55

大人8人。(女5人、男3人)

感染 実例らは、MTF-アルファ-5("儀仗兵")の工作員であることを示す防寒機動部隊服を着用し、サイトへの強制侵入を可能とするのに十分な装備と武器を身に付けていた。彼らはサイト周辺で交戦した。

その後の銃撃戦で数名の死傷者が出た。こちら側の負傷者は消費のために屋内に運ばれた。
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